花地蔵つれづれ日記

古美術、芸術全般、日々気になること。

李朝雨漏茶碗

2020-10-19 05:11:44 | アート 文化 古美術


李朝時代前期の雨漏茶碗です。
長きに渡り、茶人から愛され大切にされて来た茶碗です。
高台が滑らかで、角が丸みを帯びていることが、それを物語っています。
長い年月使われなければ現れない「雨漏」が、器の表情に深い味わいと奥行を与えています。
器の肌は、秋露に濡れたように、しっとりとして、つややかです。
腰から高台周辺には「かいらぎ」が現れ、見事な景色を描いて眼を楽しませてくれます。
茶を点てると茶の緑が映え、茶碗はより生き生きと、その表情を変えます。
手にもしっくりと納まり、丸みを帯びた形が愛らしい、多彩な見所を持つ茶碗です。
お茶を頂く人の心を、ほっとさせてくれる温かさがあります。

■「雨漏」とは、陶磁器を長く使用している間に、気泡穴や、窯キズ、貫入、石ハゼ等から、茶渋・水・酒等の水分が浸み込み、あたかも雨漏りのような染みの出た現象を言います。茶の世界では、このシミを天井板に出る雨漏りのシミに見立てて「雨漏」と呼び、そこに侘びた風情を感じ取り賞玩しました。
■「かいらぎ」とは、梅花皮と書き、茶碗の場合は、腰から高台周辺にかけて現れた釉の凝結の状態をいい、景色として重要な見所となっています。

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新羅金銅仏如来立像

2020-10-09 05:26:28 | アート 文化 古美術


統一新羅時代の金銅仏如来立像です。
金色の鍍金に覆われた像は、過ぎ去りし時代の影が所々に残り、味わい深い表情となっています。
像のシルエットが描きだす曲線は美しく、衣文の表現も繊細です。
凛として立つ姿は優美で、内から優雅な香りを漂わせているようです。
顔には優しい微笑みを浮かべ、輝きを放つような表情も魅力的です。
一人でいることが多く、自分と向き合う時間が多くなった昨今、優しく包み込むような眼差しが心を癒してくれます。
傍に置き、いつまでも眺めていたくなる仏像です。
きっと心の支えになってくれるでしょう。

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古伊万里瑠璃猪口

2020-10-01 05:30:16 | アート 文化 古美術


江戸時代後期の古伊万里瑠璃猪口です。
瑠璃色が魅惑的に輝く美しい猪口です。
瑠璃色のわずかな濃淡が器の表情に味わいを加えています。
お酒の友として愛される器だと思います。

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