Kanaheiのデンマーク生活

糖尿病の勉強をしたくてきたデンマークでの紆余曲折な生活を日記として残しています。

てんぱり病棟?

2007年01月16日 | デンナースへの道
 実習2日目、今日は体調も万全で元気はつらつに挑むことができました。
今日はオーレという男性看護師(ベテラン15年目ナース、でもなんか頼りない・・・)について半日回ったのですが、昨日よりはだいぶ午前中の流れというものがつかめ、少し周りを見る余裕がでてきたような。

 しかし病棟の人たちは系統立てて教えていくということができないのか、やる必要ないと思っているのか、脈絡なく突然「これ覚えておいてね」などと伝えてくるので、いや、もうちょっとちゃんと教えてってば!と若干イライラします。
 で、イライラしているのは私だけかと思いきや、どうやらみんなナースは苛立っており、今日なんて全病棟でたかだか11人の患者を3人のナースで看ているのですが、それでもテンぱっていて、おいおい大丈夫か??とこれから先の実習をここで続けることが不安になってきます。

 う~ん、スタッフは日本に比べて十分なはずなのに、なぜあんなにワサワサしているのでしょう。SOSU(准看のようなもの)と4人の看護学生が患者さんの直接的なケア(トイレ誘導や食事介助、清潔ケアなど)を全部してくれるので、ナースはそんなにやることないはずなのに。
 思うにあの長すぎる回診に付き添うことと(7人の患者で1時間はかかる)、やたら多いミーティング(午前中に3回はある)のせいではないかと・・・。ミーティングも、各自勤務をはじめる前に情報収集しておけば済むようなことだし、やりかたを見ていても「そんなの自分で読んだほうが安心だし早い」ということを話しているので、なんだか「時間の無駄」と思えて仕方ないのです。とはいえこれらはドクターやナースに、病棟によりけりなのでしょうが。

 もともとそこまで重症を請け負わないのか、たまたま今そういう患者さんがいないからなのかわかりませんが、人工呼吸器装着の人や、難しい処置を必要とする人、果ては持続点滴をしている人すらいないので、ちゃんと教えてくれないナースについて回ってるよりは、自分で作業していったほうが楽そうなので、早く独り立ちしたいです・・・。

実習初日

2007年01月16日 | デンナースへの道
 今日から実習スタートでした。日勤の開始時間が朝7時からで、病院まで片道1時間弱なこともあり、朝5時には起きなければいけません。昨晩は緊張で時々目覚めたりもし、朝も緊張とともに目覚め、一応しっかり朝ごはんを食べてからいざ出勤。

 病院まではちょっと時間はかかるもののバス一本で向かい、とりあえず順調に病棟へ。7時に着いたときにはすでに夜勤者との申し送りが始まっており、師長さん(杉田かおる似)に「とりあえず座ってみてて」と指示されたとおり聞いていたのですが、何を話しているんだかさっぱり・・・。なんとなく今日のプランなど話している気配は感じ取れるものの、すぐに話の腰を折るような人がおり(しかもかなり早口)、どうやらミーティングも収集つかない様子。なんだかミーティングというより口論のようになっています。予想通り、デンナースはツワモノばかりなのか・・・。

 なんだかんだ30分ほどでミーティングが終わり、師長さんの白衣を借りて着替え、一人のナースについて今日一日は見て回るようにとの指示。
 で、まずは朝の内服薬の調合からはじめるというので薬品子でその様子を見学したのですが、いやはや、非常~~~に効率が悪い・・・。日本でだったら院内調剤薬局が調剤してくれたものを、内容と患者を確認して飲ませるだけなのですが、デンマークでは病棟内の薬品庫で、ナースが受け持ち患者の薬を一回一回調合していくのです。薬もすべてケースや箱に入っているものから1錠1錠確認しながらだし、最後に薬の入った薬杯にネームラベルを貼って、ということをしていき、8人程度の受け持ちですが、しかしどうにも時間がかかる。どうしてこの作業をナースがする必要があるのか??薬剤師に任せて、その時間をベッドサイドケアに当てればいいのに・・・。まあ、まだぱっと見ただけなので、この作業のメリットや真の意味がまだわかりませんが。

 内服薬準備が終わると今度は配薬をしていくわけで、その間ソーシャルアシスタント(SO-SU)という、日本でいう准看護師のような職業の人たちが配膳をしたり患者さんの身の回りのケアをしていきます。そしてナースはドクターと回診の打ち合わせをし、午前と午後に回診を行います。

 そして午前9時ごろになるとナース、SO-SU、理学療法士、医療秘書、看護学生はなんと一緒に朝ごはんを食べます(今日は痴呆のおじいちゃんも一緒に)。30分ほどですが、スタッフルームでパンとコーヒーでおしゃべりしつつ休憩をとるのです。日本でだったら一番多忙な時間帯なのに(検査搬送やらオペ出しなどで)、みんなそろって朝ごはんとは・・・。もちろん中には休憩に入れずバタバタしているナースもいますが。

 今日は朝ごはんの後、ドクターとの回診について回ったのですが、これまた効率悪!と言いたくなる様なもので・・・。新規入院患者の状態、治療方針などをきめるための回診だったのですが、先生、カルテ読んでから回ろうよ、みたいな。しかも何のためなのかまだよくわかりませんが(たぶん記録のため?)、先生はいちいちカルテに書くような内容をテープレコーダーに吹き込んでいくのです。これはあとで記録しないためなのでしょうか??

 なんだかわけわかんないままついて回ってたのですが、今日はなんとこの私としたことが、過度の緊張のせいか猛烈な胃痛に見舞われ、長~いドクター回診でついに立っていることができずダウン。みんなでとった朝ごはんのとき、遠慮して(?)コーヒーだけ飲んだのもいけなかったのか・・・。激痛→血圧低下→貧血→吐く数秒前→撃沈と、初日にしてなんとも情けないことに・・・。恥ずかしい・・・。結局午前中のみで帰ってきました。

 ああ、明日からはこんなことのないいように、もっとがんばります。ストレスとか言ってる場合じゃないっすよ~。