sakurako さん、翡翠さん、コメントありがとうございます。
昨日の記事は真夜中に反射的に書いたのですが、今日になって、もっと怖い話を思い出してしまいました。
もう25年も前、まだ結婚前のうちの奥さんと同じ会社でSEとして働いていた頃の話です。
北関東の某メーカーの工場に、上司と一緒にネットワークの設置に訪問したときのこと。
その工場は、朝一の電車に乗っても、到着は11時頃という北関東某所の非常に交通不便な場所にありました。山奥の濃い緑の中に佇むのどかないい感じのところでした。
上司と、2日かけて、工場全体を回って、ネットワーク機器を設置し、通信を確認するという工事出張です。
初日の夕方、外が暗くなり、遠雷の音が聞こえる中、重い機器を持って、ある建物に入り、手回し式のエレベーターに乗って地下に下り、地下のある部屋にネットワーク機器を据え付けに行きました。
この手回し式エレベーター、まるでポワロの映画に出てきそうな、ゴシックな感じの飾りがついており、扉は蛇腹で、エレベーターの籠と外枠の間には心細い柵で仕切られているだけで、端っこに立つのが怖い感じの代物です。
地下の一室で、据え付け作業をしながら、上司が
「なあ、あの手回し式エレベーター、いつ頃からあると思う?」
と話しかけてきます。
地下室は本当に薄暗く、天井の蛍光灯の灯りが部屋の四隅に届いておらず、隅っこのほうから、何か暗い影がこちらに伸びてきそうな心持がします。
「恐らく、戦前からありそうですね。」
「そう、ここは大空襲にあって、軍需工場が焼け落ちた中で、なぜか一棟だけ焼け残った病院の建物をそのまま使っているんだ。」
「何でここが病院って、わかるんですか?」
上司はしばらく沈黙し、
「あのエレベーターな、二階から降りてくるとき、なぜか一階を通り過ぎて、地階に行こうとするんだ。」
「え!」
「だから、いつも一階を少し通り過ぎてから止まるので、ハンドルを逆方向に回し、ちょっと上げないといけない。」
「やめてくださいよ。気持ち悪い。」
「病院の地下って、普通何があるか知っているか?」
「普通は霊安室でしょう。」
「そう、前回の作業で、大幅に工事が遅れて、工事の人とこの部屋で夜、ケーブル引き込み工事やっていたんだ。そしたらな、あのエレベーターが動く音がして、」
「どうせ、お客さんが心配して見に来たんでしょう。」
「いや、ストレッチャーの車輪の転がる音と、一緒に4,5人の走る足音と誰かの名前を呼ぶ声が…。」
「ひぇー!」
「俺にしか聞こえなくてなー。工事のおっちゃん達は、何も聞こえないって言うんや。もちろん、扉を開けて廊下を見たが、誰もいない。」
「怖いのでやめてください。」
「だから、ここはきっと昔の霊安室だ。間違いない。」
「いや、廊下の向こうにストレッチャーは行ったのだから、霊安室は向こうの部屋でしょうよ。」
「やっぱり、君もここが病院の地下だと思うか。」
「そういう光景は、断固、拒否します。」
この時の作業は何事もなく無事完了し、ネットワークもきちんと動き、特に何かの呪いなどもなく、無事2日間の出張を終えて、自宅へ帰ることができました。
ただ、あの薄暗い蛍光灯の下で聞いた上司の話が、すごく怖かったことだけが、
ずっと印象に残りました。
一曲どうぞ。
まどマギのテーマでclalisの「カラフル」
あまり、そういう怖い話のコレクションは持っていないのですが、まだ、
実家から通っていた頃、幸運なことに、コレクションを披露する機会に
恵まれたことがあります。と言っても、怪談会で一席とかではなく。
帰宅が深夜になり、駅を下りて、国道沿いの道を外れ、狭い道に入っていくと、
後ろから呼び止める声がします。
振り返ると30~40才くらいの私より少しばかり年配の女性が、
「この先の道がすごく暗くて、心細いので、広い道に出るまで、少し一緒に
歩かせてもらってもいいですか?」
確かに路地の横には崩れかけた土塀の家もあり、土塀の隙間から見えるあばら家の景色は、日中に見ても、うすら寒い気持ちになります。
「こんな夜遅くまでお仕事ですか?」
と話しかけ、
「一人で夜遅くまで仕事していると、ちょっと気持ち悪い感じがしますよね。」
と、徐々に怪談モードへ。
「夜遅くまで事務所で仕事をしていると、どこかの席から、キーボードを叩く
音が聞こえているので、自分が最後じゃないと安心して仕事していて、さあ、
帰ろうと事務所を見渡すと、誰もおらず、さっきまで聞こえていた音は、
一体何だったんだろうと不思議に思います。」
などと、怖そうな、そうでもないような話をしているうちに、街灯の少ない寂しい道はとっとと通り過ぎ、街灯がずらりと並んで、閉店した店のシャッターを
照らしている商店街の道へ出た。
「まだ、話し足りないな。」と相手を眺めると、暗くて表情は見えなかったものの、
「も、もう、ここまで来れば大丈夫です。」
と走って逃げられてしまった。
もう少し、怖い話の在庫あったのですが。
次の曲をどうぞ。
黒崎真音でディスノミア
怖いと言えば…
最近、我が家の愛娘が、なぜか「キッチン戦隊クックルン」を怖がるようになった。今朝ほど、家内が娘と一緒に怖がる回を見ていると、悪役の人が、アニメじゃなく実写版で出てくる回を怖がっている様子だと判明。
実写版で、悪役の人と同じマスクを被った男性が演じているらしいんだけど、
アニメ絵だと、怖い中に可愛げがある趣向は、普通に受け入れられる。
でも、実写版で、大の大人が悪役の仮面を被って、ウケ狙いとか、可愛げ演技を
しているのは、「マジ、キモイ」というのが家内の感想。
今後、無理に見せないようにしようと家族で決めた。
何だろう、怖い頼朝が、可愛げ演技をしても、その怖さの根源がきちんと説明されており、理解の範疇だから許せる。
一方、プーチンの可愛げ演技とかも怖いし、その可愛げで覆われる何かがきちんと見えていないときは本当に怖いのではないかと家内に話した。
家内は、「恐怖という感情は未知なるものに対して抱くもの。その未知なるものを無理矢理わかる範囲に納めようという行為は、想像力の欠如と相手に対する侮蔑や侮りを示すもの。そのこちらの都合だけで世界を理解しようという動きには
不遜で危険なものを感じる」
とのこと。
昔、アークザラッドというゲームがあり、ゲーム中で魔王たちが青春するのが気色悪くて、何で怖いものを、きちんと「怖い」状態のまま理解しようとせず、
分かりやすい領域に入れ込んで来るのだという反発を感じました。
この話、うまく行くと、今読んでいる小説の内容にうまく繋がりそうですが、
それは、小説を読み終えて、頭の中を整理したら、また書きます。
世の中にはまさに邪悪としか呼べないものがある。
それについて、我々弱者は、正しく怖がり、それと安全な距離を保つことが大切
です。彼らが、滑稽で親しみやすいスキンをまとったとしても、それは彼らが
犠牲者を油断させるための偽装に過ぎないことをよく肝に銘じることです。
最後の曲をどうぞ。
いつものnaReloさんで「hotel California 」。
angel beats
まだまだ週頭。大阪は土砂降りの雨です。
幽霊話にはちょうどいい夕べかも。
ぼちぼち行きましょう。
病院だった地下❗古いエレベーター❗ストレッチャー❗
😱😱😱😱😱その場所で話されたら
逃げ場ないですよね
ご無事で何よりです
誰もいないオフィスで音❗ 旦那も東京勤務で1人仕事をしていたら棚から書類がバサッ〰️
椅子の音がしたりしたと言ってました❗
今夜も恐怖なお話し聞かせてもらいました😱😱😱
ゆっくりお休み下さいね〰️☺️🌸
sakurako
夏の怪談~
すっかり涼しくなりました(;´∀`)
若い頃、そこそこ霊感が強くて
ちょうど大寒の寒い日に、金縛りに
なりました(@ ̄□ ̄@;)!!
慣れているので、3秒ほどで外すと
よっぱらい風のオッサンお化けが
「外は寒いね~」と言いながら去って?
行きました(⌒▽⌒)アハハ!
「そら、大寒やからな!」とツッコミ返して
寝ました(˘ω˘)
楽しい思い出です(´∀`*)ウフフ
よんたまさん🎵明るくて楽しいですね(^人^)
きっと辛い時期もあったのでしょうね🍀
色々あって明るく楽しくお話しをするよんたまさん🎵
素晴らしい❗です〰️☺️
これからも宜しくお願いいたします🙇
素敵な楽しい時間を沢山お過ごし下さいね〰️☺️🌸
sakurako
コメントありがとうございます。
怖い話って、連鎖的に次々思い出すので面白いですね。でも、私の場合、この辺りでネタ切れです。
その時は何とも思わなかったのに、後でジワリと怖くなる話がいいですね。
上司は私の趣味を知っていて話したのかどうか、今では不明です。
愛娘も怖い話大好きなので、この歳からもう創作しております。
可愛怖い話でいいのがあれば紹介します。
また、遊びに来て下さいね。
そして、大阪のおっちゃん幽霊、出る季節、間違えてはんがな。
なんか大阪には、小人さんサイズなのに、正真正銘のおっちゃん姿の幽霊だか、妖精だかがいると言う話、聞いたことあります。
恨みを呑んでと言うよりは、のんびりしてたら、成仏し損なったという感じが、大阪のおっちゃんのええ感じと似合っている気がします。
それにしても、しっかり金縛りさせるところは迷惑ですね。
三谷幸喜の映画「素敵な金縛り」思い出しました。
素敵なコメントありがとうございます。また、遊びに来て下さいね。
この年までサラリーマンやっていると、人並みの苦労はあったと思いますが、特に他の人より多く苦労したとは思っていません。寧ろ中間管理職止まりだったので、寧ろ気楽なサラリーマン暮らしをしたほうだと思いますよ。
家内が愚痴嫌いで、家庭では愚痴禁止です。言ってもしょうがないことは言うなと言う方針はもっともなので、守っているつもりですが、自由なブログでは時に愚痴っぽい記事、書いているかもしれません。
まあ、単なる愚痴で終わらず、何がシェアできるものを書こうとは思ってますが、うまく行ってなかったら、どうぞ生暖かく見守ってやってください。
また、遊びに来て下さいね。それでは!