浅田次郎さんの日本憲法 2016年10月01日 | 言葉 改憲をしなければならないと言っている人たちによくあるのが、アメリカから押し付けられたものだ、という言い方なんですけれども、出自は関係ないと思うんです。内容だと思います。日本国憲法はとてもよくできた憲法だと僕は思います。 長い歳月の間に憲法解釈を超えている法律と現実との齟齬というのは、法治国家として何とかしなければならない、とは思うけれども、日本国憲法の精神は大切にしてほしい。 (「憲法を考える日本ペンクラブの集い 文学者と憲法)
再び赤川次郎さんの言葉 2016年09月27日 | 言葉 「積極的平和主義」って何ですか。言葉をそこまでばかにしていいのかと 腹が立ちますね。 なぜ言葉を変えようとするのかといえば、何かを隠そうとしているから ですよ。本質をどう隠すかということに苦労した挙句、戦争を平和と言 いかえて、平和のために戦争に参加するんだと言う。
白洲次郎の憲法9条 2016年09月23日 | 言葉 GHQに促された日本政府が松本烝治委員会の下、憲法草案をまとめた。しかしその草案は大日本帝國憲法に少しばかり手を加えた程度のものであったため、GHQに突き返された。 白洲次郎のその時の立場は、私にはよく分からない。曖昧にも思えるのだが、得意の英語でGHQに激しく楯突き、抵抗の姿勢を示したのが白洲次郎であった。 その後、日本国憲法は「占領軍に強制された」と言ったとされる白洲次郎の言葉が残された。白洲次郎は実に複雑である。しかし白洲は「新憲法のプリンシプル(原則)は実に立派である」とも評価した。さらに憲法9条を絶賛さえしている。 戦争放棄の条項などは圧巻で、押し付けられようが、そうでなかろうが、いいものはいいと率直に受けいれるべきだ」 白洲次郎はそのイギリス時代を含め、その後の世過ぎと彼の起用、そして彼の立場、経済人としても、曖昧でよく分からない。実に謎めいた人だったのではないか。
ジュリアン・バーンズの愛国心 2016年09月20日 | 言葉 最高の愛国心とは、 あなたの国が不名誉で、悪辣で、馬鹿みたいなことをしている時に、 それを言ってやることだ。 ジュリアン・バーンズは、現代イギリスの人気作家である。
ディルタイの歴史認識 2016年09月17日 | 言葉 われわれは歴史の観察者たる以前に、まず歴史的存在である。 ヴィリヘルム・ディルタイはドイツの哲学者である。学生時代に岩波文庫の「世界観の研究」は★ひとつ(50円)と安かったため、買って読んだのが最初であった。私はこの哲学者がなぜか気に入ったのである。理由を述べよと言われれば、うまく言えないのであるが…。