大雪山の旭岳山頂で不思議な出逢いを
してまいりました。
朝7時、-3℃の晴天の銀世界、朝日の
の方角から鳥が一羽、微風に吹かれな
がら、こちらに歩いてやって来ました。
私の置いてあるザックに隠れ、寒さをし
のいでいるようです。
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大雪山は神の庭、ロープウェイ内のインフォメーションでそう言っていた様な気がします。
その出来事は、驚きと不思議でした。
私は朝日に向かって、両手を合わせ、願い事を声に出して唱えました。
すると、太陽の逆光でよく見えない銀世界の中からこちらに向かって現れたのです。
私は下山しようと、ザックを持ち上げました。しかし、立ち去ろうとしません。
かわいそうに、一緒に下山するか?と話しかけます。
寒さに耐えているように見えます。
逃げるかな?と、つかんでみようとすると、捕まえる事が出来たので、広いムネポッケに入れてあげました。
ロープウェイまで行き、まだ誰も来ないところで逃がしてあげました。
指の上で羽ばたこうとしましたが、飛びたてません。
地面に降りてもここはどこ?といった様子で周りをキョロョキョロ。
まもなくして、茂みの中に入っていきました。
彼の名はキクイタダキ。
頭の黄色い模様に赤線があれば雄、なければ雌。(見たのは赤線が入っていました。)
日本最小の鳥で、本州以北の高い山で繁殖し、秋冬は低地や暖地の林で見られるとのこと。
今彼はどうしているのでしょう。
無事この冬は越せるのか?
ロープウェイの下まで一緒に連れて行ってあげたほうが良かったかな?
本当はあそこで良かったのかな?
今思えば、
私が出逢ったのはキクイタダキだったのでしょうか。
神威を感じた出来事でした。
(あにぃ)
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