自然学校発 黒松内だより

JICA研修

今日はJICAの研修で、アフリカから6カ国12名の研修生が黒松内の水管理について学びにやってきました。


道の駅でご挨拶したあと早速、まずはミネラルウォーターを製造している黒松内銘水の工場へ。
帽子、マスク、靴カバーをつけて工場内に入り、従業員の方に丁寧に説明していただきました。
  

ペットボトルの製造から水の加熱殺菌、注入、ラベル貼り付け、検査等の工程を見てたくさんの写真を撮ったり、
『どれくらいの深さから水を汲んでいるのか。』
『なぜここの水がよいのか。』
といった質問を意欲的にしていました。

次いで森と水の関係を知っていただくために、黒松内が大切にしている北限のブナの森を案内。


セミの抜け殻や松脂の香りに興味津々。
 

アフリカにはないような森を歩いて楽しんでいました。
そして昼食後は黒松内町役場へ。
黒松内町長に表敬訪問です。


町長直々に御挨拶していただけるとは恐れ入ります。
町の首長と距離が近いのも、小さな町のよいところです。
役場の方から町の水道管理の説明をしていただき、下水処理場の見学をした後、最後に自然学校のある作開地区の浄水場へ。
ここは地域のおじいちゃんたちが主体の水道組合が自ら管理しているので、とてもお安く、安心なおいしいお水が各家庭で飲めるのです。その説明を地域のおじいちゃんたちにしていただきました。
  

主におじいちゃんたちが自分たちで管理しているというのは、アフリカの方たちにとっても驚きだったようです。

研修プログラム盛りだくさんの1日を終え、夕食をいただいたあと、ひとときの宴の時間。
自然学校にあるジャンベを叩いて踊ってアフリカンタイム!
  

楽譜などは特になく、思いのままに歌って踊って、アフリカのみんなも日本のみんなも混ざって大はしゃぎ。
上手い、下手関係なく、みんなで踊ろうという雰囲気でとても楽しかったです。
それにアフリカの音楽は太鼓の叩き方などやっぱり違いますね。本場のものを間近で見れて大興奮でした。
研修生のみなさんは約45日間の研修で、今は日本に来てちょうど1ヶ月。
母国の音楽をできてとても嬉しそうでした。

みなさんそれぞれ、国の公務員などとして働く優秀な方々。
日本の下水処理について学びたい、ミネラルウォーターの製造を国に帰ってやりたい、など様々な思いをもって研修に参加されています。母国と異なる風景にはしゃぐ一方で、しっかりと勉強されていました。
一緒に“水”という観点から黒松内を回ってみて、美しい森があり、そこからおいしい水が流れ、自分たちで浄水管理して下水処理があり…この小さな町のよさの1つを改めて発見することができました。
各場所でこのJICA研修に携わってくださった町の方々には心より感謝いたします。
一方でこのアフリカの方々の訪問は、この小さな田舎町の方々にとっても新鮮なことであったと思います。
説明される町の方々の表情もわくわくして楽しそうな様子でした。
アフリカからのJICA研修生にとっても、黒松内の人々にとっても有意義な1日でした。

(ふみぞう)
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「セミナー・研修」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事