母の病院 お昼時。
どんな具合かと見に行きましたら
栄養士さんと介護士さんが ちっちゃなお皿に色んなものを並べて
次々と母の口に運んでいるところでした。
「ほらほら冷めちゃうよぉ~早く食べようねぇ~♪」
「あらあら こちらはいかがぁ?」
抹茶味ですよぉ 卵ですよぉ お雑炊ですよぉ
ほらほら フルーツもありますよぉ・・・etc
実は私は 少し遅刻していったものですから
到着するまでに何を食べていたのかはわかりませんが
今までにない最高の量が 消化されて行った様子です
食べた後の栄養士さんの言葉
「そうねぇ 赤色系が好きみたいねぇ 次回狙ってみましょう~♪」
何かの種類で色分けして食品をいろいろ試してくださったようなのです。
プロがやれば こんな風に食べさせられるのに
今まで どの病院でも どのドクターでも やってみようとはしませんでした
食後 昨日とは違うおばちゃん看護士さん到来。
手荷物チェックで バスタオル・タオル・寝巻の数を増やして下さいとのこと。
週に2~3回 着替えさせますし ご家族も毎日来るのは大変でしょうから
数だけ揃えておいて下さいね。タオル類は10まいずつ。寝巻は最低5~6枚。
だけど
なんて嬉しい事でしょう
今までのどこの病院でも なかなか着替えさえして下さいませんでした。
言葉だけ「はいはい解りました。すぐやりますねぇ」の前回の総合病院なんか
10日以上も 同じものを着せていたし・・・・(まったくひどい話だったのよ)
母にソフト食を食べさせようと最初に言って下さったのは去年の12月25日
3月いっぱいで契約が切れて東京に帰ってしまわれたA先生でした。
お正月休みが終わり もうじき食べられるかなぁって思っているうちにインフルエンザ流行
なんやかんやで機会が遅くなりましたが いつまで待っても プリンだけ
もともと前病院は スタッフも先生も数が多く 縦横のつながりがさっぱり駄目でした
ある日の回診の時 A先生が 母の方に来て 看護士に
「この人は今どのくらい食べてるの?」って聞かれました。
聞かれた人は しばし考えてから
「はい プリンです・・・・・」と答えました。
「きみぃ!!何をどのくらいの量食べているかは きっちり記録しておきなさいよ!!」と
叱って下さったのですが その後も 何の変化もありませんでした。
気が付けば4月。
いつの間にか 大好きで尊敬していましたA先生は居なくなっていました・・・・
あとは ウソつき婦長と看護士軍団だけ
ほんとにねぇ やっぱり 母は強しなのです
転院してラッキーだったのです
引っ越していった方の病院のベテラン看護士さん曰く
「うちの最初の院長の方針でねぇ命が終わるまで診るのが務めだからねぇ
みんな 真心を忘れずに看病してあげなさいよ。」 とよく言われましたよ。
20年越して ここで元気だった方もありますよ
料金は軽く聞いただけですが
ひょっとしたら 今までの三分の一位かもしれません・・・・
The Bunch Of Grapes, 1868, William-Adolphe Bouguereau
Medium: oil,canvas