70歳以上の日本人の5人に1人が “しょぼくれ老人”…「タンパク質不足の日本人よ、老けたくなければ、とにかくもっと肉を食え!」…
70代になってくると「意欲の低下」が進み、活動レベルが低下
このようなことは多くの高齢者自身がわかっていることではありますが、実際に「使い続ける」ことを実践できる人はそう多くありません。 なぜなら頭では理解していても、70代になってくると「意欲の低下」が進み、活動レベルが低下してくるからです。そしてじつは、この「意欲の低下」こそ、老化で一番怖いことなのです。どんなに脳機能を使おう、体を動かそうと思っても、意欲がついてこないから、何ごとにもやる気が湧かず、興味が持てなくなります。そのため人に会うのもおっくうになり、出不精になる傾向も出てきます。 こういった「意欲の低下」が顕著になってくるのが、70代といえます。 「意欲の低下」は、脳の前頭葉の老化と、男性ホルモンの減少が主な原因となって引き起こされます。
男性、女性を問わず、ホルモン補充療法をもっと利用したほうがよい
骨粗鬆症を防ぐには、適度な運動をし、日光によく当たる、ビタミンDが多く含まれている食品を摂るなど、ごく常識的なことをする心掛けが大事になります。 性ホルモンは性別を問わず、ホルモン補充療法で外部から補うことが可能です。欧米では、性ホルモンが減少するとホルモン補充療法を受けるのが一般的になっています。しかし日本ではどういうわけか、それが「反則ワザ」のようにみられる傾向があり、なかなか普及しません。 私は日本人も、男性、女性を問わず、ホルモン補充療法をもっと利用したほうがよいと思います。最近、どうも「意欲の低下」が感じられるという方は、試してみてはどうでしょうか。
私自身も、男性ホルモンの補充を受けています。私の周りにも、これを受けると調子がいいという人が多くいます。 70代の時期に脳機能も身体機能も意識して使い続けていれば、80代、90代になって要介護になる時期を遅らせることができます。そのためにも70代で「意欲の低下」を避けることを、真剣に考えるべきでしょう。
まだまだ日本人は肉不足である
「意欲の低下」を防ぐためにできる手軽な方法としておすすめしたいのは、「肉を食べる」という方法です。 高齢になると、肉を控えた野菜中心の食事が体にいいと考える人も多く、現役時代と比べ、かなりあっさりとした食事を毎日摂るようになるようです。しかしそれは間違いです。粗食がいいと信じる高齢者が多いためか、じつは70歳以上の日本人の5人に1人が、タンパク質不足だといわれています。
年をとると意欲レベルが低下してくる理由はいくつかありますが、その一つが、脳内の神経伝達物質であるセロトニンの減少です。セロトニンは別名「幸せホルモン」ともいわれ、人に幸福感をもたらすものです。何気ない瞬間に「ああ、幸せだなあ」と感じることがありますが、そのような感情をもたらす物質です。
肉を食べる習慣が「老い」を遠ざける
このセロトニンは年齢とともに次第に減少していくので、高齢になればなるほど意欲も低下し、うつ病になる人も増えるのです。 しかし、高齢化によるセロトニンの減少には、生活習慣を改善することで対抗することができます。 その最たるものが、肉を食べることです。セロトニンの材料となるのはトリプトファンというアミノ酸ですが、それが多く含まれているのが肉なのです。肉を積極的に摂ることで、セロトニンの生成が促進され、意欲低下の抑止に働きます。 また肉には、男性ホルモンの原料になるコレステロールもたくさん含まれています。 つまり、肉を食べてトリプトファンとコレステロールをたくさん摂ることは、セロトニンと男性ホルモンの生成を促進し、人の「意欲」を高めます。活動レベルを維持するのにたいへん効果的なのです。
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