花地蔵つれづれ日記

古美術、芸術全般、日々気になること。

絵志野菊形皿

2020-08-25 09:08:36 | アート 文化 古美術


桃山時代の絵志野菊形皿です。
桃山から伝えられて来た時の流れを感じさせるような、風格ある、堂々とした景色です。
淡雪が降り積もったような、ふんわりとした白い釉薬の上に、勢いのある筆でのびのびとした鉄絵が描かれています。
それはまるで雪の合間から見え隠れする雪景色のようです。
赤褐色の焦げ(火色)と、柚子の皮のような肌の表情(柚子肌)とが対比し、かつ、調和し、生き生きとした表情が現われています。
菊形のダイナミックな力強い造形と、潤いのある肌を持つ、見所の多い絵志野の皿です。
鑑賞用としてはもちろんですが、茶席の器として用いても、その存在感を発し、眼を楽しませてくれるでしょう。
花地蔵のサイトとfufufufuのサイトに掲載中ですので詳細をご覧ください。

「gooブログ」から「アメーバブログ」へ引越しました。
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アメーバブログへ引越ました。

2020-08-14 21:59:18 | アート 文化 古美術


「gooブログ」から「アメーバブログ」へ引越しました。
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引越しは、多くした方だと思います。
今までに数えただけで16回位はしています。
何回も部屋や家を探す経験をすると、不動産を見る眼が出来てくるようです。
今でも不動産の物件を見るのは好きです。
今のマンションを探した時も、それぞれの物件の良い点、悪い点が見えるようになっていました。
「場を踏んだ回数が眼の力をつけてくれる」というのはどの世界でも言えると思います。
古美術品を探す眼も長い経験と勉強・訓練が必要です。
普段の生活の買物にしてもしかりです。
親から離れ、制服ではなく、私服を自分で買うようになったとき、自分に何が似合うのか、どんなものを着ればよいのか分からず迷いました。
友人が着ているものや、街を歩いている同年代の若者の格好を見ながら、真似をすることから始めたような気がします。
何事も手探りで探しているうちに見えてくるものがあるようです。

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緑の香り

2020-08-09 08:13:06 | アート 文化 古美術


先日、東京へ仕入れのために出張しました。
途中の新幹線や、会場でもマスクを着けっぱなしのせいか息苦しかったです。
いつも見慣れている東京の街並みも色褪せているように感じました。
帰り、新幹線を降り、駅を出るとほっとしました。
そのせいか、急に植物の緑の香りが嗅ぎたくなり、次の日近くの神社に行って来ました。
その神社は山にあるので、参道脇から頂上に上る途中は林に囲まています。
思いっきり息を吸い込むと気持ちが良かったです。
空気が美味しく感じ、木々の緑も美しく、リフレッシュ出来た気がしました。
今まで東京へ行くのが息抜きだったのですが、今は、東京の刺激よりも、田舎暮らしの自然の安らかさに楽しみを見いだしているようです。

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銅造千手観音菩薩立像

2020-08-04 05:48:46 | アート 文化 古美術


室町時代の銅造千手観音菩薩立像です。
明治時代の作と思われる木彫の光背・蓮華座が美しく引き立てています。
仏像は愛らしく、小仏ながら顔の表情まで丁寧に表現されています。古銅の味わいが魅力的です。
光背や蓮華座等の表現は精緻で、彫りは力強く巧みです。迫力があり、エネルギーに満ちています。
光背・蓮華座等の台座を作った作者(おそらく仏師)は、この仏像の美しさに感銘を受けて制作に臨んだと思います。
時代を越え、作者同士の心が繋がって出来上がった美しい表現と言えましょう。
座辺に置き、見つめていたくなる仏像です。
眺めていると、静かな気持ちになれるでしょう。
■千手観音菩薩像とは、千本の手のひらにひとつずつ眼があり、この眼があらゆる生き物の願いごとをひとつ漏らさず見とどけ、
千本の手に象徴されるあらゆる手段でそれらをかなえてくれる仏です。ここでの「千」というのは具体的な数字ではなく「無限」という意味で、
救済の能力と手段を無限にもち合わせていることを意味します。

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