懺悔のち晴れ、のち反省

先週金曜に行った６月度の全社朝礼で、２級油圧装置調整技能士の技能検定に
合格した組立のＡくんに合格証書を伝達しました。

技能検定の合格者とは、その努力を讃えて、お祝いに一緒に写真を撮ることに
していて、せっかくなら会議室でなく、Ａくんの職場で撮りたいと思い、

　「後で工場に行くから、一緒に記念撮影お願いね」

と声を掛けて、その場は別れました。


この１週間、工場巡回をサボっていて、今日、１週間振りに回りました。

その時、たまたま挨拶をし合った中にＡくんもいました。
Ａくんを見た時、何かモヤモヤ感がありました。
「コンチハ！」と声を掛けて、通り過ぎながら、

　「あれ～、Ａくんって確かこの前技能検定の合格証書を渡して、
　
　　　『後で写真撮ろうね』

　　って約束したけど、写真撮ってないよな・・・」

モヤモヤ感の理由が次第に明確になってきて、もう一度Ａくんのところに
戻って、

　「そういえば、技能検定合格祝いの写真撮ってないよね～？」

と尋ねると、ニヤニヤ笑いながら、

　「合格証書まだロッカーに保管しています」

シマッタ！　すっかり忘れてた！

　「ゴメン。『後で』って言って、すっかり忘れてた・・・
　　本当に申し訳ない」

と平謝り。もう定時でしたが「今日は残業します」と言うので、その場で
社内カメラマンに電話して、すぐに現場に呼び寄せて無事撮影完了。

Ａくんには、本当に申し訳ないことをしました。
またあやうく、大事な約束をすっぽかすところでした。
Ａくん、ごめんなさい。

それにも関わらずＡくんったら、

　「憶えていてくれただけでもうれしいです」

何と優しいこと。Ａくんが神様の様に輝いて見えました。


その後、加工工場へも足を伸ばすと、Ｏくんがニコニコしながら近付いて
来て、

　「社長、お誕生日おめでとうございました。
　　ブログでコメントとも思ったけど、やっぱり直接声掛け
　　たいと思って」

いや～、うれしいな～
これは、きっとこういう理由だと思うな。

以前、Ｏくんの誕生日に「おめでとう！」って声を掛けたことがあります。
その時、Ｏくん、

　「ありがとうございます。
　　家でも誰も言ってくれないのに、社長に言われて
　　ホントうれしいです」

と答えてくれたことがあり、ブログにもそのことを書きました。

きっとＯくん、このことを憶えていてくれて、わざわざ直接声を掛けて
くれたんだと思います。

Ｏくん、ありがとう。とってもうれしかった。


それからたまたま帰宅する加工のＵさんと声を交わしました。

　「昭和４０年にＩＳＯＷＡに入社して、今年で４７年に
　　なりました」

　「そうですか、４７年ですか～
　　長い間、本当にありがとうございます
　　
　　お孫さんもいるんでしょ？」

　「３人います。女、女で、やっと男も生まれました」

　「そうですか、三人もお孫さんいるんですか～
　　いいですね～」


なんてことはない、他愛も無い、普通の会話だけど、こういう何気無い
やり取りが社員とできることが、私にとってはなぜか無上の喜びなんです。

だからこそ、工場をもっと回らなきゃいけない。


何気無い普通の１日。
でも普通の日常に喜びを見出すことが、幸せな人生の最大の要因だと思います。

日常の中で喜びを与えてくれるＩＳＯＷＡビトのみんな、ありがとう。