晴耕シ 雨読書ク

農業と文章、大事にしたいです。この2つで友達できるのがうれしい。

我慢の 次には 農業って③

2024-08-13 17:13:51 | 日記

少しいいことが待っていた。

水を入れたときは良くても、翌日には全く水がなくなっていた例の田んぼ、少しづつ水がたまりだした。

この間私がしていたことと言えば、水を入れながら、ひび割れの土面を少し太い棒きれでふさいでいく作業のみ。ほんとここあたりから漏れていそうだ、の個所をつぶしていくことだけ。これが効果があったかどうかはわからないけど、翌朝も水は溜まりだした。たぶん18日の一斉防除の時と、8月下旬から9月上旬にかけて水が欲しいとき(穂ばらみ期~穂揃い期)には、何とかもってっくれるでしょう。持ってほしいなあ。

ひょっとしたら農業ってこんなことの繰り返しなのかなあ。少なくとも私にとっては。予想しなかったことの対策を模索したり、先輩に聞いたりしたり。その結果がが即うまくいく

こともあれば。なかなか結果が出なくて悶々とする日が続いたり。なんとなく日(時間)が解決してくれたり。ーでも、まあ何とかなるさ。そう思おう。


農業ってなんだー私にとって②

2024-08-11 13:55:53 | 日記

前回のブログにはもちろん続きがあって、その時の仕事は2枚の田んぼを1枚にするための前段の仕事でした。田植えのための水を入れてから先輩Nさんの大型トラクターと特別のアタッチメントで土を動かしながら均平作業をしてもらったのです。

ただその合間、合間には土をならす、いわゆる代かき作業を何回もして(これは私の仕事)、均平にするのでした。これも結構大変で、こんな仕方でいいのだろうかと何度も思いながら、続けました。

ところが意に反して、田植え作業はスムーズに進み、稲もすくすくと育ったのであります。

しかし、好事魔多しです。7月土用の頃、田んぼの水を抜いてカラカラにする、中干というのをするのだけれど、これは水稲の無効分けつを防ぐためと、稲刈り作業をしやすくするため、一定期水を抜く作業。

ただ、少し、長めに干したせいか、終了後に給水しても水がたまらない。あまりに土がひび割れて、たぶんどこかに漏れてる。

これまた困った。

今度はM先輩に相談した。

どこが漏れてるかわからん。たぶんトレンチャー(弾丸排水のパイプ)周辺が乾いて土がひび割れて漏れているのだろう。

水がたまらなくても、その時その時必要な時期に、都度給水するしかないかなあ。

今回は決定的解決策はないかもしれないようだ。

我慢するのも農業の特徴だ。

あせがり屋(たぶん方言)の私は苦手なことだ。でも、我慢。がまん です。


農業ってなんだー私にとって

2024-08-09 16:04:43 | 日記

5月から7月までいろんな農作業があったけど、一言でいうと未知との遭遇がいっぱいだし。怖いこともいっぱい、根気がいることもいっぱいだあ。

例えば、5月に畦塗機を使った。これをトラクターにつなげるのがまず第一難関。その前にトラクターのロータリー(耕す部分、回転するところ)をはずなさないといけない。この二つの作業をするのに少なくとも40分ぐらいかかった。先輩に聞きながら。と言っても年は若いけれど。

いざ畦塗をしてみると思うようにはいかない。まっすぐ運転するのも難しいけど、今回の家の裏の田んぼのクリーク側の護岸は、あまりにクリーク側に寄りすぎて、岸が狭くなってしまった。困ったなあ。

案の定田植え前に水を入れたら、護岸が崩れる心配とその上を歩いていけないほどの狭い畦になってしまった。どうする?

今度は年齢も上のN先輩に相談した。

「土嚢だな」

なるほどそうか、さすが先輩。一発回答にすこぶる納得。

ところが、この土嚢づくりが大変。骨が折れた。きついのなんの。おまけに土を土嚢に入れてた小さいスコップをどこかに無くしてしまった。たぶん裏の田んぼの水と土の下になってしまっているのではなかろうか。ごめん。

この話はもっと続くので、今日はこれでやめます。これだけで疲れた。


黄泉平坂(よもつひらさか) 7月27日

2024-08-07 20:59:37 | 日記

天国へのポストに行ってきた。

珍しく、嫁さんが旅行に行こうと言う。

天国への便りが届くという黄泉平坂というのが島根県にあるらしい。ネットで調べると確かにある。でも、島根県は遠いし、交通の便も悪い。新幹線を利用しても、飛行機を利用してもわが家から7時間はかかる。

ただ行ったことはある。出雲大社や島根ワイナリー、足立美術館はいずれも3回は行った。いいところであることは間違いない。その3回はいずれも車で行った。仲間や先輩とだったの交代で運転して。

やっぱ車しかない。そこで愛する娘にお願いすることに。

「いいよ~」たぶんこういう応えだったろう。嫁さんがお願いしたので。

遠かった、やっぱり。

途中カメムシが車の中に入って来る騒動があって、眠気が吹き飛んだけど、それまでは、眠いいのなんの。夜中というか早朝というか、0時過ぎに出発して目的地に着いたのは、たぶん朝8時ころだったか。きつかったあ~。

娘と二人で交代運転の何回目かのトイレ休憩の後、娘が急に「私臭くない? カメムシついてないー?」

急ぎ車を降りて、娘の体ははたいたけれど、感触はない。

でも車に戻ると、

「やっぱり、くさ~い。車の中、どこかにいるよお~っつ」

というような、感じでしたが、何とか30分ぐらいで臭い納まったのでした。

でもなんででしょう。嫁さんと娘が騒動する割には、私には全く匂いがしなくて。これは男と女の違いなんだろうか。

乃南アサの小説にも臭いに敏感な女性の話が頻繁に出てくるけれど、男にはわからない。きっと女性には自分と子供を守るための嗅覚が発達しているのだろう。敵か味方を見分けるための。いち早く危険を察知するための嗅覚が。



さて、黄泉平坂到着しました。予想通りの小さなは祠というか、ポストというかがあって、嫁さんはその場で手紙を書いて、封筒に入れて投函。娘は前もって準備してきたという封筒を投函したのでした。

私は書こう書こうと思いながらも、農業がきつくて、というよりやっぱりかけなくて、でした。

嫁さんのほうはある程度想像していたけれど、もちろん娘もたぶん準備してるだろうなとは思いましたが、やっぱりうれしかった。兄への手紙でした。

嫁さんは長男への。私にとってもそうだけど、私は書けませんでした。