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中央遠くに見えるのは、改修中の世界遺産 姫路城。
姫路へ出張の帰路、新幹線で西明石を通りました。
西明石というと思い出すのがトーメン時代お世話になったお客様、
ライオンさんです。
私は、ライオンさんが作ってた歯ブラシのほとんどに関係していました。
ライオンさんが歯ブラシを作っていたのが、西明石で在来線に乗り換えて
数駅の魚住というところにある明石工場です。
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歯ブラシってどうやって作ると思います?
段ボールを作る機械があるように、歯ブラシを作る植毛機という機械が
あるんです。
歯ブラシのブラシの無い『ハンドル』(柄のことです)の先端部分に
20~30くらいの小さな穴があいていて、歯ブラシの毛の高さの倍の
長さのフィラメント(毛のことです)の中央を、穴の直径よりちょっと
だけ長い平たい鉄線で、Uの字にひと穴ずつ打ち込んでいくのです。
口で説明するのは難しいです。
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これがその心臓部です。
ラックにハンドルが待機していて、一番下から一本ずつ植毛位置にセット
されます。
左に見える緑と白いものが毛です。この歯ブラシは緑と白、2色のブラシ
です。これを決められたバターンで目にも止まらぬ速さでハンドルの穴に
植え込んでいきます。
動画で見たい人はここを見て下さい。
写真も、動画も、私がライオンさんへ輸入していた西ドイツのザホランスキー
社のものかどうか分かりませんが、構造は同じ様なものです。
トーメン時代にはライオンさんには本当にお世話になりました。
たまたまツノ坊のお父さんも、当時、ライオンさんへトーメン経由で
歯磨きの原料を納入していたので、彼女もトーメンに入社しました。
トーメンとライオンさんがなければ、我われが結婚することは無かった。
これは間違いありません。
もちろん今でもライオンさんの歯ブラシを愛用してます。
私のお気に入りは、デンターシステマ。
魚住の駅からライオンさんまで暑い最中歩いて訪問した30年前を
思い出しました。
自分は箱屋でモノ作りに従事して24年になります。
きっとこれからもモノ作りをすると思いますが、
一言で商社とはどのような世界なのでしょう?
需要先と供給元をアジャスト?する。
しかしそのネタはどうやって発掘する??
実は我々の知らないところで関与している商社。
特に大手と呼ばれてる商社ほど存在感がありません。
不思議な業界です。
商社って、いろんなアイテムを扱っているので、
それによって仕事の内容もマチマチです。
私は、今のISOWAと比較的似たような
機械を扱っていましたが、それでもメーカー
とは違いました。
この点も、またお邪魔してお話します。