芝生を半分つぶして30種もの桜を植えた庭を新たに作ったり、新しい散策路を整備する工事も間もなく完成する。
いよいよ春本番。お客さんを待つ準備は万端である。
昨日のガーデンの運営会議で2014年度の来場者が10万5000人超となることが報告された。
前年が6万5000人だったから4万人も増やしたわけである。
その前の前々年が3万人程度だったから順調に客足を伸ばしてきていると言える。
15年度への期待も高まるが、課題がないわけでもない。
10万5000人の来場者のうち、半数の5万3000人が5月に集中していることである。
わがガーデンに足を運べば一目瞭然なのだが、バラの開花時期は5月の盛りは言わずもがな、6月もそん色はないし、10、11月の秋バラも相当見ごたえがあり、それなりの来場者もあって喜んでもらってはいるが、まだまだバラは5月のものという先入観は払しょくしきれていない。
わがガーデンの特徴はバラを中心にしてはいるものの、単なるバラ園ではなく、他の季節季節の草花と一緒に楽しんでもらえるような配慮と工夫を凝らした『イングリッシュガーデン』なんである。
6月から7月にかけては、バラと紫陽花の競演が楽しめるし、9月から11月にかけてはコスモスとの競演も一定の人気がある。
ただ、コスモスをバラと一緒にたくさん咲かせることについては、個人的には違和感を持っている。
コスモスは数本が風に揺れるだけならバラと一緒でもよいが、わがガーデンでは群生させているので、バラ1輪1輪が持つ華やかさが、どうしたってかき消されてしまう感は否めない。
コスモスの一つひとつの花はけして小さくはない。しかも少しの風にも揺れて動きが加わる。加えてあのピンクと云うのもバラの深い色合いを打ち消してしまうような、大量生産品が職人の手作りの逸品を駆逐してしまうような、一方的な理不尽さを巻き散らしているかのようだ、と言ったら言い過ぎだろうか。
まぁ、来場者の方々が喜んでくれているので大きな声は出していないが、本当にバラの共演者としてふさわしいのかどうかとは別次元のような気がする。
さて、園内のバラはリニューアルの際にすべて植えかえていて、今年はちょうど3年目を迎える。
スーパーバイザーの河合伸之は「3年目は株も充実してきているし、今年はさらに良い花がつきますよ」と嬉しい御託宣である。
バラのシーズンを迎える前の時期も実は春の草花で百花繚乱状態になる。
今年はサクラがたくさん咲きそうである。わけても、ソメイヨシノがイギリスにわたり、彼の地で改良されて里帰りした“アーコレード”という品種がお勧めである。イングリッシュガーデンを標榜する庭としてひとひねりを加えたのである。
ライラックやモクレンなども加わったから、目の高さ以上の空中にも注目である。
楽しみな春が近付いている。
早咲きの桜(品種は確かめ損ねた)
クリスマスローズ
シラー・シベリカ
サンシュユ
すっかり芽吹いて風にそよぐヤナギ
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