母から娘へ代々

光とひかるちゃんが入籍して１か月ほど経ったので、

　「一度、両家で食事でもしませんか」

とひかるちゃんの両親を誘ったところ、「ぜひ！」ということで、磯輪家とご縁の
深い　志ら玉　で会食しました。


会の目的を話したところ、志ら玉さんが、

　　　　

数ある『寿』の掛け軸の中でも、一番立派な　大徳寺の立花大亀老師の軸を床の間に
掛けてくれました。


設定した日が、ちょうどひかるちゃんの誕生日と重なったこともあって、ツノ坊から

　「入籍と誕生日のお祝いを兼ねて、ひかるちゃんに何か
　　プレゼントをしようよ」

とナイスな提案がありました。

ツノ坊自身、腹案があったようで、

　「私が結婚した時、磯輪のお母さんが使っていた腕時計を
　　もらったので、それを今度は私からひかるちゃんに
　　プレゼントしたいと思うけど、どう？」

父が仕事でスイスへ行った時、母にお土産として買い求めた時計でした。　


母から娘へ、そしてまた次の代へ。
母の魂が、代々受け継がれていくようで、ツノ坊がそう言ってくれたことが、とても
うれしくって、大賛成！　　

　「でも、もう動かないと思う」

とポツリ、ツノ坊が。

もしかしたら手回しかもしれないと思って、リューズを回して、しばらく放置して
おいたら、

　「ちゃんと動いてる！」

時を刻んでいることが分かりました。


それならと、早速、時計屋さんへ持ち込んで、見てもらったら、

　「ものすごく高価なものじゃないけど、オメガの手巻きの
　　最後の頃のモデルで、いいものですよ。
　　中を見ても、特に悪そうなところは無いので、分解掃除
　　すれば、この先も長く使えますよ」

で、分解掃除をお願いすることに。


さすがにベルトはへたっていたので、ひかるちゃんには内緒で光を誘い出し、ツノ坊と
二人でベルトを購入し、取り換えてもらい、さらにツノ坊が箱やリボンを用意して、
きれいに収めて、会食の最後にプレゼントしました。



清楚なひかるちゃんによく合ってると勝手に思ってます。


光、ひかるちゃん、入籍おめでとう！
ひかるちゃん、この先、光のこと、よろしく頼んだよ。そして誕生日おめでとう！