喜界島のカラオケ友人を偲んで
7~8年前、私がまだ仕事をしているときのことです
鹿児島中央駅横のベル通りに「西駅カラオケ喫茶店」がありました。
昼は1,000円の料金(夜は2,000円焼酎飲み放題)で昼食もでますので人気があり、お客で混雑しました。
友人のAさん
私は仕事をしていたので、土、日位にしか行けませんでした。
私が行くと、いつも店のカウンターに座っていた、75歳位の中肉中背の温厚なAさんがいました。
いつもニコニコとして楽しくカラオケを楽しんでいて、私と息が合い親しい友人になりました。
喜界島出身の人で、町役場を退職して悠々自適の生活の人でした。
若い頃からギターを弾き、町では友人らの歌のギター伴奏もしているということでした。
歌も上手でした。
いつも黒糖焼酎を傍に置いて、昼からお湯割りの黒糖焼酎を少しずつ飲みながらカラオケを楽しんでいました。
お客さんや私が歌うと、いつも「最高!最高!」と嬉しそうに声をかけてくれました。
ときどき、奥さんを連れてきていました。
Aさんは、喜界島の出身でした。
歌手大島ひろみの島の民謡「想い出の喜界島」を良く歌っていました。
なかなか良いメロディーであり、私も「想い出の喜界島」を歌うようになりました。
3年~4年位経った頃、Aさんはカラオケ喫茶に来なくなりました。
喜界島に帰ったのです。
Aさんが来ていた当時、西駅カラオケ喫茶店のママさんは、Aさんがんに侵されていて、余命が少ないということを私にそーっと教えてくれました。
Aさんが喜界島に帰ってから、1~2年後に、ママさんからAさんが亡くなったことを知らされました。
Aさんが亡くなってから思ったこと
当時、Aさんは自分の病気のがんであること、余命が少ないことを知っていたのだと思います。
自分ががんであることは、私に何も告げませんでした。
がんを患っていたのに、残り少ない人生を、黒糖焼酎を飲み、好きなカラオケを歌って楽しんでいたのだと思いました。
自分が同じ境遇ならできないことです。
Aさんを偲んで「想い出の喜界島」の曲と、「喜界島」の紹介をしたいと思います。
YouTube動画より
想い出の喜界島 大島ひろみ
【喜界島】Kikai Island 4K Video in KAGOSHIMA【4K】【鹿児島県】
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