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先日亡くなった樹木希林さんが亡くなる前1年半ほどの間、初めて受けた密着取材
記録が放送されました。
そのタイトルが『樹木希林を生きる』。
ISOWAで生きるんじゃなく、ISOWAを生きる
とISOWAビトに呼び掛けているので、それと同じ言葉遣いに驚きました!
番組のタイトルが意味するところは、
希林さんは、本名の 内田 啓子 でなく、樹木希林として生きた
ということだったのでしょうか。
我々は、本名と芸名を持っている訳じゃないので、当然
『〇〇(自分の名前)を生きる』
ということになるんだと思います。 まして、
『○○(自分の名前)で生きる』
とは言わないんじゃないでしょうか。
もしこんな言い方をしたら、まるで自分の肉体が借り物で、自分はそこに宿る
寄生虫みたいに聞こえますから。
でも目的語が自分でなく、会社になると、むしろ
『××(会社名)で生きる』
の方が普通になっちゃうんじゃないでしょうか。
それは、会社と自分が一体じゃないからでしょうね。
ということは、
『ISOWAを生きる』
ためには、ISOWAと自分の距離をできるだけ近付けないとできないって
ことになるんでしょうか。
言葉って奥が深いですね。
最後に、『樹木希林を生きる』で一番面白かった場面をひとつ紹介します。
密着取材が始まってから、番組のディレクターと希林さんが番組のギャラを
打ち合わせる場面が紹介されました。
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普通は撮影が始まる前に決めるところ、この企画では取材が始まってからの
交渉だったようで、さすがにカメラが回っているので、金額を口にしての
撮影ははばかられたようで、
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希林さんが出した手にディレクターが指でギャラの金額を書いている。
その場面が放送されました。
ディレクターの提示した金額に対して、
「安いな~ ナレーションの仕事でももっと・・・」
というやり取りまでフィルムに収められていました。
それと共に、そもそもこういう形の取材でもギャラが発生する ということに
ちょっと驚きました。 そういうもんなんですね。
それじゃあ、例えば『カンブリア宮殿』などの場合は、取材を受ける側はギャラが
あるんでしょうか? いや~、絶対にないでしょう。 ということは ああいう
番組はとてもローコストで制作できるから、あの手の番組が多いんでしょうか?
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