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寝たきり老人さんの身体に起きていること ⑨ 筋緊張の亢進4 乱暴な動作介助や不適切な身体への触れ方への結果として

2018年07月25日 09時53分38秒 | 訪問介護

昨日あたりから 母が イタイイタイを訴え続ける。

どこが痛いのかと 訪看さんも丁寧に調べてくださるが

本人の伝え方が悪いのか よく解らないまま・・・・

 

今朝は 目が覚めると同時に叫びが始まるので

13:00のリハビリまで 無視しようかと思ったけれど

それにしても 熱心仁叫び続けるので

検索してみることにしました。


 

寝たきり老人さんの身体に起きていること ⑨ 筋緊張の亢進4 乱暴な動作介助や不適切な身体への触れ方への結果として

 

普通にある施設行事写真なんですが、

私が注目したのは慰問訪問していらっしゃるハワイアンの方々ではありません(^^;

 (これはこれで素晴らしかったそうですが)

ステージを見学していらっしゃる施設入所者の皆さんの座位姿勢です。

車椅子に座っている方が複数いらっしゃれば、

(残念ながら)多くの場合は少なくない割合の方々が

「ずっこけ座り」になっていたり「横に崩れ」ていたりするものです。

ところがむなかたさんでは、どなたも実に綺麗な姿で座っていらっしゃる。

だから、『座位後ろ姿集合写真』が壮麗に綺麗!なんですね。

特養むなかたの和田看護師長さんがFBにアップされたこの写真を拝見した時、びっくりしました。

了解を得てこちらにも転載保存しておきます。
もう一つ指摘しますと、「座り姿が綺麗」というだけではありません。

「座っていて苦しくないから、身体がこわばっていない。だから、皆さんが楽そうに見える」ということです。

これが前回お話しした

「福祉用具としての車椅子の使い方に無理がないから、身体がこわばっていない」ということです。


当の和田看護師長さん、「そう言われればそうですねーあはは~」ですって。

こういうケアが「特別なこと」ではなくて、「当たり前」になっているんですね。

素晴らしいことです。

(でも特養むなかたさんがこんなふうになるまでに、私が知る範囲でも10年近くかかっているんですよ)


  さて、ようやく本編。寝たきり老人さん、

要介護高齢者さんの筋肉がこわばっていく理由の4つ目です。

それを簡単に言うと、『乱暴な扱い方をされた結果として』ということです。

 たとえベッド上臥床姿勢ポジショニングや車椅子上座位シーティングに気を遣っていても、

ベッド~車椅子間移乗動作介助時に全介助で投げ出すような扱いをしたら

その瞬間にお年寄りの身体は緊張してしまいます。

体位交換~寝返り介助の際に身体の下に敷き込んだバスタオルをつかみ持ち上げながら、

丸太を転がすようにごろーんと転がすような介助をしたら、

それで確かに圧のかかる場所は変わりますが、

その介助の不快さから身体はますますこわばり褥瘡のできやすい身体になっていきます。

 


何気ないおむつ交換や更衣介助の時に、

お年寄りの腕や下肢を介助者が自分の手の親指をしっかり効かせながらガシッ!とわしづかみにしたら、

その不快さから身体はこわばってしまいます。

 


もちろんこれらの介助に入る前に、きちんと声かけしているか?

黙って一方的に行っているか?

の違いも大きいでしょう。

介助しているスタッフさんの顔つきが、不機嫌そうな怖い顔つきか?

穏やかな顔つきか?の違いも大きいでしょう。

 他にも、具体的な場面はいくらでもあげられます。

日常的に繰り返される看護/介護場面において、

思わず意図しないままお年寄りを緊張させこわばらせていることはないでしょうか?

 

  最初に紹介した特養むなかたさんの和田看護師長さんに

「日頃、どんな看護/介助してるの?」と聞くと、

『いや~丁寧に移乗して丁寧に座っていただいて丁寧に臥床していただいて、

丁寧に対応しているだけで、特別なことは何にもしてないんですよ~』と笑われます。

当たり前のこと丁寧にやる、実はそれこそが一番難しいことなのかもしれません。

 


そして最近のトピックとして、下元佳子さん・保田淳子さんが推し進めている

「ノーリフティングケア~一方的に持ち上げる介助をやめよう!」ということが、

スタッフさんの身体を守ることになるのみならず、

お年寄りを緊張させずこわばらせていかないための具体的な実践であることも、まちがいありません。

 

 

 


たちまち

寝る姿勢を

上向きから横向きに替えてみましたら

・・・・静かになった・・・・

忘れず

必ず声掛けをしてから動かすことですね

 

そういえば

母の大好きな訪看さんは

必ず しつこいくらい

声掛けしています


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