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1週間ほど前に、
> 我が町内の憩いの食事処、「つる之家」さんが、今月いっぱいで
> お店を閉められるそうです。
> 先日伺ったときに、ご主人よりそう申し伝えられました。
>
> 顧問がお好きだった「あんかけうどん」。
> それを聞いて僕も食べてみてファンになりました。
> あの味をもう楽しめないのですね。
>
> もしかしてお耳に入ってないといけないと思い、ご連絡差し上げました。
平安のスケベーシストこと敏雄くんからこんなメールが届きました。
そんなことまったく知らなかったので、ちょっとビックリ。
このあんかけうどん、父が亡くなる前の晩に食べた、文字通り最後の
晩餐でした。
店じまいしてしまう前に、ぜひお礼を兼ねて行ってみようと、先日、家族で
出掛けました。
お店に入ると、女将さんから、
「永らくお世話になりましたけど、今月で閉店することに
なりました」
と。ああ、本当に止めちゃうんですね。
井沢一郎似の旦那さんもカウンターの中から、若々しい声で、
「ホント、ありがとうございました!」
と声を掛けてくれました。
よく見ると、店内にも、
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27年前っていうことは、我われが東京から名古屋へ引っ越してきて、
ISOWAに勤め始めた年と同じです。27年なんて、アッと言う間
ですね。
「ご注文は?」
と聞かれたので、せっかくなら父の思い出の品をと思い、
「あんかけうどん下さい」
すると、
「麺はどうしましょう?
普通の、それともお父さんがお好きだった細いの?」
「最後に父の好物と同じものを食べたいから細麺で」
いろんなことを思いなら、最後のあんかけうどん細麺頂きました。
心をこめて、ごちそうさまでした。そしてありがとうございました。
お互い日本のためにも頑張りましょう!
だからこそ、日本という国は頑張らなくては!
あなたのおかげで、最後に行くことができました。
ありがとう。
お互い、いろんな思い出のある店だったね。
ご夫妻の新たな門出を祝福したいと思います。
いかがでしたか?あんかけうどんのお味は。
僕はこちらに越してきてからのお付き合いです。
引越し蕎麦を大量に注文したのが初めてのお付き合いでした。
それ以来、ちょくちょくお邪魔させてもらっていました。
父が倒れる前は、休日のお昼に此処へ二人で出掛け、何を話すでもなく、向かい合って二人で盃を傾けてました。
父と無言でも心を通じ合わせることができる、そう言う想いをこのお店で持ち、それからどんどんこのお店が好きになりましたね。
憩いの場、とはこう言う物なのだ、と思いました。
ご近所で、長く続けられ、いろいろな方にご愛顧されたお店が無くなるのは淋しいものですね。