花地蔵つれづれ日記

古美術、芸術全般、日々気になること。

絵唐津盃

2020-04-28 10:32:19 | アート 文化 古美術


桃山時代の絵唐津盃です。

貫禄を感じさせる堂々としたおおらかな盃です。
盃に酒を浸せば、大海の世界が広がる様です。
大胆な筆致で描かれた絵は見事で、張りのある形は力強いです。
見所に富み、美術品として鑑賞に堪える逸品です。

長年使い込まれ、たっぷりと酒が染み込んだ肌は潤いがあり、しっとりと艶やかです。
口辺の緩やかな曲線が、見込みをふっくらと包み込み、
口当たりも良く、酒の味もまろやかに感じられます。
器によって酒の味が変わると言われますが、この盃で飲む酒は旨いです。

桃山に想いを馳せながら、ゆったりとした気分で、お酒を召し上がれば、
まさに「美を呑む」という醍醐味が味わえるでしょう。
心地良い至福の時が得られます。
豊かさを感じさせてくれる盃です。

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公園を散歩

2020-04-26 23:51:11 | アート 文化 古美術


やはり新コロナウイルスの事を考え、あまり人がいない場所を選んで散歩しています。
何か鬱々した気分が晴れない日々が続いているので、部屋から出て体を動かしていると気分が良いです。
きっと、新コロナウイルスは、克服出来ると信じているのですが、克服した後の世界は、これまでの世界とは、少し違った世界が現れるような気がします。

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古瀬戸灰釉盃

2020-04-21 06:10:16 | アート 文化 古美術


室町時代の古瀬戸灰釉盃です。
灰釉の濃淡が、静かな佇まいの中にも多様な変化を見せ、
草原に風が吹き抜け、草木が揺らめくような景色が現れています。
酒の友として長く使われて来たのでしょう、艶やかな味わい深い表情となっています。
風格を感じさせる形といい、目を楽しませてくれる盃です。
ついついお酒が進みそうです。

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斑唐津茶碗

2020-04-16 06:40:20 | アート 文化 古美術


桃山時代から江戸時代初期の斑唐津茶碗です。
古色を帯びた斑釉が織りなす景色が美しい、味わい深い器です。
斑釉の輝きは、古唐津の野趣に富んだ荒々しさの中にも、華やかさを感じさせます。
口辺から見込みへと、内側の黒釉の上を流れ落ちる斑釉の景色もダイナミックです。
器は、ふくよかな下膨れの形で、側面のシルエットが口辺から高台へと、美しい曲線を描いています。しっくりと手に収まり、口当たりも良く、茶も滑らかに口に運べます。
変化に富む見所の多い器で、作陶した職人と長い年月が作り出した美が、楽しめる茶碗です。
※参照画像「古唐津 下」 水町和三郎 出光美術館 P38の「18 斑唐津茶碗」と同手の茶碗です。出品した茶碗の「斑唐津茶碗」という名称は、同著に準じました。

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古唐津山盃

2020-04-07 05:52:08 | アート 文化 古美術


桃山時代から江戸時代初期の古唐津山盃です。
枯れた味わいの古唐津です。
野趣に富み、荒々しさの中にも、侘びた世界を秘めた盃です。
ゆったりとした口辺から、キュッとしまった高台へと、側面のシルエットが美しい曲線を描いています。糸切高台の糸切の跡もくっきりと現われています。味わいのある唐津の肌の間を金繕いの金色が走っている様は、抽象絵画を見るようです。
口辺の口当たりも良く、見込みも深いので、美味しくお酒が楽しめます。
見込みは、しっとりとした潤いのある肌となっていますが、まだまだ育ちます。
艶やかな表情になる頃には、酒の友として手離せない盃となるでしょう。

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2020-04-05 08:17:41 | アート 文化 古美術


陽気に誘われて近くの公園に花見に行って来ました。
いつもだったら人で賑わう会場ですが、今年はイベントも中止され人出も少ないようです。
おかげでゆっくりと花を楽しむ静かな花見ができました。
桜は、ほぼ満開で勢いよく咲き誇っていました。
新型コロナウイルスで、気分の晴れない日々が続きます。
長丁場です。
気晴らしだけでは過ごせないような気がします。
自分の中にささやかでも目標を立てて、それに挑戦していくという姿勢がないと、まだ続く長い闘いを乗り越えられないと思っています。

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