晴耕シ 雨読書ク

農業と文章、大事にしたいです。この2つで友達できるのがうれしい。

とっておきの話2  ミーハー

2024-08-22 22:54:12 | 日記

前回の最後は綾瀬はるかの話になったけど、小説家K君には私のわがままをだいぶ聞いてもらった。「講演会」に出てもらったことは前回書いたけど、そのほかにも私の子供に自慢したら、会いたいというのであってもらった。

 

 

ちょうどF県でプロ野球の試合を見に行くことになっていたので、その時を利用して、K君にも会ってきた。その時「こんなのがあるんだよ」と私に見せてくれたのはサインセット。飾らない、正直なK君の一面だった。印鑑?もあったよ。

 

そのセットでサイン色紙を書いてもらった。子供はもちろんが喜んだ。

子供以外にもずいぶん吹聴した。彼は私の友達だよと。職場の先輩や、仲間、そして遊びの友達たちにも。

そして時々はこの人はと思う人には、紹介もした。K君や親友のそうか、こっちもK君だ、と一緒にお酒の席に後輩を呼んだことも、2回あった。

会わせた後輩のお二人(別々の飲み会だけど)は緊張もしたろうけど、喜んでくれたと思う。もちろん私が自慢したいだけのことだけど。

でもそのうちの一人は若い女の子で、顔もかわいいけど、性格もとてもよくて小説家のK君もとても気に入ってくれた。このメンバーでまた呑もうと言ってくれたのは私も嬉しかった。実現はしてないけど。

 

なんで人は自慢したがるんだろう。この人を知ってたって、あの人を知ってたって、私の実力何でもないのに、やっぱり虎の威を借りたいんだろうねぇ。

そういう意味での自慢話にはこと欠かない。

これまでにあったことのある人、話したことのある人。

仲代達也さん、三船敏郎さん、畑正憲さんの奥さん(第2動物王国のに行ったけど本人は不在で奥さんに会ってきた)、阿刀田高さん、君原健司さん…あれ、もっとたくさんいた気がするけど、忘れた。

仲代達也さんは、新婚旅行の帰りの飛行機が一緒だったし、三船敏郎さんは名古屋の喫茶店ですく近くの席だった。たったそれだけのことだけど、やっぱりうれしい。

 

結局、私は単なるミーハーだ。

 

 


とっておき 小説家の話

2024-08-22 00:40:55 | 日記

 君は〇〇だから小説家にでもなったほうがいいんじゃないか。

この話、ある小説家が中学時代だったか、担任の先生に言われたことだったらしい。この〇〇には何が入ったっけ。まさか先生が教え子に向かって「うそつき」だとは言わないだろう。そうだ「ほら吹き」かな。これでも先生としてはあんまりよくない表現だと思うが。

でも私が、そういわれたとしたら。たぶん喜んだと思う。ひょっとしたら、小説家になるべく努力を始めたかもしれない。

どうしてって。

かっこいいし、頭よさよさそうで有名になって、お金持ちで。

でも、難しいよね実際になるのは。たぶん、とおっても。

いや小説家になるのは簡単かも。でも売れるのは難しいということだよね。

僕にはまず無理だし、私の周りにそういう人はいない。

と、思ってた。

ところが世の中にはいろいろな人がいて、僕の友達と呼べる(たぶん)人の中にも小説家が生まれた。

しかもかなり有名な小説家だ。

最初その話が聞こえてきたときには、超びっくりした。

K君は大学時代から小説を書いていたけど、今度の【文学界】で新人賞に選ばれた」という。そしてこの賞をとった人は、その次に芥川賞をもらうことが多いらしい。

そして、

しばらくすると、ほんとに芥川賞の候補になってしまった。

もうびっくり仰天。「これはすごい」

僕はもちろん、彼を中心とする「友達」連中は大騒ぎした。

残念ながら 芥川賞は取り損ねたが、数年たった後、全国的に有名になったベストセラーを書いてしまった。

これはホントにすごかった。どれだけ売れたんだっけ。私は、小説の単価に売れた部数を掛けて、さらに印税率を掛けて、いくら儲かったかを出した記憶がある。さらに、この小説は映画にもなったし、テレビ化もされたので、その収入まで入れたらどうなるんだと、勝手に心配していた。いや心配じゃなく。うらやんでいた。

こうなると「友達」としてはやっぱり黙ってはいられない。

彼を中心にした同窓会を開くことになった。

この同窓会、大学時代のものだけど、文学部ではない。

一番縁のないと思う「農学部の」同窓会なのだ。

在学中、文学部だった私のほかの友達も農学部から出た、ということで、心中ただならぬものを感じていたようだ。

このK君は、僕の親友の、親友で。直接僕はそんなに親しくなかったけど、この話で有名になった後の同窓会にはもちろん出たし、特別にお願いして、私の職場周辺で「講演会」なるものにも出席いただいたりで、今も交流はある。

その時聞いた話では、残念ながら、映画や、テレビ化されてもさほどの収入はないそうだ。

ただし、その主演女優とかには会いますか?

とは言われ、「いや、いいです」と、彼は断ったらしい。

もったいない! 綾瀬はるかだよ。

長くなるから 次回へ続きます。