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11月にもなると、今年を振り返りたくなる。気分が落ち込むのは、そういった年だったわけではなく、そういうもんだからだと思う。後悔みたいなのはないし、あったとしても、後悔を検証する時間はない。ただ、ひたすらに、足下の小さな世界に目を凝らした、そんな年だった。空を見上げた時は、大体、疲れていた、そんな一年だった。
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見渡しての壮観と、目を落しての壮観。そんなことを、定点で繰り返した一年だった。何もかもが新しくて、悩むことを強いられた。考え続けることを強いられた。常に、絶大な力によって、時間は進む。そこに、容赦はなかった。
小さな緑が、大きな緑になるころには、全ての可能性が産声を上げ、襲い掛かってきたし、対処を考えてるうちに、対処できなくなっていた。他のことに気を取られると、あっと言う間で、小さな世界は、…全く知らない世界になっていた。
時に笑い、時に溜息がハーモニクスしていた。閃いたアイデアは悉く跳ね返された。性格が暗くなりそうだった。いつも泥だらけで、汗だらけだった。週間天気を気にして、台風に怯えていた。日照時間を探り、足し算をしていた。書籍に尋ね、道端のプロフェッショナルに尋ねた。
次をちまちまとやってると、その次が列をなして順番を待っていた。
この前、1年分を手にした時、こみ上げてくるものがあった。大袈裟に家族で祝った。無駄に感動した。大袈裟に苦労を話した。無駄に同情してもらった。
多分、また知らなくてもいいことを知ってしまったんだと思う。
それだけ。
11月にもなると、今年を振り返りたくなる。気分が落ち込むのは、そういった年だったわけではなく、そういうもんだからだと思う。後悔みたいなのはないし、あったとしても、後悔を検証する時間はない。ただ、ひたすらに、足下の小さな世界に目を凝らした、そんな年だった。空を見上げた時は、大体、疲れていた、そんな一年だった。
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見渡しての壮観と、目を落しての壮観。そんなことを、定点で繰り返した一年だった。何もかもが新しくて、悩むことを強いられた。考え続けることを強いられた。常に、絶大な力によって、時間は進む。そこに、容赦はなかった。
小さな緑が、大きな緑になるころには、全ての可能性が産声を上げ、襲い掛かってきたし、対処を考えてるうちに、対処できなくなっていた。他のことに気を取られると、あっと言う間で、小さな世界は、…全く知らない世界になっていた。
時に笑い、時に溜息がハーモニクスしていた。閃いたアイデアは悉く跳ね返された。性格が暗くなりそうだった。いつも泥だらけで、汗だらけだった。週間天気を気にして、台風に怯えていた。日照時間を探り、足し算をしていた。書籍に尋ね、道端のプロフェッショナルに尋ねた。
次をちまちまとやってると、その次が列をなして順番を待っていた。
この前、1年分を手にした時、こみ上げてくるものがあった。大袈裟に家族で祝った。無駄に感動した。大袈裟に苦労を話した。無駄に同情してもらった。
多分、また知らなくてもいいことを知ってしまったんだと思う。
それだけ。
それは悪意では決してない
物理的に飛び出さなくても
定点観測で世界が回る
なんて素敵な、至極真っ当な!
その炊きたてを食べたいです
研いでもいいから
> 定点観測で世界が回る
うん、そういうことなんだね。なんというか、動きのダイナミズムは、動く幅とか美しい軌跡ではなくて、小さな、それこそ善意や悪意のない、至極シンプルなものの積み重ねだったり、同調だったり、ゆらぎであったり、するんだろうと思う。今年は、ずっとそんなことを考えていた。世界の仕組みが、少し分かったような気がするんだ。