南半球で感染急増・・・日本への影響・変異の可能性は?(20/06/12)
南半球での新型コロナウイルスの感染拡大が深刻となっています。ブラジルでは経済活動を優先し、ロックダウンをしていません。その結果、感染者数は80万人以上となり、死者数も4万人を超えました。 ペルーでは、非常事態宣言が3カ月も続いていますが、感染者数は21万人を超え、感染拡大に歯止めがきいていません。その理由は“悪循環”です。遺体を自宅や病院に引き取りに行った人たちへの感染が続出。さらに、テレワークの環境なども整っていないため、外出せざるを得ない人たちが後を絶ちません。 また、アフリカ大陸では検査体制が十分に整っていないにもかかわらず、すでに20万人以上の感染が確認されています。南アフリカではロックダウンが一部、解除された途端に、新規感染者数が過去最悪になりました。政情不安の問題も出ています。ブルンジでは、8日にヌクルンジザ大統領が心不全で亡くなりました。ただ、大統領の妻が感染者だったことから、死因は、新型コロナウイルスによるものだったのではないかという懸念が出ています。大統領の急死によって跡目争いが起きるとの指摘がされています。 感染症学が専門の国際医療福祉大学・松本哲哉主任教授は「新型コロナウイルスは呼吸器系のウイルスだから、寒い時期、空気が乾燥している時に広がりやすい。南半球の感染が増えて、しばらくして日本が寒い時期を迎えた時、もしウイルスが入ってくると日本で感染が拡大、いわゆる“第2波”が起こる可能性がある」と指摘します。 また、ウイルスが変異する可能性については「これまで変異は結構、起こっているが、明らかに病原性が強くなるような変異までは報告されていない。ただ、ウイルスの遺伝子が変化しているから、例えばPCR検査で、検出する感度が下がるのではないか。あるいは、ワクチン、薬が効かなくなるほうが懸念」と話します。 南米以外に警戒している国はインドだといいます。「現在、感染者は約30万人だが、相当な人口を抱えている。衛生的な状況、経済的な状況を考えると、今後、感染者は増えてくるのではないか」と指摘します。 [テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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