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少し前に、スコラの岡村さんから、
「磯輪さん、ひとつお願いがあるんですが。
柴田昌治の想いでスタートしたスコラですが、
柴田のいい切れていないところを、さらに
作り上げていきたいんです。つまり
『斬新な継承』です。
でも我々はそういうところって結構苦手なんで、
そういうことをご指導頂ける様な一橋の先生を
紹介してくれませんか」
とリクエストを受けました。
その時、ピンと来ました。
今年1月、大学時代の自動車部の同級生でりそな総研のUくんに誘って
もらい参加した東京の墨田区が主宰するフロンティアすみだ塾の大交流会で
彼に紹介してもらった古川先生です。
とても気さくな、私と同じ歳の先生で、先生の著書も2冊頂きました。
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見れば、花王の社長、会長を歴任した常盤さんなどとの共著です。
常盤さんといえば、5年前に『コトづくりのちから』という著書を読んで、深く感銘した
記憶があります。
早速2冊とも読んだところ、これがまたすごく良かったんです。
5年前の本よりさらに進化していて、特に近著の『モノづくり原論』、それも
第4章が最高に良かったんです。
それで
「スコラさんに紹介するにはうってつけ」
とひらめいて、古川先生にその旨メールをしました。
先生からは快諾頂き、おまけに、
「3月22日、木曜日、夕方5時から、丸ビル10階にある
(一橋大学)商学研究科の超豪華オフィス(?)で、
いかがでしょうか。ご検討ください。」
一橋が丸ビルにオフィスがあるなんて、初耳です。
ただ『超豪華オフィス』と聞いて、検討するも何も。一も二も無く
快諾しました。
でついたところがここ、
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ビルの合間からではありますが、皇居も見える一等地です。
スコラさんからは、岡村さんの他に、高橋さん、塩見さんも参加です。
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最初に、先生の共著について、
「メーカーの経営者として、自社の理念とモノづくりをいかに
結び付けるかを記した、すばらしい本です。特に『モノづくり
原論』の最後の第4章は最高でした」
というと、スコラさんたちも以前から『いま・ここ経営論』を読んでいて、
「『戦略なき戦略のパラドックス』という言葉に惹かれて
買いました」
と本を持ち出し、先生にサインをおねだりし出します。
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全然学者っぽくない『気さくな56歳』の古川先生、快く引き受けて
くれました。
この超豪華オフィスで2時間ほどお話をした後、先生、夕食もご一緒して
くれました。
「先生、どこかいいところ紹介して下さい」
「小汚い、ガード下の台湾料理屋はどう?」
こういう選択肢が出てくることからして、古川先生の味がにじみ出ています。
向かった先は、有楽町の正真正銘のガード下。
ここでさらに話が盛り上がりました。
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こんなに盛り上がってるけど、古川先生と会うのは、今日が二度目と言ったら、
スコラさんたちもビックリ。
古川先生ったら、
「気が合うかどうかは、一度会っただけですぐわかるよね」
と何ともありがたいことを。でも、私も先生とひと目会った時に、すぐに
ピンと来ました。
そして古川先生から、
「常盤さんの日本のモノづくりへの想いはとても強く、かつ
経験、知識にはすごいものがある。
彼の想いを共有できる日本のモノづくりを担う中小企業の
経営者たちとの連携の場を作ることが私の役目だと思って
いる」
これで一挙にブレークです。
私は、
「今始まったランチオフサイト開発プロジェクトのメンバーと
ぜひ交流お願いします」
高橋さんは、
「ISOWAさんの90周年行事のメイン・イベントに
できないでしょうかね」
岡村さんからは、
「スコラにもそういう熱い経営者が研鑽する場があります。
ぜひそこに」
古川先生も、
「いいね~ 何とか常盤さんの想いを継承してくれるいい
中小企業経営者を集めてよ」
「これぞまさに『三方良し』。いいな~」
思わす、唸っちゃいました。
こうしてガード下の台湾料理屋で、日本のモノづくりの将来について
語り合いました。
でも考えてみれば、この最高にすばらしい場も、風土改革にこだわり
続けたからこその結果です。
トヨタカローラ秋田の伊藤社長は、
「絶対にオフサイトをあきらめない。
とことんオフサイトにこだわる」
と言ってたけど、これって私の言う「風土改革にこだわる」っていうことと
同じだな。
これが出発点となって、ISOWAの開発も大ブレークすることでしょう。
その暁には、『下町ロケット』ならぬ『ガード下シングルフェーサ』っていう
本を、古川先生かスコラさんに書いてもらおう。もうタイトルは決まって
ますからね。
古川先生、最低でもそこまではご指導お願いしますね。
毎日、毎日、ワクワクした日々を過ごしているけど、この夜はとびきりの
ワクワク。 久々に大興奮で、最終近くの新幹線に乗って名古屋へ帰っても
その興奮は収まりきりませんでした。
その証拠に、最初の集合写真など、どれもとてもピントばっちりで、よく
撮れているでしょ。
それとも塩見さんとか高橋さんというスコラのカメラマンさんがいいの
でしょうか。
さて、次はどんなステップに発展していくのだろう。楽しみです。
もちろん了解です。
いずれその時に。
ただ課題図書は、それまでには読んでおいて下さいよ。
私も乗せてくださいね!
何だか電車に乗り遅れちゃった感じだなぁ・・・