小学校・中学校と・・高校は離れてしまったが向かう方向が同じでたまに会い
『おはよ~』と挨拶を交わし お互いの存在の確認・・・
やがて就職・・・お互いに別ではあるが金融機関に就職、それぞれの支店は
歩いて10分程 連絡を取り合い近くの喫茶店できまって カフェオレ。
そして恋愛談義・・・ そんなある日、突然『結婚するから・・・』と・・・
銀行の取引先の方でした そして私も後に続けって言う感じで結婚
その嫁ぎ先がなんと車で5分ほどの所 何て奇遇なことでしょう・・・
街から田舎に嫁いだと言う感じで 風習や環境や・・・色々
苦しい胸の内を聞き 一緒に苦しみました
男の子が生まれ順調に進み始めたかの様に思えたのも束の間・・・
子供を連れて離婚・・・
それから数ヶ月して 届いた知らせは訃報でした
両親、兄と共に家族旅行中 交通違反の車と正面衝突
両親を残し 本人、息子、そしてお兄さんの三人がほぼ即死の状態で
亡くなりました 家に向かい最後に会った彼女は棺の中で顔は半分以上
包帯で覆われていました そしてその横には小さな息子とお兄さんの棺
なんとも痛ましい光景でした こんな事があって良いのだろうか・・・
この間、近道をしようと通ったことも無いような道を走り どこにでるのかなと
キョロキョロしながらゆっくりと走っていたら 『あれ この道は』・・・
何と 彼女の家の前に出たのです
そしてふと気が付きました・・・35年目なんだと
見た限りでは そこに誰かが暮らしているような気配が無かった・・・
両親も お元気ならば80歳は超えているはずだが・・・ 確認の術も無い
亡くなった方にとって 『思い出してあげるのが供養だ』と誰かに
聞いたことがある どこかで私の事を見ているのかも知れないなぁ~と・・・
みっともない人生は見せられないな、頑張らなきゃ・・・
『Mちゃん、・・・ Mちゃんの分まで頑張って生きるからね』 見ててね
『運命』と言う、たった二文字では終わらせたくない 悲しい思い出です。