『告白』（湊かなえ著）がやってきた pt.2

あっという間に読み終えちゃった～



この物語を「面白い」と表現してはいけない展開。
読み終えた今、ズ～～ンと気持ちが重く沈んでいます。

このような展開を、更に衝撃の結末を誰が想像できるでしょう。
事故死と処理された愛娘の死。
実は殺人であり、犯人は自分が受け持つクラスの生徒と知った母親の復讐の物語です。



『愛美は事故で死んだのではありません。このクラスの生徒に殺されたのです』


犯人の少年A、少年B、その周辺の人たちの『告白』により物語は展開してゆきます。
子供たちの生い立ちと満たされない悲しい想いが事件を起してしまった。

被害者の母親のなんとも収まらない心情と復讐が恐ろしいけど　これがまたよく理解できることなのです。
被害者の、近親者の、悔しい、許せない、復讐心をどう処理するか。
綺麗事では済まされない、他人事ではない、人間の心理です。

世直しやんちゃ先生のような聖職者にもなれず、さりとて　母親の森口先生のように冷静に復讐もできないのが現実です・・・・
読み応えありますよ。