認知症の妻の介護でみえたこと−介護家族と医師の視点から その後 vol.1
認知症の改善はないが、全身状態は安定して、食事は一人で摂れるようになり、入院を続ける必要性が少なくなりました。
土曜から日曜にかけて1泊2日の試験外泊を繰り返し、私が離職し、
介護保険の給付−当初はデイサービスと介護機器の貸与−を受ける準備を整えて自宅に退院しました。
妻と二人暮らしの生活が再開しましたが、数分前の記憶がなく、自宅の見当識も乏しく、
私が夫であることも混乱(失認)がみられ、大小便の失禁があり、自宅から出て「徘徊」で行方不明になることもありました。
認知症に特異的とみてよい「徘徊」に困惑しました。
長く暮らしていた一軒家から、夜、昼となく外に出
初めのころは「家に帰る」と言って外出するのです。
外出を止めるいろいろな工夫をしました。
最終的に便利な鍵(注4)を玄関のドアに取り付けて外に出られないようにしたつもりが、
雨の日に2階の窓から出ようとして地上に転落しました。
腰椎と踵を骨折し、救急車で入院し、整形外科の手術を受けました。
歩行器で歩ける状態になって在宅生活を再開しました。
あまりにも 我が家に似ていることが多いので
写させていただきました
先日の 猫とびらからの 脱出 「徘徊」
自分が転んだため それから先に進めなかったと言う幸運に恵まれながらも
今日は今日とて 先ほど様子を見に行きましたら
大荷物が出来ておりました
「もう 何時が来たら 迎えに来てくれるんやろなぁ!!」
『え? どこへ行くの??』
「帰るんよぉ~家に帰るにきまっとるでしょ」
「一人では危ないから こないだのとこからは出たらいかんよ」
『 あぁこわぁ~あそこは 怖いから出ないよ』
「迎えが来たら 呼びに来るから~それまでテレビ見ていてねぇ~」
てなことで 様子を見ていますが
まさかまさか
風呂場の窓からは 脱出しないでしょうねぇ
近所の爺ちゃんは
みんなが寝静まったあと
風呂場の窓を乗り越えて逃げた
早朝 新聞配達のお兄さんが
不審に思って声をかけたら
住所が言えて 家に帰れた
・・・・どうなっていくことか・・・・
2016年10月撮影 マーガレットコスモス
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