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中学生で洋楽を聴くようになってしばらくして、ラジオから流れてくる今まで
聴いたことのないような音楽に出会いました。
その曲のタイトルは『長い夜』。演奏してたのは Chicago というアメリカの
ロックバンド。何が違うって、ロックなのに、トランペット、トロンボーン、
サックスというホーンセクションのある7人組のバンド。
それに当時のロックって、でかい音出して、単調なメロディー、リズムを
繰り返すってのが多い中、それぞれのメンバーのテクニックが素晴らしい。
親友のMがそのChicagoの『長い夜』が入った彼らの2作目のアルバム(写真
右上)を買い、私に貸してくれたことは、ちょっと前のブログに書いた通りです。
『長い夜』の原題を見ると、" 25 or 6 to 4 "。
「何じゃコレ?」
最初は何かのおまじないか、暗号かと思ったのですが、何と『午前4時25、6分前』
ということ。そう言われてみれば、英語の授業でも習っていたことでした。笑
それ以外の曲も、どれも最高。結局、自分でもそのアルバムを買い求め、さらに
1作目(左上)も購入。
左下が3作目。1作目から3作目まではすべて2枚組のアルバムだから、ここまでで
合計6枚のLPレコードでした。それを1年に1作というものすごいペースで。
そしてこの年、初来日。
高校1年生だったけど、ひとり大阪へ出掛け、大阪フェスティバルホールでの
コンサートを聴きました。
その後、写真中央の4作目のカーネギーホールでのライブ版が発表されました。
これが何と4枚組というロックアルバムとしては空前のシロモノでした。
これはリリースが待ちきれず、輸入版を1万円で買いました。1万円ですよ。
40年前に。
翌年、高校2年生の時、彼らは二度目の来日。
その時は、愛知県体育館でもコンサートがあり、それを聴いた後、もう一度大阪
まで行って聴いたんです。
その時の青春の宝物についてはここを見て下さい。
私の青春そのものです。
そして高校2年生の夏休みに初めてアメリカで1ヶ月ホームステイした時、現地で
発売されたばかりの5作目のアルバムを買い、同じものを他にも2枚買って親友の
MとOに、そしてHにはジャニス・ジョップリン、Sにはクロスビー・スティルス・
ナッシュ&ヤングのLPをお土産に買って帰りました。
そういう熱い想いが、このところ急激によみがえって来て、とうとう1作目から
5作目のCDをすべて買い揃えて、ストレッチをやりながらiPhoneで狂ったように
聴いています。
これから青春時代の音楽をiTunesで購入して、もう一度音楽いっぱいの生活を楽しむ
つもりです。
こうやって古い音楽をよみがえらせてくれた現代のテクノロジーに感謝、感謝です。
私の青春には、残念ながら、さだまさしは存在しませんでした。
そうなんです。
我々の世代にとってシカゴはロックなんです。
AOL風になってからのシカゴはシカゴじゃなくなっちゃったんです。
「PIANO MAN」で入場した後は、確か数曲後に「素直になれなくて」
が流れたと思います。
私にはロックというより、ラブバラードというイメージが強いバンド
でしたが、生粋のChicagoフリークにはそうでもないようですね。
まぁ、青春の1ページであることは同じですが・・・
次の展開が楽しみです。