よんたまな日々

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乾燥機の話

2021年04月11日 | 日々徒然
先日書いたバスタオルの話の続きで。

ネットの記事でシングルファーザーの人が子育て三種の神器と言っているのがあって、
☆ 電動自転車
☆ 食洗機
☆ 乾燥機
の三つである。
電動自転車は保育園の送り迎えに必須である。自家用車があれば大丈夫というそこの人。大阪市内のほとんどの保育園は、駐車場がない、周辺住民の迷惑になるなどの理由で自動車送迎を禁止しているところが大半である。また、子供は予期しない動きをするので、一人で車で子供を連れて行くのはリスキーである。
うちの父はチャイルドシートも設置せずに子供を車で連れ回した人であり、幼稚園から高校までかなりの頻度で自動車通学させられたつーか、させてもらった口であるが、現代の都市部では考えられないおおらかな話だった。
私がまだ独身の頃に、車の運転が嫌だからペーパードライバーでいると言ったことに対し、うちの母が「そんな気楽なことを言ってられるのも、子供が産まれるまでだ。」と毒づかれて、自分の子供の頃を思い出して嫌な気持ちになった。その頃から実際に子育てするまでに20年以上かかるとは全く予想してなかったけど、当時の自分に大丈夫と言ってやりたい気がする。

閑話休題(それはともかく)、都市部の子育てには取り回しがよく、小回りの効く電動自転車は必要です。

そして、食洗機は別の記事にも書きましたが、子供が増えると使う食器の数も頻度も増えるのでもちろん必要です。

最後の乾燥機は実はうちにはありません。
何故か「お日様で自然に乾くものに機械を使う必要ない」ということで実家の母とうちの奥さんの意見が珍しく一致してます。
私は自力で洗濯を始めたのが会社の寮で、そこには洗濯室に乾燥機が備え付けであり、普通に使っていました。というか、洗濯機からすぐ上の乾燥機に洗濯物を放り込んで、三時間後にはフカフカの下着が完成しているので、便利極まりないです。寮を出た後も当然のように買って使い続けていたのですが、奥さんと暮らすようになってから、乾燥機にかけられない服が随分増えてしまい、乾燥機を使うにしても、振り分け作業をした上で、更に乾燥機に入らないものを干す作業も行わないといけないので、自然と使わなくなってしまいました。
更に東京から大阪のマンションに引越して来た時に、脱衣所の天井が低くて、乾燥機が設置出来なくて、遂に私の暮らしから乾燥機が脱落することとなりました。
戸建てに引越すときも、洗濯パンが大きいのが嬉しくて、ドラム式洗濯機を買おうかとうちの奥さんに話したら、「ドラム式洗濯機のメリットは?」と聞かれて、「少ない水量で洗えることと乾燥まで自動で終わること」と答えたら、「デメリットは少ない水量で洗うために洗濯物を叩きつけて洗うので衣服が傷むことと、乾燥機を動かす前に乾燥機にかけられない衣服を取り出す必要があること」と完璧に論破されてしまいました。
時々ピンチに洗濯物を挟んで洗濯物干しをしながら、思い出す。寮で一人暮らししていた時に、洗濯室で洗濯機は空いているのに乾燥機が全て稼働状態で、先に洗濯だけしてカゴに入れて乾燥機待ちしていたのに、そのまま忘れ去って、月曜日の朝にしっとり湿った下着が入ったカゴを片手に途方に暮れたことや、乾燥が終わっているのに回収されていない誰かの下着を乾燥機の前にある誰かのカゴに勝手に入れて強引に開けた乾燥機に自分の下着を乾燥機に押し込んだこと、洗濯カゴが戦後の混乱の中で他人の物と入れ替わっており、持ち主のポストに洗濯カゴ返しますと手紙を入れたら「彼は退寮しました。」と寮監から電話がかかって来たことなんかが脳裏をよぎる。
思えば遠くへ来たものだ。


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