「このご飯は美味しいなぁ!おかわり貰える?」
と、父が珍しく白米をおかわりしました。
母は嬉しそうに父のお茶碗を受け取り、気持ち少なめにご飯をよそう。(夜の炭水化物を控えていたので)
「いやぁ、しかい美味い!やっぱり『つや姫』は美味しいなぁ」
かきこむように、もりもりとご飯を食べながら父はご機嫌です。
(当時、父がどこかからつや姫をいただいて絶賛していたこともあり、我が家ではつや姫をよく炊いていました。)
母が打ち明けました、、、
「違うのよ!それ、岐阜のお米なの。お米屋さんに勧められたの。美味しいわよね」
次の瞬間、父は顔を真っ赤にして
「岐阜の米なんか食えるか!クソまずい!!」と激昂して茶碗をぶん投げました。
美味しいって、おかわりまでして食べてたじゃん???
母は黙って割れたお茶碗を片付けていました。
何で黙ってるの?美味しいって人一倍食べてたじゃん??
気がおさまらない父は、食卓の物を次々とぶんなげ不貞腐れました。
①お米がおいしいからおかわりした
②そのお米はつや姫だと思ってたら岐阜のお米だった
「お米の味がわからない自分」に腹を立てていたのでしょうか?
おかわりするほど美味しいって思える新たな銘柄を知ることができたのだから、別に良くない?
こんなことは、めずらしいことではなく、我が家では日常でした。
父の機嫌次第で(もちろん、母も同様です)良いもの、悪いもの、良いこと、悪いことが決まり、その執着(自分が認めたものへの異様な賞賛、、、)といったら、しつこすぎてうんざりするほどでした。
何が正しいことで、何が間違ったことなのか?小さな頃からさっぱりわからない家でした。
母はなぜ耐えていたのか?これって、立派なモラハラなのでは???
今日は衆議院議員選挙の日です。
ご飯を作るのは母親の役目と決まっているわけではありません。最終的に誰のおかげで生活できると思っているんだになると思います。社会的に女性の賃金が低額で家族が生活をしていくには大変な世の中です。平等に評価されるべき社会ではなくてはならないのです。だから投票に行かなければならないと思うのです。ひとりひとりの一票が大きな力となるのではないでしょうか。