自分を許すことができるか
人生は、舟が航海するように、色んなことに遭難します。
長い人生の中では、誰もが過ちや失敗を犯します。
例えば、受験の失敗、仕事の上での間違い、他人を中傷して傷つけた、交
通事故を起こして他人を怪我させたなど
自分が犯した過ちや失敗を悔やみ、自分を卑下して嘆きます。
そんな自分をなかなか許せません。
自分を許すにはどうするのか、考えてみました。
1 自分が犯した過ちや失敗を客観視する。
自分自身で過ちを考えると、周りが見えずに、自分の過ちを過大に評価
してしまいます。
そのときは、第3者として、同じ過ちを犯した他人を考えてみて、過ち
事例を客観視してみる。
例えば、他人が受験に失敗したのを見て、それはよくあることで、大
したことではないと思えば、自分の受験の失敗も大したことはないと
いうことになります。
多くは、自分の過ちを過大評価して、自分が許せないのだと思います。
許せない自分を、なるべく客観視するのは、解決の一つの方法だと思い
ます。
2 自分の過ちや失敗に対して、贖罪をする。
自分の過ちの感情を癒すために、慈善事業団体に寄付する、他人に善行
を施す、喪に服するように一定の期間行動を自粛するなどです。
その行動により、自分の過ちを許せるようになることが期待できます。
※ 菊池寛の「恩讐の彼方へ」という有名な作品があります。
主人公の市九郎が、自分の罪業に恐れて出家し、多くの人が命を落
としていた難所の岩場に自らの手でトンネルを掘るという話です。
自分の今までの罪業について、贖罪をする話です。
「恩讐の彼方に」の紙芝居を、YouTubeの動画で後ろにアップしてい
ます。
3 自分で過ちや失敗をどうしても許せないときは、他人に任せる。
他人とは、友人などに相談するとか、神頼みにするなどです。
自分で解決しようとすると、ますます泥沼に落ち込む。
※ 神社仏閣に行き、お参りをする。
「神様、仏様、私の罪をお許し下さい。」と祈る。
※ 善人なおもって往生をとぐ、いわんや悪人をや
善人でさえ浄土に往生することができるのです。まして悪人はいう
までもありません
「歎異抄」親鸞
恩讐の彼方に
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