坂本竜馬に続いての 維新物である。期待する一方 非常に不安を感ずる。
果たして 再号に迫れる 現代人がいるだろうか。
「あの人 馬鹿か 英雄か さっぱり 分からん。小さくたたけば 小さく答え
大きくたたけば 大きく答える。」西郷を評して 竜馬がのこした言葉である。
私は 中学校への通路が 南洲終焉の地を通って 毎日通った。夏の厚費などは
西郷さんが そこに坐しておられた 洞窟の前で 涼をとって帰宅した。
舵や腸の生誕の家が保存されている。吉田松陰の塾より手狭で いかにんこんの中で
国事に奔走したか、忍ばれる。
「幾たびか 辛酸をえて 志 初めて固しる」
最近、維新はあやまりであったというせつが横行している。世の中が乱れてくると
歴史まで奇想天外な諸説が出回ってくる。
時代が異なるので 郷里の大先輩 大西郷の 実像にお目に書かれたわけでない。
幸にも わたしが中学に入った時 西郷さんの お孫さんが 柔道教師として指導されていた。
やはり、同じ学び舎を卒業された先輩で 柔道着姿で 同乗の中央に 坐しておられた。
骨太で筋肉質 眼光鋭く されど優しく 手簿記をされた。
岩崎谷からさらに歩を進めると やはり先輩にあたる安藤さんの策になる軍服姿の
西郷さんを見る。私の祖父も 明治十年の役に水俣口より小隊長として参加した。
創造するに 西郷さんの銅像と お孫さんの姿の間に ほんとの西郷さんがおられるような気がする。
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