お上が 下々を振り回した 時代は過ぎた.力をえた下々が お上に
成り代わって この国の統治をするはずだった.
あにはからんや 下々が いまだに お上の後塵を拝しているとは
はっはっお釈迦様でも ご存知 あるめー.
ただ沖縄のたましいがいまだに健在なことは 真に喜ばしい感じである.
わたしは,完全な戦前派であり,海軍士官を夢見て日夜軍務に精励していた.
復員してなすこともなく 海辺の 浜砂と戯れていた折
もしも日本が この戦争に買っていたら そう
思ったらなんと暗澹たる気持になった.
そのときは すでに覚醒した自分の姿を見たのである.
国敗れて山河ありというが,それはさびしいものだぜ.でも下々はそのとき
うえをしのぐのに精一杯だった.道徳もへったくれもあったもんじゃなかった.
それでも腑抜けにはならなくて済んだ.菜っ葉服の青年が鉢巻締めてしきりに下々にも訴えていた.
思えば上品な,冷徹な現在の政治家の姿はなかった.皆薄汚れた福を着てこぶしを突上げて国土復興や民主主義を 熱っぽく訴えた.1ドル360円だった.
そうだ.あのころの新聞記者はどこに消えたのだろうか.おいらはかえていくから
まあいいとして この若者たちの未来どうなるのかなあ.「次世代の党」というのが登場した.
彼らが描いている次世代ってどんな世界だろうか.