Kanaheiのデンマーク生活

糖尿病の勉強をしたくてきたデンマークでの紆余曲折な生活を日記として残しています。

バレンタイン

2010年02月11日 | デンマークの四季と行事


 最近、駅とかで配っている無料の新聞や、スーパーのチラシとか、真っ赤で派手な「バレンタイン近し!」という広告をよく目にします。

 日本のバレンタイン商戦はすさまじいものがありますが、ここデンマークでは「バレンタイン?なにそれ、新種のみかんとか?」くらい、これまで非常に影の薄い存在でした。
 が、今年になって急に巷が騒ぎ始め、コペン近郊のショッピングセンターではこぞってバレンタイン広告を打ち出し、デパートや格安航空会社までもバレンタインセールをしだす勢い。きっと経済危機でどん底の消費をあげるためだとは思うのですが、ずいぶんなはりきりようです。

 日本でバレンタインといえば、そりゃーもうチョコ。森永だか明治だかが決めたものがすっかり定着したという噂ですが、この時期の日本のデパートって、歩いてるだけで鼻血がでそうです。
 こんな私も、人が素手で火を起こしていたくらい昔には、キディランドで手作りチョコキットを買い、ラッピング材料を買い、明らかに買ったチョコの方がもらう方もうれしいはず、という自己満足手作りチョコを作っていたものです。
 
 しかしここヨーロッパはドイツあたりの伝統的バレンタインというと、なぜか日本とは逆で、男性が女性になにかプレゼントをする、もしくはお互いカードを贈り合うというものだそう(そこにチョコは定番としては組み込まれていない)。
 地理的にもドイツと近いデンマークですが、バレンタイン自体真新しいこともあって、このへんはかなり曖昧。例のショッピングセンターの広告なんかをみていると、男女ともにクリスマスプレゼント並みの高価なもの(例:Yシャツ、iPod、セクシーな下着、デザイン雑貨)がラインナップ。しかもピンクや赤い色のもの多し。
 なんかタイトルが「クリスマス」から「バレンタイン」に変わっただけな気もしないでもないですが…。

 我が家のヨナスは、日本にいて日本のバレンタインがどういうものか知っているとは思うのですが、こちらでは私になにも要求するようなそぶりもなく、毎年彼の方から花やチョコなんかを買って来てくれます。
 なので私も「あらー!すいませんねえ、もうー」と近所のおばさんのようにありがたく受け取り、しかもこちらからのアクションは控えてきました(当然、ホワイトデーもスルー)。
 しかしこんなに巷がバレンタインバレンタインとうるさくなってくると、しかも男女平等に広告されているのをみると、「もうそろそろ逃げ仰せなくなるかも…」と。

 ちなみに去年のバレンタインは二人で九州におり、私がな~んにも用意してない(するそぶりもない)のを見透かしてか、ぐっさんのお父さんが、一緒に行った阿蘇山で「ほらこれ、ヨナスにバレンタインにあげんしゃい」と、こっそりまんじゅうを渡してくれたのでした。
 そんな優しいぐっさんのお父さんのためにも、今年はしっかり自分でなにかをせねばなあ、とソファーでぼりぼりスネを掻きつつ思っています。

 うーん、しかし何を。カードとか?「たまったビールの空き缶をスーパーに持っていって、ついでにネギとひき肉を買って来てください」とか。って、それって伝言じゃん!
 

こやつもそういえば男であった。