岡山に引っ越してきてから初めての雪が降った。
12月17日の夜から翌朝にかけてのことだ。
朝起きると、庭は白くなっていた。
私たちが暮らす吉備中央町では積雪は年に数回程度と聞いていたので、
少し早い本格的な冬の到来に一日も早いリフォーム工事の完成を祈るばかりだ。
日中でも寒い日は-6℃にもなった。
とはいえ、以前暮らしていた隠岐と比べると風がきつくなく、日差しもあるため体感では
そこまで寒さを感じない。
しかし、夜は別。
皮膚を刺すような鋭い空気の冷たさがある。
家の北側に当たる裏庭あたりは、なかなか雪が解けない。
職場でもらってきたワインの古樽も寒そうだ。
家の近所にある道の駅では、水車からつららが下がっていた。
寒さばかりに気をとられてしまいがちな冬の一日だが、澄んだ空が見せる夕暮れの美しさもこの季節だけの味わいだ。
これまた近くにある古刹「妙本寺」の鐘楼。
朝晩と打ち鳴らされる鐘の音も、生活の中に馴染んできた。
否が応でも季節を感じられる暮らし。
自身の葡萄畑で暮らす時間が長くなれば、より一層見えてくるものが多いだろう。
芽吹く春を楽しみにしながら、いまは冬を味わっていきたい。