晴耕シ 雨読書ク

農業と文章、大事にしたいです。この2つで友達できるのがうれしい。

田んぼにも栓(蓋)がある

2022-06-16 00:52:44 | 日記

6月15日

水泳用のプールに排水溝の栓があるように、田んぼにも貯水・排水用の管と栓がある。

田んぼにはダムの機能があるとか、プールの何倍もの水を貯められるとかいうし、実際に水を貯めているのだが、その栓を外すと大量の水が外へ流れ出る。

暗渠排水という言葉は、聞いたことある人も多いと思うが、私は、自分でトラクターを使うまで、知らなかった。

田んぼを耕耘後、田植え準備として、水田に水を入れる前、トレンチャーの栓を閉めて来いと、父に命令された。これがいわゆる田んぼの水の栓。

構造的には、横10m間隔ぐらいの間隔で排水用の管(わが集落はコルゲートチューブ菅)が地下60cm~100cmぐらいに張りめぐされてている。

その最先端、一番先っちょに栓がついていて、川やクリーク護岸に突き出ている(写真)。これを閉めないと、水を入れても、どうどう漏れして、田んぼに水はたまらない。

逆に、稲刈り前にはこれを開けて水を出してやることで田んぼが早く乾いて、稲刈りが可能になる。田んぼは土中に張り巡らされた水管の中で水を保ち続けている。本当にプールみたい。

では、どうして水管の中に水が溜まっていくのか。実は管に小さな穴があって土の表面から浸透した水は、下に降りこの穴から管に水を貯めるのだ。でもここで疑問。管の下には穴はないのか。上だけに穴が来るように工事してあるのか。そうでないと管の下から、また水が漏れていくのでないの。

答えは下にも穴がある、です。今回調べてみたら、「使っていくうちに下の穴はふさがっていく」のだそうだ。これは感覚的に、なんとなくわかる。納得。

※暗渠は地下に埋没した水路のこと 暗溝ともいう。

 トレンチャーは暗渠工事をする機械のことらしい。


パピヨン

2022-06-14 01:04:28 | 日記

若い頃、標題の映画を見た。中学校の時だったかなと思って調べてみたら、高校一年だった。この映画の最後の場面は、主人公のスティーブマックイーンの無人島からの脱獄がかっこいいのだが、片や相棒のダスティンホフマンは無人島で小さな農業をして、晩年を終える。これを見て、高校生ながら将来の自分はホフマンだなと感じた。そしたら今、ほんとにそうなった。
でも、映画のホフマンもそうだったかもしれないが、その生活が結構楽しい。気兼ねなく、工夫もできる。少しづつ農業も成長もしたい。そんな生活を綴れたらうれしい。


トラクターの不思議②

2022-06-13 18:00:33 | 日記

6月13日

トラクターは車と似てるけど。違う。

何が、まず目的が。

車は普通の人にとっては、消費仕様。例えば、タクシーの運転手さんとか、運送業の方にとっては、収入目的、生産目的と言っていいと思うけど普通の人にとっては、通勤もしくは生活手段のものと言っていいのかな。

でも、トラクターは、農家にとっては欠かせない生産手段の機械。コンバインとか田植え期は共同できても、トラクターは個人で持つていないと不安な一番使う機械じゃかなかろうか。もちろん趣味の農業で小型のトラクタを持っている方もあるでしょう。

さて、そのトラクター、なかなか難しい。素人にとっては。

まず、はじめはまっすぐ進めない。気にせずまっすぐ行けるようになるのに、私は何年かかったのだろう。前回書いたUターン後の軌道修正がまず、難しい。両端の方だけ、変な軌道になるんです。まっすぐじゃない。

それに続いて、難しいのが、4隅の盛り上がり。

これはほんとに難しい。なんでこうなるのと、泣きたくなるように田んぼの4隅が盛り上がる。で、最近分かった。ロータリー(耕す刃)の後ろにカバーと後輪がついているので、その分は耕せず、その前まで耕した土を後ろにはね上げるので、その土がどんどん溜まって盛り上がる。しかも四隅は何度も行き来するので余計に。その分その前、内側の部分はへこんでしまう。その悪循環が続くのでした。

では、それをどう解消するか。

それが今の時期。水を入れて、水田になったとき。4隅をスコップで掘り起こして、低いところに放り投げるのです。実はこれ、重労働。亡くなった父から習ったことだから、父もそうしていたのでしょうか。

ところが、ある本に解決方法が載っていました。でもそれを読んだだけではわからず、近所のおじさんに教えてもらって、分かりました。やっぱ本より経験か。どっちも大事だけれどね。詳しい方法はややこしいから、今回は省略です。ごめんなさい。

今回初めて水田(みずた)が4隅も平らになりました。トラクターで。

で、初めて我が家に来た、農家出身の友達に自慢しました。


トラクター アクセル一つにブレーキ2つ

2022-06-13 17:10:32 | 日記

6月13日

農業に半分も身を挺していない私だから、思うこと感じることかもしれないことが表題のことです。

トラクターにはブレーキが二つある。

Uターンするための左周り用ブレーキと右回り用のブレーキ。

農業を専業でしている人には当たり前だけど。そうでない人はわからないよねえ。

田圃でUターンするとき、かきっと曲がるために必要なもの。ハンドルはもちろん切るのだけれど、舗装道路と違い、田んぼは土でできているので、滑る。それを止めるために片方ブレーキだけを踏んで、その後輪だけを止めて、カキットUターンするのです。

ところがところが、最近は安全優先の機械になってしかも、ITが進んで、トラクタもコンピューター化してきた。オート機能が進んで元々は片っぽブレーキが主流だったのが、4WD方式で普通の乾田は両方ブレーキで曲がれるようになった。

それで、困るのが、田植え前の代かき。水田(みずた)で両方ブレーキするとずずっと前に滑るだけ、だからわざわざ両方ブレーキを解除して片方ブレーキにする必要がある。

実は昨年、退職前に新しいトラクターを買った。40年以上使っていたトラクターにお別れして、新しいのを買ったのはいいけれど、使い方わからなくて昨年も習ったけれど、今年も近所のおじさんに教えてもらって代かきしたのでした。

少しわかりにくいかもしれません。興味あったら質問ください。写真は汚れたままのトラクターです。ごめんなさい。よーく見ないとわからない二つのブレーキです。


わびすけ

2022-06-13 16:28:24 | 日記

613日①

久しぶりの投稿です。ちょっとだけ農業忙しくて、なんとなく書くのがきつくて

今日になりました。

でも、晴れ耕し、雨読み書く の通りです。

そういえば、ブログを勧めてくれた友達から、なんで表題変えたのと聞かれました。

実は、半農半書だと、どちらにも半分しか力を入れてないように感じて、変えたのでした。

その背景には農業がいまいちうまくいってなかったので。

で、早く書きなさいノ助言に従って、今回は農業の面に力を入れて書こうと思った矢先。

邪魔が入りました。

前回の「峠うどん」下巻です。面白くて一気に読んだ上巻に続いて昨日借りてきたのを読んでたら、止まらない。読書も涙も。これいい。すごくいいと思います。いつか書いた小学校以来の本みたい。面白いし、楽しいし、悲しい。

中村天風氏の言葉に、恐れるな、怒るな、悲しむなの3戒があるけれど、それには程遠い生活の私には、この本が面白い。

特に「わびすけ」。これはいい。皆さんに勧めたい。ほんとにおもしろい。いい小説です。 と、私は思う。

農業も書きたいことがあるので、次回に。