今月のことばは村上鬼城(1865~1938)の俳句です。立秋を過ぎたころ、鏡を見入ると、親の顔によく似た自分の顔がある。そんな句をのこした鬼城は高崎で育ち高崎で亡くなった 俳人です。この句を教えてくれたのは、故松原泰道師でした。泰道師は昭和35年から平成13年まで40年間にわたり松岩寺のお施餓鬼法要(毎年8月15日)で法話をして くださいました。いつの8月15日だったか、御著書にサインを添えて書いてくださったのがこの句です。著書のタイトルは『父母恩重経を読む』でした。
最新記事
- 何を言っても画いた牡丹餅(ぼたもち) 聞いたばかりではお腹は飽(ふく)れず 水も飲まねば冷暖知らず 坐ってみなければ禅はわからない 白隠禅師
- (寺や神社の様々な)お札は宗教に対する日本人の柔軟性、寛容性の証しであり、またその想像力の豊かさを示している ベルナール・フランク
- 年くれぬ 笠きて草鞋 はきながら 松尾芭蕉
- 子を養ってまさに父の慈を知る 『臨済録』
- お寺の掲示板のことばは国境を越える 江田智昭
- スマホを持つ手に 数珠を持とう
- 炎天や念珠にぎりて身を支ふ 越前春生
- 私は不思議でたまらない、黒い雲からふる雨が、銀にひかっていることが。 金子みすゞ
- 濡れながら若者は行く楽しそうに濡れゆくものを若者と言う 永田和宏
- 手放してみて、初めてそれに気づくことが出来る ネルケ無方
バックナンバー
アクセス状況
トータル | |||
---|---|---|---|
訪問者 | 201,380 | IP |