日々の移ろい

在宅死

7日の中日新聞は、「在宅死」を取り上げていた。


病院ではなく,自宅で最期を迎えられるよう国が 在宅看取り を推進している。

一般的に
大半の方が 住み慣れた自宅で死にたい、と考えている と受け取れる。

この三月、父を看取った私。

父は病院に入院を希望し、
まだ動けるうちは、自分で母に 救急車を呼んで!と、言い

搬送されても、発熱など救急性が無いため、何度も返されていた。

父は自宅でなく、安心できる病院を最期の場所として考えていたようだ。

寝たきりが続き 食べられなくなつて、褥瘡がひどくなり、
それによる発熱や誤嚥性肺炎の症状も出始め

とうとうケアマネージャーさんと、
二週間に一度 訪問してくださっていた
主治医とで 話し合い、

最後迄入院できる病院を探してもらって、
(普通三ヶ月経過すると転院せざるを得ない)

父は、優しい手当てを受けられ、
かと言って、過剰な医療行為を受けず、静かに亡くなった。

私達母と娘も、父を病院に委ねて、
肩の荷が降ろせた。


介護の手があった父の場合でも、
ソロソロと言う頃には、オロオロと不安であった。

病院のベットが足りないのは承知しているけれど、

大半の人々が、家で死にたい!
と考えているとも取れる 政府の指針には、



介護の担い手が無く
介護保険を使って、最期を迎えられるケースが出来るとは思えない今

イイエ!

と、応えたい。

コメント一覧

hibinouturoi
http://yaplog.jp/hibinouturoi/
>かぁトンさん
コメントありがとうございました。

特養の職員さんをされておられるのですね。頭の下がる思いです。

要介護2だった父は特養への入所もままならず、また父にとっては施設という響きに躊躇するのか?

ショートステイすら、初めは入院と騙して毎週月曜から金曜迄お世話になり、
悪化して、入院へとなりました。

ショートステイから戻る週末は、父は嬉しそうな顔をしていましたから、できる限りの事をしましたが、

入院となって、
看護師さんの手厚い看護に(特養でもきっと同じ内容の対応をしていただけたでしょう)感謝の言葉しかありませんでした。

今母も、87歳。
どこも悪いところ無く一人の生活を満喫し始めたところですから、
もうしばらくはこの暮らしが続いてくれますようにと願っていますが、

いつかは、父と同じように出来うる迄自宅で介護し、父の最期を過ごさせて頂いた病院にお願い出来たら、と母もそう希望しており、わたしも願っております。

それでも、多くの介護を必要とする方々の想いが叶うとは限らない最期。

また介護に関わってくださっている方々のお気持ちに、添えない家族もいたりする現実。

また家族間でも、介護する方見ぬふりをする者、

夫々、ままならないのが現実なのでしょうか?
かぁトン
http://yaplog.jp/kazutomo912/
突然コメント失礼します。
私は特養の看護師をしています。
ブログを興味深く読ませて頂きました。
家庭での看取り...それは限りなく不可能に近い困難さがありますよね。とはいえ、引き受けてくれる病院は勿論、介護施設すら大幅に不足している今、親の介護を目の前に控えている私には不安しかありません。私のいる特養では、最近は専ら施設での看取りが増えています。医療行為をほとんどしないで自然のままに...というご家族が増えているので。人間本来の姿というか...私達職員も誠心誠意最期を看取らせて頂いています。看取らせて頂く度に、もっとこうしようあぁしようと思いが込み上げるのですが、きっと答えなんてないのだろうなぁと思いながら日々精進しているところです。長々とすみません。
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