どこかで、音に狂わされて、音によって惑わされて。一瞬、僕は『無音』を感じた。僕の周りのモーターが一切動いていなかったし、風も吹いていなかった。家族は寝静まっていたから、そして、僕も動きを止めていた。精度は落ちるが、一瞬の無音。 . . . 本文を読む
11月にもなると、今年を振り返りたくなる。気分が落ち込むのは、そういった年だったわけではなく、そういうもんだから。後悔みたいなのはないし、後悔を検証する時間もない。ただ、ひたすらに、足下の小さな世界に目を凝らした、そんな年だった。空を見上げた時は、大体、疲れていた、そんな一年だった。 . . . 本文を読む
ゆく人を送り、くる人を迎え、バタバタとしていました。山のものを送り、海のものを迎える。山のものは沈黙を残し遠くへ離れ、海のものはジャリジャリとした声を残し新幹線に乗って去っていきました。 . . . 本文を読む