からっぽのうつわのなかに、いのちを注ぐこと。それが、いきるということです。 日野原重明 ご存じ、日野原重明・聖路加国際病院名誉医院長のことばです。七年前に出版された『十歳のきみへ』(富山房インターナショナル刊)からの引用です。 寿命というのは、つまり、生きることに費やすことのできる時間です。 そして、こうも書かれている。 二万二千もの遺伝子の情報をもとにしてつくられる設計図のパターンは、いったいどれくらいの数にのぼるのでしょうか。それは、「無限」という表現がぴったりかもしれませんね。わたしたちは無限にある可能性のなかから、一つ一つを選びとりながら、一瞬一瞬を生きているのでしょう。 説得力のある書籍なのですが、寿命の「寿」という字をめぐっては、少しばかりもどかしい表現にとどまっているように思える。 |
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