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春に、日経新聞の「私の履歴書」を読んだこともあって、三枝改メ六代
桂文枝襲名披露公演に行ってきました。
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名古屋の会場は御園座。チケットの手配が遅れましたが、極秘ルートで
お願いしたところ、前から三列目のど真ん中という信じられないような
すばらしい席を用意してもらえました。
Sさん、本当にありがとうございました。
何人かの前座の出しものがありました。
その中で、出色だったのは、NHKテレビの「試してガッテン」の司会で
おなじみの立川志の輔さんでした。
三枝と同じく創作落語を早くから手掛けていた、三枝の同志でもある
立川談志の弟子としての襲名披露講演参加でした。
この話のキーワードは「あらかじめお断りしておきますが」でした。
丁寧な姿勢の様であっても、逆に「あらかじめお断り」されない方が
楽しいことが結構多いってことを、ある温泉旅館をテーマに、とても
楽しく話してくれました。
もう一組は、ザ・ぼんちの二人です。
かつての漫才ブームの寵児だった二人。久々に彼らの漫才を聞きましたが、
昔と変わらぬテンポとバカバカしさに大笑いしました。
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そしていよいよ真打、六代・桂文枝の登場です。
枕の部分で、先代の文枝(当時小文枝)師匠に弟子入りした当時、
「どういう前座名がいい?」
と師匠に聞かれて、
「新しい感じのする名前をお願いします」
と答えたら、
「じゃあ『新文枝(しんぶんし)』はどうだ」
と危うく『新文枝』となりかけた逸話を紹介してくれました。
そして新潟の祖母・孫という二人の芸者をネタにした、奇想天外の展開の
『トキは金なり』(お題は知らないので、私が勝手に付けました)という噺。
聴かせますね~ 知らず知らずの内に、話に引き込まれています。
古典と違い、創作落語は、話題が身近なので、感情移入し易いですね。
大学時代の下宿のおばさんが落語好きだったこともあって、新宿の末広亭に
行ったり、大阪の難波花月に行ったこともあったけど、本当に久し振りの
生の落語でした。
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これも三枝改メ六代桂文枝のおかげですね。
これからも時代の風潮を捉えた創作を次々と作り出して下さい。
楽しみにしています。
ガンバレ、私の永遠のアイドル・三枝!!
スコラさんからのメールで 9月の柴田さんのセミナーで講演する件を知りました。
磯輪さんも東京ですね。
三枝さんの話術を研究しているのは その日のため? 講演でウケを狙っちゃおうという研究心でしょうか・・・って思っちゃいます。
文枝の落語鑑賞と講演話術を結び付けるとは、
お釈迦様でも気が付かないような逞しい想像力。
参りました。笑