磯輪日記

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世界一社風のいい会社を目指しています。

『55歳からのハローライフ』

2015年12月09日 22時07分39秒 | こんな本読みました

本屋でブラブラしていて、何となく買い求めたこの本。
その後もしばらく自宅の本棚に入れてあって、読み出したのは、買ってから
半年ほど経ってたと思います。

読み出して初めて気付きました。

『55歳からのハローワーク』じゃなくって『ハローライフ』なんだ! と。

だからてっきり中高年の再就職をテーマにした本かと思ってましたが、
そうではないと言えばそうではないけど、でも、そうだと言えばそうでもある
ことが読んでいく内に分かりました。


5つの短編がまとまった本でした。

5人の主人公は、みな、50代後半。

夫と離婚して、新しい伴侶を見つけようと結婚相談所に登録した女性。
40年ぶりくらいに変わり果てた中学時代の同級生と再会した男性。
早期退職して、キャンピングカーを購入して、奥さんと一緒に日本全国を
旅しようと思っていた男性。
長年わが子のように可愛がっていたペットを亡くした女性。
元大型トラックの運転手だった男性。




ドラマでも放映されたようだけど、私は見逃したようです。


主人公はみんな、私とほぼ同じ年代です。
5つのストーリー、どれを読んでも、心が苦しくなりました。
つまり主人公の気持ちがよく分かるんです。
決して自分が同じような人生を送っている訳ではないけど、それでも何かを
感じてしまうんです。


 「確かに、人生はやり直せるのかもしれない。とくに、絶望や失意の
  あとでは、やり直せるはずだと思わないと生きていけないだろう。
  だが、他に生き方を見つけるということで、単純に元に戻ればいいと
  いうわけではない。そして、人生はやり直しがきかないと思っている
  人のほうが、瞬間瞬間を大切に生きることができるような気がする。」

主人公のひとりが、こんなことをつぶやいていました。

何か、共感しちゃったな~


最後の解説に到達したら、解説者も『55歳からのハローワーク』だと
思っていたと書いてありました。

私だけじゃなかったんだ 笑



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