日々の移ろい

父の車椅子

先日、父との電話の声から、
足が痛くて、出かけられなく、ツマラナイ様子が伝わってきた。

そこで、車椅子に乗って、出かけて、
秋空の下、気持ちよい空気を吸い込んでもらいたい!
と、レンタル車椅子を借りてみることを思いついた

私にとっても、初体験
どんな車椅子があって、どんな風に借りられるのか?
調べるうちに、電動と手押しの2種類があると知った。
そして、電動はやはりとても重く
介助者が押してあげるには、電動車椅子は使いにくいと知った。

レンタルは、1ヵ月4000円と とてもお安く、
家まで届けてくれて、また電話連絡をしてたら引取りにも来てくださる。

昨夕、運んでくださり丁寧な説明も受け、
今日実家へと 車に積み込んで、向かった

昨夜のベットの中で、
父はこれを見て、どう思うだろう?
どちらかというと格好を気にする父は、拒否するかもしれない・・・。
まだ早い、要らない、と機嫌を悪くするかもしれない・・・などと
不安な気持ちでいた。

今朝、実家に「これから行くから!」と
携帯で伝えると、「朝から、血圧が185と悪くて・・・」
と聞き、それなら今日は出かけるのを控えようか?と尋ねたら
母が、楽しみに待っていると聞き、
それなら・・と、心配な心持で出かけて行った。

顔を見ると、割りと元気にしていた。
昼ごはんは食べない!と朝から母に伝えてあったらしいが
父の目の前でお好み焼きを作り始めると、
いい香りにつられて 「美味しい!」と平らげた。
やはり今朝焼いていった{人参ケーキ}も美味しい!と
生ピーナッツも茹でてあげたら、食べられて
食欲に関しては心配が要らないと安心した。

先週、京都の住む娘夫婦が連れて行ってくれた{すっぽん割烹}の話を
楽しく聞いてくれていた。

そろそろ、車椅子の件を・・・。
どう切り出したら、機嫌よく、車椅子体験をしてくれるか?と
思いつつ、
庭先に持ち込んだ。

案の定、「まだ早い・・」と、言った。
近所の人の目にも、恥ずかしい気持ちは理解できる。
それなら、どこか公園へでも・・と、「白鳥庭園」へ車で出かけて行き、
父の初体験となった

夫はいつも父に、すっと手を差し伸べてくれる。
今日は、車椅子を押してくれた。
私は、先廻りして、「この先には階段!」「段差がある!」などと、
先行隊に徹した。

白鳥庭園は、入場料300円。駐車代300円。
一号線を曲がってすぐの、わかりやすい位置にあり、
適度な広さと、樹木の配置、陰影の心地良さなど、
良い加減であった。
訪れている方が、椎の実を拾っておられたので、
母も手のひらいっぱいに拾っていた。

こんな風に、出かけられるのなら、
父に他にも、行きたい処があれば、望みを叶えてあげたい。
京都や、伊勢・・・。

介護認定を受けると、要介護となれば
一割負担でいろいろなサービスも受けられる。
説明によると 車椅子も一月400円とレンタルできる。
それほど遠くない将来、介護手続きなど
ステップを踏んで行くであろう。
今なら仕事を持つ私は 土日以外には無理だが、夫がいる。
夫は、心良く引き受けてくれた

父は、今日の車椅子をどんな感想を持ったのか、
はっきりと口にしていないが、
11月6日までレンタルしている。
天候の良い秋の日に、車椅子を押して出かけたい
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