同名漫画のゲーム版
ストーリーはオリジナル展開
ファミコン版の「II」からの続編となる。
ゲームでのあらすじ
日本ユースの選手として活躍した
ブラジルでサンパウロFCに所属する『翼』がリオカップ優勝に向けて頑張っている中
フランスでシャンゼリゼに所属する『岬』
メキシコでメキシコシティに所属する『日向』と『若島津』
イギリスでヨークシャーに所属『松山』
ドイツでハンブルガーSVに所属する『若林』
それぞれもまた海外のチームに参加して活躍していた。
そこへ『シェスター』『カペロマン』『カルツ』『シュナイダー』と言った
西ドイツユースの選手たちが研修として試合に参加しそれぞれに立ちふさがる。
果たして西ドイツの目的とは?
そして彼らが集った日本ユースは「ユニバーサル・ユース大会」を優勝できるのか?
特徴
・シリーズ通じて他の多くのサッカーゲームとは異なり
ボールを持っているこちらや相手選手に近づくことにより
攻撃側ならシュートやパス
守備側ならタックルやパスカットといったコマンドを選択しながら
相手からゴールを奪い試合終了までにより得点が多い方が勝ちというサッカーゲームである。
・演出がアツイ
各選手の多くには個別の技がありそれを選択すると
カットインが入りプレイヤーを盛り上げてくれる。
・対戦追加
前作にはなかった要素である。
対人対戦が可能となっている。
その際、選択するのは特定のチームではなく
ゲーム中出て来た選手のオールスターのドリームチームである。
対人戦であれば交互にリストにある選手を自チームに選択する事となる。
(ストーリー中味方として出場していたとしてもリスト外の選手は使用不可)
対戦では、攻撃側守備側がボタンの組み合わせで行動を同時に選択しあう。
でなければ、攻撃側の人が『ドリブル』を選んだのが表示されてしまうと
守備側の人は迷わず『タックル』を選ぶだろう。
他にもそのキーとボタンの組み合わせにより複数の技も使える。
例えば『翼』がボールを持っていたら
上キー+Xボタンで『ヒールリフト』という形である。
前作からの追加点
・コンピュータへの全体指示が可能
フィールドで
攻撃時なら「みんなあがれ」と全員前に出るような形を取れたり
守備時なら「みんなもどれ」と全員戻るような形を取れるようになった。
・マーク
ブリーフィング時
特定の敵選手に対して味方を選び、付近から離れないようにする事が可能となった。
・敵の名前追加
「2」までは敵の名前ありの選手以外は番号で呼ばれていたが
本作からは敵全員に名前が付いた。
とはいっても、名前が付いただけで技がついたとか能力が上がった訳ではない。
基本操作(一部)
[基本コマンド]
十字キー:カーソル移動
Aボタン:決定
Yボタン:キャンセル
[試合][自チームがボールを持っている時]
十字キー:ボールを持っているキャラの移動
Bボタン:コマンドを開く
Xボタン:チームコマンドを開く
[試合][相手チームがボールを持っている時]
十字キー:点滅しているキャラの移動
Aボタン、Bボタン:点滅キャラの変更
Xボタン:チームコマンドを開く
[試合][攻撃時コマンド][対戦時]
(ストーリーモードでは技などのウインドウが開く)
上キー:ドリブル
下キー:ワンツー
左キー:パス
右キー:シュート
各ボタンはキーとの組み合わせによって対応する。
『ドリブル』『ワンツー』『パス』はキャラによって1つにつき最大2種ある。
『シュート』はキャラによって1つにつき最大4種ある。
技の強さは、『A』→『B』→『X』→『Y』の順
例、
『日向』→+A:シュート
→+B:タイガーショット
→+X:ネオタイガーショット
→+Y:ライトニングタイガー
[試合][守備時コマンド]
(ストーリーモードでは技などのウインドウが開く)
上キー:タックル
下キー:動かない
左キー:パスカット
右キー:ブロック
『タックル』『パスカット』『ブロック』はキャラによって1つにつき最大2種ある。
技の強さは『A』→『B』
『動かない』はガッツを使用せずコマンド終了後直後に移動可能
(他コマンドは技でなくても若干のガッツを使用し、使用後のフィールドで若干動けない時間がある)
他にも状況によって操作方法が存在する。
ペナルティエリアに入り、浮いている球に対しての対応や
キーパーがいる時の対応など色々あるがその辺りは個別で紹介すると多すぎてしまうので…
上記、操作方法と似ているのでご自分で見て対応していただきたい。
(ま、他のレビューでもそうだが、
操作方法は自分で試している人が多そうだからあまり参考にしている人いないだろうし)
良い点
・対戦追加
・前作からバランス向上
・音楽がいい
悪い点
・特になし
良い点の解説
・対戦追加
前作からの最大の追加要素と言えるだろう。
オールスターという事でドリームチームを結成可能。
しかも、数は少ないが
ストーリーでは敵であったキャラ同士組み合わせにより
技が出るなんてケースもあるので
この対戦モードでしか使えない技もある。
だから、キャラ選択の時、
ひたすら好きなキャラを選んでいくか
それとも相手側の合体技を阻止するようなキャラの選び方をするかは自由である。
・前作からのバランス向上
いくつか項目がある。
①スルー弱体化
相手のペナルティエリア内の浮き球をスルーすると
キーパーの態勢を崩させたり、
キーパーと対していた場合はゴールを空っぽに出来るという
手軽な有利に進められるコマンドであるが
前作だと相手がいた場合、簡単に『スルー』が成功していたが
本作だとクリア―されるケースが多い。
⓶キーパー対ドリブル強化
キーパーに技のドリブル(『ヒールリフト』『強引なドリブル』等」)を仕掛けて
成功するとゴールが空っぽになり、自動的にシュートを打ってゴールを奪うという。
必殺シュートを打つよりも低燃費で得点を得る手段があり
前作はかなり猛威を振るったが
本作だと『翼』が『ヒールリフト』を出しても
かなりのレベル差がない限り大抵止められる。
③ガッツ使用技強化
前作はコマンドの選択が結構シビアであり
例えば、こちらが相手ボールを奪おうと
ガッツを多めに使用する『スカイラブタックル』を仕掛けたら
敵側は『パス』
敵側が『ドリブル』なら『スカイラブタックル』の効果大であるが(100%ではない)
『パス』を選ばれると割と簡単にすり抜けられてしまう。
それが本作であると敵の行動とが一致しなくても
ガッツを多めに使用する行動をとると前作よりは比較的、ボールを奪いやすくなっている。
(勿論、100%ではないし、それは相手側にも適用される)
前作、ゴール間際『石崎』が敵エースの必殺シュートを警戒して
ガッツ400も使う『顔面ブロック』を使ったら
普通にドリブルで抜かれてガッツを無駄に消耗するというケースが
本作の場合は軽減される結果となった。
・音楽がいい
ファミコン版の「1」や「2」からであるが
曲が非常に熱くなるのが揃っている。
着メロにもなっていたそうだ(シリーズの「1」と「2」も)
個人的な不満というか気になる点としては
ゴールキーパー以外のキャラのカットインが入るときに片目をつぶっている点。
必死と言えば分かるがそこまでかするものかと…
そこを許容するにしても『ゴールデンコンビ』などのワンツーリターンにも含まれているのがなぁ…
髭人だけかもしれませんが…
オールスターでの対戦は面白い
苦戦させられた敵キャラを自分で使えるという頼もしさ。
少年バトル漫画でよくあるよね。
物凄い強かった敵がストーリーの都合で味方となる展開。
アツイ!
(その際、新たなる強敵の強さの演出の為、
味方になった元敵が咬ませ犬扱いで弱体化させられる悲しいケースもあるのだが…)
それにしても本作の愛好家は実にその愛が深い。
ゲームのwikiを読むとかなりの長文で
そこまで気にするかと…
正直、髭人が「そうだったの?」というぐらいの重箱の隅をつつくレベルの指摘とかツッコミを入れていて
その分、ありとあらゆる面をこのゲームを楽しみ、調べているんだなというのが見て取れた。
ここからがネタバレ
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
話の流れとしては
「ユニバーサル・ユース大会」優勝を目指していくことになり
予選を進めていくと海外の遠征組が次々に合流してくることになる。
『翼』が前作で習得した『サイクロン』であったが
『サイクロン』はバックスピンをかけたボールにドライブシュートをかける事により
足への負担が大きいという弱点があった。
それでも『サイクロン』を使いつつ順調に試合に勝ちすすんでいた。
海外遠征試合の『ウルグアイ』戦の後
西ドイツの『ミューラー』が『翼』に対して『サイクロン』を打ってこいと言ったが
そこへ『日向』が
日向「ミューラー 俺のネオタイガーショットの事を
忘れてるんじゃないのか?」
ミューラー「お前のへなちょこシュートなど
問題ではない」
挑発を受けた日向は『ネオタイガーショット』を放つが止められてしまった。
『ユニバーサル・ユース大会』の予選が始まり
『ベルギー』を下したがその後『日向』は姿を突如、消した。
『日向』を欠く全日本ユースであったがそれでも順調にコマを進め本戦に入り
『イタリア』戦の際、キーパーの『ヘルナンデス』が言う
ヘルナンデス「翼!サイクロンを打ってこい!」
翼「奴にはこれしかない!」
と、『サイクロン』を放つががっちりとキャッチされてしまった。
『ロベルト』は『サイクロン』が弱くなったのではなく
これまでの足のダメージにより翼自身無意識に全力でのインパクトを避けたのだと分析する。
イタリア戦の前半を終えると『翼』はダメージが限界を超え気を失って倒れた。
後半が始まり『翼』の代わりに『沢田』が入る。
スローインなど試合の一時中断の場面で『沢田』が言う。
沢田「だ・ダメだ…
翼さんが いないんじゃ!!」
??「タケシ!
弱音を吐くな!!」
叱咤する声がする。
その主は『日向』であった。
監督は勝手にチームからいなくなった行動を許すわけにはいかないが
『翼』がいない今、『日向』を起用する事にする。
監督「いけ!日向!
勝って 自分を証明しろ!!」
『日向』が入り、彼にパスが回り、シュートを放つ。
日向「くらえ ヘルナンデス
これがオレの
ライトニング・タイガーだ!!」
稲妻が走るシュートで『ヘルナンデス』の『黄金の右腕』をすり抜けた。
『日向』の新シュートによりイタリア戦を勝利し
次はアルゼンチン戦となる。
そこのキャプテンであり天才を自称する『ファン・ディアス』は
ディアス「翼がいないじゃ つまらないな…
でも 手加減はしないぞ 全日本!!」
彼には『前転シュート』と呼ぶ空中で前転し踵で打ち出すシュートを持っていた。
傷の療養のためこの試合を欠場している『翼』はそれを見てひらめく。
アルゼンチンを勝利した全日本は
フランスと戦う事になり
試合に復帰した『翼』はぶっつけ本番で新シュートを行う。
翼「サイクロンのインパクトは
確かに強烈だ
このままでは
足が その衝撃に
負けてしまう…
だが もっと固い部分なら…
そう 踵なら…
難しいが やってみるしかない!
いけェ~~~!」
『サイクロン』同様にバックスピンをかける。
次の瞬間、『翼』は跳び上がり、空中で前転し踵でボールを蹴ったのであった。
それは前とは異なる新しいサイクロン
『ネオサイクロン』と名付け敵キーパーを吹き飛ばし見事ゴールした。
前回(前作でもある)の決勝で戦った次の『ブラジル』戦で
『コインブラ』と『カルロス』戦う。
彼らにツインシュート『リーサルツイン』を放ってくるが辛くも勝利する。
そして決勝、西ドイツ戦。
『シュナイダー』にボールが渡るとアツイデモが入る。
シュナイダー「俺たちは この大会に備えて
世界中で
腕を磨いてきた!
カルツは
歴史あるイギリスのサッカーを!
シェスターは シャンペンサッカーと
呼ばれる フランスの
個人技を 学んだ!
カペロマンは
メキシコでスタミナを養い
必殺シュートに磨きをかけた!
ゲルマン民族の 誇りに賭けて
この勝利渡さん!!
ネオファイヤ~~~~~~~!!」
と言って『ネオファイヤ―ショット』を仕掛けてくる。
前半を終えると『翼』は脚への負担が減った『ネオサイクロン』を習得したとはいえ
まだ足のダメージが残っていて再び倒れタンカで運ばれる。
それをテレビ画面で見ていた日本にいる『早苗』が『翼』の身を案じる
ハーフタイム、気を失っている『翼』は声を聞く。
「・・・ばさくん・・・
・・・つばさくん・・・」
翼「・・・さなえちゃん?!」
早苗「私 翼くんのこと 信じてるわ」
翼「え・・・?」
早苗「私 信じてる・・・」
翼「・・・うん」
意識がまた鮮明じゃない中
「翼君! 寝てなきゃダメじゃない!!」
翼「早苗ちゃん オレ・・・
勝つよ!!」
洋子「えっ?」
意識がハッキリとした翼の前にいたのは早苗ではなくマネージャーの洋子だった。
翼「あ・・・いや・・・そ そうだ!!
試合は?!」
洋子「もうすぐ 後半戦が 始まるわ
でも だめよ! 今動いちゃ!!」
翼「止めないでください! オレ 行きます!!」
『翼』は後半戦に出場し勝利し
『ユニバーサル・ユース大会』優勝を収める。
『シュナイダー』が話しかけてくる。
シュナイダー「若林!
負けたよ。お前たちには…
特に
あいつにはな
翼! 俺たちが ビッグタイトルに挑むとき
いつも 立ちふさがるのが お前たちだ…
でも そんなお前たちがいるから
俺たちは 限りなく燃えられるんだ!
翼 若林 全日本ユースの戦士たちよ
素晴らしい試合を ありがとう!」
シュナイダーは日本の優勝をさわやかに
会場内が前日本ユース優勝を祝している中
『片桐』と『ロベルト』が日本のプロリーグの話をしていた。
ロベルト「ワールドカップへの 道はまだ遠い
だが 焦らず進んでいくんだ
いつの日か その 夢をかなえる為に…」
スタッフロールとなる。
髭人の中で気になるキャラなどをピックアップ!
ストーリー面、ゲーム面、髭人の個人的観点といった所で取り上げてみる。
翼:主人公
3人のキーパーから「『サイクロン』打ってこい」言われる。
自信があるのか対『サイクロン』の練習をしたいのか。
その欠陥ありの『サイクロン』。足の痛みで気絶とはとんでもない負担だわな。
後に習得する『ネオサイクロン』だが
『ディアス』の『前転シュート』からヒントを得た後で試合中に試して成功させるとか
ホント凄すぎない?
ゲームとしては主人公だけあって能力だけでも優遇されている。
対戦で使うとすると『岬』『日向』『シュナイダー』の組み合わせ連携技が出せる。
メンバーを交互に取り合う仕様だから1人取って連携阻止を狙っても別キャラで出される。
当然、『翼』の能力を考えればどのキャラの連携技も強力である。
敢えて『翼』抜きにした方が対戦が平等と言えるのかもしれない(笑)
日向:『翼』のライバル的存在
『翼』が柔なら『日向』が剛と言える。
『強引なドリブル』で相手をぶっ飛ばして進む。
ストーリー的には
『ミューラー』に『ネオタイガーショット』を止められて
シュート練習で無断で消えるとはアウト行動。
まぁ、現実とは違ってみんないい子ちゃんばっかりだとお話は面白くならないからな。
チームをひっかきまわすような存在は必要。
それで『ライトニングタイガー』を習得するんだけど
個人的には『ライトニングタイガー』での練習風景を見たかったな。
戻って来て普通に『ヘルナンデス』相手に打てるんだもんよ。
嵐の中でシュート打ち続けて落雷と共に閃くなんて演出があってもさ…
(勿論、それをやる容量の問題があるけども)
その『ネオタイガーショット』を止めた『ミューラー』に対しての怒りは強いようで
最終戦で『ライトニングタイガー』を放つとこういう。
日向「ミューラー! てめえの
どてっぱらを 抉ってやるぜ!
くらええええっ!!」
なかなか殺意が凄い(笑)
松山:ストーリーの絡みは薄いが
『イーグルタックル』や『イーグルショット』の信頼感は高く
指示での『雪崩攻撃』などで存在感が高まった。
早田:ストーリーでの絡みはないが
彼に最初にパスを回し相手に接触される前に
『カミソリパス』で前衛選手に送るなんて事をした人は多いんじゃなかろうか?
その手段を取ってもパスを奪われる可能性がある。
技のパスを取るって事は相手のレベルが相当、高いから
髭人「こりゃ負け戦かな?」
なんて思ったりもしていた(笑)
三杉:心臓病を患っているために
能力は高くても1試合フル出場が厳しい選手。
ハーフから石崎の代わりに出場させていた。
立花兄弟:『スカイラブツインシュート』は
前作では浮き球であれば打てたのに対して
低い球のみで高い球はダメになり、使い勝手低下したのが悲しい。
ただ、『スカイラブブロック』という技を習得してはいる。
石崎:チームのギャグ的存在。
『ミハエル』の『ローズバスター』を真似て『ヤマザルバスター』を編み出す。
ただ、威力的ににもネタでしかないのが悲しい所。
シュートを打つためだけにディフェンスの『石崎』を前に持っていくのもポジション的に厳しい。
それなら『ローズダンサー』からボールを奪おうと
『ヤマザルタックル』なんて技を習得していれば
ディフェンスとしての使い道は上がったかもしれない。
若島津:全日本のキーパー、試合序盤の守護神
『三角飛び』に加えて本作では敵選手との飛んで来るボールで
取り合いで『浴びせ蹴り』でボールを奪う。
後、幻の技と言われるのが
確率であるが『三角飛び』の際、
『手刀ディフェンス』でボールを防ぐ事も可能。
演出的にもかなり恵まれている。
若林:全日本のキーパー、
『若島津』より基本能力は高いが
『パンチング』などはガッツを使う『三角飛び』より劣る
(これで勝っちゃったら『若島津』の存在意義がなくなるからな)
そのため、『若島津』のガッツ切れの後のつなぎという扱いである。
せめてペナルティエリア外のシュートは100%止められればなぁ…
最終戦では「『ネオタイガーショット』は必ず俺が止める」と宣言するが
必ず止める訳ではないのが評価を下げた原因でもある。
(ま、そこで確実に止めちゃうと、『シュナイダー』の立場がなくなるし)
日本以外の選手
ミハエル:アメリカ代表
美しさに拘るキザな男。
初戦で、日本に敗北した時に
『石崎』とのやり取りがあったからか『日向』から
「おい オカマ野郎!
サルに負けた気分は どうだ?」
などと手酷く煽られる。
本人はその際、激昂する事もなく素直に負けを認めるという潔さを持っている。
2戦目の前、日本の監督にミーティングで「ミハエルは奇妙な奴だが」と言われる(笑)
2戦目
自らが『ローズバスター』を放った後
『石崎』に自分のシュートを真似られ『ヤマザルバスター』と名付けた。
敗北後、『石崎』と握手したり物凄い良い奴で好感度高い。
『石崎』と『ミハエル』という完全にかみ合わない組み合わせで
絡みであれこれ想像を巡らせる女性なんかいたんじゃなかろうか。
ディアス:アルゼンチン代表
「俺は天才ファン・ディアスだ!」という人
『翼』に『前転シュート』から着想を得て『ネオサイクロン』を完成させられてしまう。
が、別の見方をすればバックスピンを上手くかけられれば
『ディアス』も『ネオサイクロン』を放てるという事もあるだろう。
頑張れ『ファン・ディアス』!
天才ならばできるはずだ!
バビントン:名有りのモブ。アルゼンチン選手
技はなくストーリーでの台詞もないが
他の『サンパウロ』メンバーより能力が高めである為ボールカットなどで活躍。
プレイヤーの信頼が高い。
何気にブラジルの『サンパウロ』のメンバーだったのに
アルゼンチンのメンバーにいて驚いた人もいるだろう。
オールスターでは選択リスト外なので残念ながらチームに入れることは出来ない。
他の名有り有名選手よりは劣るが
愛でオールスターでのメンバーに加えたかったプレイヤーもいたんじゃなかろうか?
コインブラ:ブラジル選手、
前作では後半から出てくるというラスボス。
その時は足が速く
「誰も追いつけねぇよ!」という感じだったが
本作のストーリーではかなり遅くなり弱体化させられている。
『カルロス』の連携『リーサルツイン』というツインシュートを打ってくる。
カルロス:ブラジル選手
打倒『翼』に燃える。
『ネオサイクロン』を誉め
負けた時、負けを認めた上に
『翼』の足を気遣う凄い良い奴。
ミューラー:西ドイツゴールキーパー
『ネオタイガーショット』をへなちょこシュート呼ばわりする。
実際、それに怒った『日向』のシュートをがっちりキャッチするのだからそう言っても許される。
技はないがキーパー能力は本作、ナンバーワン。
シュナイダー:西ドイツ選手
金髪の『翼』というような容姿。打倒全日本を掲げる選手。
ちなみに髭人は1戦目敗北し、2戦目レベルをあげての再戦をした時の事を話そう。
その場面で2-0で全日本、優勢でロスタイム。
シュナイダー:俺たちは この大会に(略)
髭人「何、この終わり間際にクッソアツイ展開!
演出的にはここで得点を入れたら3点与えてやってもいいぐらいの盛り上げやん!!」
シュナイダー:ネオファイヤ~~~~~~!!
髭人「だが、手抜きはせん!頑張れ!若島津!」
若島津:キエェェェェェ~~~~~!!(三角飛び)
チャーリー高橋(実況):だが 届かない
髭人「やっぱデモ的にここは得点が入るのか…」
バイン!!
チャーリー高橋:おっとこれはゴールポストだ!
試合終了 勝ち
髭人「……。
フフッ…
皇帝が挑戦したかったのは『勝利』ではなく『笑い』だったのか…」
そう思いながらエンディングを感慨深く見守っていました。
冷静に考えるとだな…
しかし、製作者も手厳しいね。
ここまでの演出を入れたのだから敵とはいえ100%決めさせてやっても良いものをな。
こんなん外した『シュナイダー』君、泣いてるやろ…
チャーリー高橋:実況役
試合開始前にボタンを押さず放置しているとあれこれ動きがあって楽しい。
「寝ると思ったろ。コーヒーがぶ飲みしてきた!」→ぐーぐー
「ぐーぐー言っているけど、寝ている訳じゃない朝飯食べてないからだ」→マイクをかじりだす。
などスタッフの遊び心が見られてホント好き。
さて本作をまとめると
前作「2」からのパワーアップ版、。
ストーリーはゲーム的に負けなしの勝ち続けるものだが
『日向』や『翼』の一時的離脱など気が抜け苦しくもなりつつも
その後で引っ提げてくる強力なシュート少年漫画の王道ともいえるアツイ展開
良曲ばかりで聞いていて実にテンションが上がる。
キャラも個性が出ていている。
試合前は煽ったりといがみ合ったりはするが
負けた後はグチグチ言ったりせず
相手に対して誉めたり祝ったりとスポーツマンシップがあふれる潔い姿は
まさに理想的スポーツマンって感じで好感触である。
クリアして気持ちがいい。
ネット上であれこれ見ていると
「テクモ版のキャプテン翼は『2』や『3』は原作を超えていた」
などという評する声もいくらかあったほどである。
髭人は原作を見てないので比較はできないが
ただ1つ言えるのは
「いやいや、ゲーム版はゲーム版。原作には遠く及ばない」
と原作を圧倒的に推すような声は見たことはなく
「ゲーム版も頑張っているけどもそれでもやっぱり原作だよね」
と僅差で原作を推すような声は…1件ぐらい見たという事だ。
ゲーム版の「2」「3」を推す声に比べたら原作を推す声は圧倒的に少なかった。
(まぁ、同じ人が各所で「2」&「3」を誉めて回っている可能性は否定できないが)
さて「キャプテン翼」のテクモ版はスーパーファミコンで「3」の後で「4」と「5」が発売している。
(「キャプテン翼」のスーパーファミコンのゲーム自体は
「バンダイ」から「キャプテン翼J」というタイトルで発売している)
「3」に比べたら「4」「5」の評判が全体的に芳しくない。(好きだという人は勿論いる)
その証拠にファミコンの「2」や本作「3」が音楽や技集などが紹介で挙がっているのに対し
「4」「5」はプレイ動画はあっても個別のものを紹介する動画は少ない。
動画アップロード者も熱意が下がるようだったのか?(単にプレイしてない可能性もあるが)
割と次作をプレイするのが怖くなるのだがな…(苦笑)
次作の事はともかく本作は演出、音楽共に優れた名作と言える作品である。
ストーリーはオリジナル展開
ファミコン版の「II」からの続編となる。
ゲームでのあらすじ
日本ユースの選手として活躍した
ブラジルでサンパウロFCに所属する『翼』がリオカップ優勝に向けて頑張っている中
フランスでシャンゼリゼに所属する『岬』
メキシコでメキシコシティに所属する『日向』と『若島津』
イギリスでヨークシャーに所属『松山』
ドイツでハンブルガーSVに所属する『若林』
それぞれもまた海外のチームに参加して活躍していた。
そこへ『シェスター』『カペロマン』『カルツ』『シュナイダー』と言った
西ドイツユースの選手たちが研修として試合に参加しそれぞれに立ちふさがる。
果たして西ドイツの目的とは?
そして彼らが集った日本ユースは「ユニバーサル・ユース大会」を優勝できるのか?
特徴
・シリーズ通じて他の多くのサッカーゲームとは異なり
ボールを持っているこちらや相手選手に近づくことにより
攻撃側ならシュートやパス
守備側ならタックルやパスカットといったコマンドを選択しながら
相手からゴールを奪い試合終了までにより得点が多い方が勝ちというサッカーゲームである。
・演出がアツイ
各選手の多くには個別の技がありそれを選択すると
カットインが入りプレイヤーを盛り上げてくれる。
・対戦追加
前作にはなかった要素である。
対人対戦が可能となっている。
その際、選択するのは特定のチームではなく
ゲーム中出て来た選手のオールスターのドリームチームである。
対人戦であれば交互にリストにある選手を自チームに選択する事となる。
(ストーリー中味方として出場していたとしてもリスト外の選手は使用不可)
対戦では、攻撃側守備側がボタンの組み合わせで行動を同時に選択しあう。
でなければ、攻撃側の人が『ドリブル』を選んだのが表示されてしまうと
守備側の人は迷わず『タックル』を選ぶだろう。
他にもそのキーとボタンの組み合わせにより複数の技も使える。
例えば『翼』がボールを持っていたら
上キー+Xボタンで『ヒールリフト』という形である。
前作からの追加点
・コンピュータへの全体指示が可能
フィールドで
攻撃時なら「みんなあがれ」と全員前に出るような形を取れたり
守備時なら「みんなもどれ」と全員戻るような形を取れるようになった。
・マーク
ブリーフィング時
特定の敵選手に対して味方を選び、付近から離れないようにする事が可能となった。
・敵の名前追加
「2」までは敵の名前ありの選手以外は番号で呼ばれていたが
本作からは敵全員に名前が付いた。
とはいっても、名前が付いただけで技がついたとか能力が上がった訳ではない。
基本操作(一部)
[基本コマンド]
十字キー:カーソル移動
Aボタン:決定
Yボタン:キャンセル
[試合][自チームがボールを持っている時]
十字キー:ボールを持っているキャラの移動
Bボタン:コマンドを開く
Xボタン:チームコマンドを開く
[試合][相手チームがボールを持っている時]
十字キー:点滅しているキャラの移動
Aボタン、Bボタン:点滅キャラの変更
Xボタン:チームコマンドを開く
[試合][攻撃時コマンド][対戦時]
(ストーリーモードでは技などのウインドウが開く)
上キー:ドリブル
下キー:ワンツー
左キー:パス
右キー:シュート
各ボタンはキーとの組み合わせによって対応する。
『ドリブル』『ワンツー』『パス』はキャラによって1つにつき最大2種ある。
『シュート』はキャラによって1つにつき最大4種ある。
技の強さは、『A』→『B』→『X』→『Y』の順
例、
『日向』→+A:シュート
→+B:タイガーショット
→+X:ネオタイガーショット
→+Y:ライトニングタイガー
[試合][守備時コマンド]
(ストーリーモードでは技などのウインドウが開く)
上キー:タックル
下キー:動かない
左キー:パスカット
右キー:ブロック
『タックル』『パスカット』『ブロック』はキャラによって1つにつき最大2種ある。
技の強さは『A』→『B』
『動かない』はガッツを使用せずコマンド終了後直後に移動可能
(他コマンドは技でなくても若干のガッツを使用し、使用後のフィールドで若干動けない時間がある)
他にも状況によって操作方法が存在する。
ペナルティエリアに入り、浮いている球に対しての対応や
キーパーがいる時の対応など色々あるがその辺りは個別で紹介すると多すぎてしまうので…
上記、操作方法と似ているのでご自分で見て対応していただきたい。
(ま、他のレビューでもそうだが、
操作方法は自分で試している人が多そうだからあまり参考にしている人いないだろうし)
良い点
・対戦追加
・前作からバランス向上
・音楽がいい
悪い点
・特になし
良い点の解説
・対戦追加
前作からの最大の追加要素と言えるだろう。
オールスターという事でドリームチームを結成可能。
しかも、数は少ないが
ストーリーでは敵であったキャラ同士組み合わせにより
技が出るなんてケースもあるので
この対戦モードでしか使えない技もある。
だから、キャラ選択の時、
ひたすら好きなキャラを選んでいくか
それとも相手側の合体技を阻止するようなキャラの選び方をするかは自由である。
・前作からのバランス向上
いくつか項目がある。
①スルー弱体化
相手のペナルティエリア内の浮き球をスルーすると
キーパーの態勢を崩させたり、
キーパーと対していた場合はゴールを空っぽに出来るという
手軽な有利に進められるコマンドであるが
前作だと相手がいた場合、簡単に『スルー』が成功していたが
本作だとクリア―されるケースが多い。
⓶キーパー対ドリブル強化
キーパーに技のドリブル(『ヒールリフト』『強引なドリブル』等」)を仕掛けて
成功するとゴールが空っぽになり、自動的にシュートを打ってゴールを奪うという。
必殺シュートを打つよりも低燃費で得点を得る手段があり
前作はかなり猛威を振るったが
本作だと『翼』が『ヒールリフト』を出しても
かなりのレベル差がない限り大抵止められる。
③ガッツ使用技強化
前作はコマンドの選択が結構シビアであり
例えば、こちらが相手ボールを奪おうと
ガッツを多めに使用する『スカイラブタックル』を仕掛けたら
敵側は『パス』
敵側が『ドリブル』なら『スカイラブタックル』の効果大であるが(100%ではない)
『パス』を選ばれると割と簡単にすり抜けられてしまう。
それが本作であると敵の行動とが一致しなくても
ガッツを多めに使用する行動をとると前作よりは比較的、ボールを奪いやすくなっている。
(勿論、100%ではないし、それは相手側にも適用される)
前作、ゴール間際『石崎』が敵エースの必殺シュートを警戒して
ガッツ400も使う『顔面ブロック』を使ったら
普通にドリブルで抜かれてガッツを無駄に消耗するというケースが
本作の場合は軽減される結果となった。
・音楽がいい
ファミコン版の「1」や「2」からであるが
曲が非常に熱くなるのが揃っている。
着メロにもなっていたそうだ(シリーズの「1」と「2」も)
個人的な不満というか気になる点としては
ゴールキーパー以外のキャラのカットインが入るときに片目をつぶっている点。
必死と言えば分かるがそこまでかするものかと…
そこを許容するにしても『ゴールデンコンビ』などのワンツーリターンにも含まれているのがなぁ…
髭人だけかもしれませんが…
オールスターでの対戦は面白い
苦戦させられた敵キャラを自分で使えるという頼もしさ。
少年バトル漫画でよくあるよね。
物凄い強かった敵がストーリーの都合で味方となる展開。
アツイ!
(その際、新たなる強敵の強さの演出の為、
味方になった元敵が咬ませ犬扱いで弱体化させられる悲しいケースもあるのだが…)
それにしても本作の愛好家は実にその愛が深い。
ゲームのwikiを読むとかなりの長文で
そこまで気にするかと…
正直、髭人が「そうだったの?」というぐらいの重箱の隅をつつくレベルの指摘とかツッコミを入れていて
その分、ありとあらゆる面をこのゲームを楽しみ、調べているんだなというのが見て取れた。
ここからがネタバレ
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
話の流れとしては
「ユニバーサル・ユース大会」優勝を目指していくことになり
予選を進めていくと海外の遠征組が次々に合流してくることになる。
『翼』が前作で習得した『サイクロン』であったが
『サイクロン』はバックスピンをかけたボールにドライブシュートをかける事により
足への負担が大きいという弱点があった。
それでも『サイクロン』を使いつつ順調に試合に勝ちすすんでいた。
海外遠征試合の『ウルグアイ』戦の後
西ドイツの『ミューラー』が『翼』に対して『サイクロン』を打ってこいと言ったが
そこへ『日向』が
日向「ミューラー 俺のネオタイガーショットの事を
忘れてるんじゃないのか?」
ミューラー「お前のへなちょこシュートなど
問題ではない」
挑発を受けた日向は『ネオタイガーショット』を放つが止められてしまった。
『ユニバーサル・ユース大会』の予選が始まり
『ベルギー』を下したがその後『日向』は姿を突如、消した。
『日向』を欠く全日本ユースであったがそれでも順調にコマを進め本戦に入り
『イタリア』戦の際、キーパーの『ヘルナンデス』が言う
ヘルナンデス「翼!サイクロンを打ってこい!」
翼「奴にはこれしかない!」
と、『サイクロン』を放つががっちりとキャッチされてしまった。
『ロベルト』は『サイクロン』が弱くなったのではなく
これまでの足のダメージにより翼自身無意識に全力でのインパクトを避けたのだと分析する。
イタリア戦の前半を終えると『翼』はダメージが限界を超え気を失って倒れた。
後半が始まり『翼』の代わりに『沢田』が入る。
スローインなど試合の一時中断の場面で『沢田』が言う。
沢田「だ・ダメだ…
翼さんが いないんじゃ!!」
??「タケシ!
弱音を吐くな!!」
叱咤する声がする。
その主は『日向』であった。
監督は勝手にチームからいなくなった行動を許すわけにはいかないが
『翼』がいない今、『日向』を起用する事にする。
監督「いけ!日向!
勝って 自分を証明しろ!!」
『日向』が入り、彼にパスが回り、シュートを放つ。
日向「くらえ ヘルナンデス
これがオレの
ライトニング・タイガーだ!!」
稲妻が走るシュートで『ヘルナンデス』の『黄金の右腕』をすり抜けた。
『日向』の新シュートによりイタリア戦を勝利し
次はアルゼンチン戦となる。
そこのキャプテンであり天才を自称する『ファン・ディアス』は
ディアス「翼がいないじゃ つまらないな…
でも 手加減はしないぞ 全日本!!」
彼には『前転シュート』と呼ぶ空中で前転し踵で打ち出すシュートを持っていた。
傷の療養のためこの試合を欠場している『翼』はそれを見てひらめく。
アルゼンチンを勝利した全日本は
フランスと戦う事になり
試合に復帰した『翼』はぶっつけ本番で新シュートを行う。
翼「サイクロンのインパクトは
確かに強烈だ
このままでは
足が その衝撃に
負けてしまう…
だが もっと固い部分なら…
そう 踵なら…
難しいが やってみるしかない!
いけェ~~~!」
『サイクロン』同様にバックスピンをかける。
次の瞬間、『翼』は跳び上がり、空中で前転し踵でボールを蹴ったのであった。
それは前とは異なる新しいサイクロン
『ネオサイクロン』と名付け敵キーパーを吹き飛ばし見事ゴールした。
前回(前作でもある)の決勝で戦った次の『ブラジル』戦で
『コインブラ』と『カルロス』戦う。
彼らにツインシュート『リーサルツイン』を放ってくるが辛くも勝利する。
そして決勝、西ドイツ戦。
『シュナイダー』にボールが渡るとアツイデモが入る。
シュナイダー「俺たちは この大会に備えて
世界中で
腕を磨いてきた!
カルツは
歴史あるイギリスのサッカーを!
シェスターは シャンペンサッカーと
呼ばれる フランスの
個人技を 学んだ!
カペロマンは
メキシコでスタミナを養い
必殺シュートに磨きをかけた!
ゲルマン民族の 誇りに賭けて
この勝利渡さん!!
ネオファイヤ~~~~~~~!!」
と言って『ネオファイヤ―ショット』を仕掛けてくる。
前半を終えると『翼』は脚への負担が減った『ネオサイクロン』を習得したとはいえ
まだ足のダメージが残っていて再び倒れタンカで運ばれる。
それをテレビ画面で見ていた日本にいる『早苗』が『翼』の身を案じる
ハーフタイム、気を失っている『翼』は声を聞く。
「・・・ばさくん・・・
・・・つばさくん・・・」
翼「・・・さなえちゃん?!」
早苗「私 翼くんのこと 信じてるわ」
翼「え・・・?」
早苗「私 信じてる・・・」
翼「・・・うん」
意識がまた鮮明じゃない中
「翼君! 寝てなきゃダメじゃない!!」
翼「早苗ちゃん オレ・・・
勝つよ!!」
洋子「えっ?」
意識がハッキリとした翼の前にいたのは早苗ではなくマネージャーの洋子だった。
翼「あ・・・いや・・・そ そうだ!!
試合は?!」
洋子「もうすぐ 後半戦が 始まるわ
でも だめよ! 今動いちゃ!!」
翼「止めないでください! オレ 行きます!!」
『翼』は後半戦に出場し勝利し
『ユニバーサル・ユース大会』優勝を収める。
『シュナイダー』が話しかけてくる。
シュナイダー「若林!
負けたよ。お前たちには…
特に
あいつにはな
翼! 俺たちが ビッグタイトルに挑むとき
いつも 立ちふさがるのが お前たちだ…
でも そんなお前たちがいるから
俺たちは 限りなく燃えられるんだ!
翼 若林 全日本ユースの戦士たちよ
素晴らしい試合を ありがとう!」
シュナイダーは日本の優勝をさわやかに
会場内が前日本ユース優勝を祝している中
『片桐』と『ロベルト』が日本のプロリーグの話をしていた。
ロベルト「ワールドカップへの 道はまだ遠い
だが 焦らず進んでいくんだ
いつの日か その 夢をかなえる為に…」
スタッフロールとなる。
髭人の中で気になるキャラなどをピックアップ!
ストーリー面、ゲーム面、髭人の個人的観点といった所で取り上げてみる。
翼:主人公
3人のキーパーから「『サイクロン』打ってこい」言われる。
自信があるのか対『サイクロン』の練習をしたいのか。
その欠陥ありの『サイクロン』。足の痛みで気絶とはとんでもない負担だわな。
後に習得する『ネオサイクロン』だが
『ディアス』の『前転シュート』からヒントを得た後で試合中に試して成功させるとか
ホント凄すぎない?
ゲームとしては主人公だけあって能力だけでも優遇されている。
対戦で使うとすると『岬』『日向』『シュナイダー』の組み合わせ連携技が出せる。
メンバーを交互に取り合う仕様だから1人取って連携阻止を狙っても別キャラで出される。
当然、『翼』の能力を考えればどのキャラの連携技も強力である。
敢えて『翼』抜きにした方が対戦が平等と言えるのかもしれない(笑)
日向:『翼』のライバル的存在
『翼』が柔なら『日向』が剛と言える。
『強引なドリブル』で相手をぶっ飛ばして進む。
ストーリー的には
『ミューラー』に『ネオタイガーショット』を止められて
シュート練習で無断で消えるとはアウト行動。
まぁ、現実とは違ってみんないい子ちゃんばっかりだとお話は面白くならないからな。
チームをひっかきまわすような存在は必要。
それで『ライトニングタイガー』を習得するんだけど
個人的には『ライトニングタイガー』での練習風景を見たかったな。
戻って来て普通に『ヘルナンデス』相手に打てるんだもんよ。
嵐の中でシュート打ち続けて落雷と共に閃くなんて演出があってもさ…
(勿論、それをやる容量の問題があるけども)
その『ネオタイガーショット』を止めた『ミューラー』に対しての怒りは強いようで
最終戦で『ライトニングタイガー』を放つとこういう。
日向「ミューラー! てめえの
どてっぱらを 抉ってやるぜ!
くらええええっ!!」
なかなか殺意が凄い(笑)
松山:ストーリーの絡みは薄いが
『イーグルタックル』や『イーグルショット』の信頼感は高く
指示での『雪崩攻撃』などで存在感が高まった。
早田:ストーリーでの絡みはないが
彼に最初にパスを回し相手に接触される前に
『カミソリパス』で前衛選手に送るなんて事をした人は多いんじゃなかろうか?
その手段を取ってもパスを奪われる可能性がある。
技のパスを取るって事は相手のレベルが相当、高いから
髭人「こりゃ負け戦かな?」
なんて思ったりもしていた(笑)
三杉:心臓病を患っているために
能力は高くても1試合フル出場が厳しい選手。
ハーフから石崎の代わりに出場させていた。
立花兄弟:『スカイラブツインシュート』は
前作では浮き球であれば打てたのに対して
低い球のみで高い球はダメになり、使い勝手低下したのが悲しい。
ただ、『スカイラブブロック』という技を習得してはいる。
石崎:チームのギャグ的存在。
『ミハエル』の『ローズバスター』を真似て『ヤマザルバスター』を編み出す。
ただ、威力的ににもネタでしかないのが悲しい所。
シュートを打つためだけにディフェンスの『石崎』を前に持っていくのもポジション的に厳しい。
それなら『ローズダンサー』からボールを奪おうと
『ヤマザルタックル』なんて技を習得していれば
ディフェンスとしての使い道は上がったかもしれない。
若島津:全日本のキーパー、試合序盤の守護神
『三角飛び』に加えて本作では敵選手との飛んで来るボールで
取り合いで『浴びせ蹴り』でボールを奪う。
後、幻の技と言われるのが
確率であるが『三角飛び』の際、
『手刀ディフェンス』でボールを防ぐ事も可能。
演出的にもかなり恵まれている。
若林:全日本のキーパー、
『若島津』より基本能力は高いが
『パンチング』などはガッツを使う『三角飛び』より劣る
(これで勝っちゃったら『若島津』の存在意義がなくなるからな)
そのため、『若島津』のガッツ切れの後のつなぎという扱いである。
せめてペナルティエリア外のシュートは100%止められればなぁ…
最終戦では「『ネオタイガーショット』は必ず俺が止める」と宣言するが
必ず止める訳ではないのが評価を下げた原因でもある。
(ま、そこで確実に止めちゃうと、『シュナイダー』の立場がなくなるし)
日本以外の選手
ミハエル:アメリカ代表
美しさに拘るキザな男。
初戦で、日本に敗北した時に
『石崎』とのやり取りがあったからか『日向』から
「おい オカマ野郎!
サルに負けた気分は どうだ?」
などと手酷く煽られる。
本人はその際、激昂する事もなく素直に負けを認めるという潔さを持っている。
2戦目の前、日本の監督にミーティングで「ミハエルは奇妙な奴だが」と言われる(笑)
2戦目
自らが『ローズバスター』を放った後
『石崎』に自分のシュートを真似られ『ヤマザルバスター』と名付けた。
敗北後、『石崎』と握手したり物凄い良い奴で好感度高い。
『石崎』と『ミハエル』という完全にかみ合わない組み合わせで
絡みであれこれ想像を巡らせる女性なんかいたんじゃなかろうか。
ディアス:アルゼンチン代表
「俺は天才ファン・ディアスだ!」という人
『翼』に『前転シュート』から着想を得て『ネオサイクロン』を完成させられてしまう。
が、別の見方をすればバックスピンを上手くかけられれば
『ディアス』も『ネオサイクロン』を放てるという事もあるだろう。
頑張れ『ファン・ディアス』!
天才ならばできるはずだ!
バビントン:名有りのモブ。アルゼンチン選手
技はなくストーリーでの台詞もないが
他の『サンパウロ』メンバーより能力が高めである為ボールカットなどで活躍。
プレイヤーの信頼が高い。
何気にブラジルの『サンパウロ』のメンバーだったのに
アルゼンチンのメンバーにいて驚いた人もいるだろう。
オールスターでは選択リスト外なので残念ながらチームに入れることは出来ない。
他の名有り有名選手よりは劣るが
愛でオールスターでのメンバーに加えたかったプレイヤーもいたんじゃなかろうか?
コインブラ:ブラジル選手、
前作では後半から出てくるというラスボス。
その時は足が速く
「誰も追いつけねぇよ!」という感じだったが
本作のストーリーではかなり遅くなり弱体化させられている。
『カルロス』の連携『リーサルツイン』というツインシュートを打ってくる。
カルロス:ブラジル選手
打倒『翼』に燃える。
『ネオサイクロン』を誉め
負けた時、負けを認めた上に
『翼』の足を気遣う凄い良い奴。
ミューラー:西ドイツゴールキーパー
『ネオタイガーショット』をへなちょこシュート呼ばわりする。
実際、それに怒った『日向』のシュートをがっちりキャッチするのだからそう言っても許される。
技はないがキーパー能力は本作、ナンバーワン。
シュナイダー:西ドイツ選手
金髪の『翼』というような容姿。打倒全日本を掲げる選手。
ちなみに髭人は1戦目敗北し、2戦目レベルをあげての再戦をした時の事を話そう。
その場面で2-0で全日本、優勢でロスタイム。
シュナイダー:俺たちは この大会に(略)
髭人「何、この終わり間際にクッソアツイ展開!
演出的にはここで得点を入れたら3点与えてやってもいいぐらいの盛り上げやん!!」
シュナイダー:ネオファイヤ~~~~~~!!
髭人「だが、手抜きはせん!頑張れ!若島津!」
若島津:キエェェェェェ~~~~~!!(三角飛び)
チャーリー高橋(実況):だが 届かない
髭人「やっぱデモ的にここは得点が入るのか…」
バイン!!
チャーリー高橋:おっとこれはゴールポストだ!
試合終了 勝ち
髭人「……。
フフッ…
皇帝が挑戦したかったのは『勝利』ではなく『笑い』だったのか…」
そう思いながらエンディングを感慨深く見守っていました。
冷静に考えるとだな…
しかし、製作者も手厳しいね。
ここまでの演出を入れたのだから敵とはいえ100%決めさせてやっても良いものをな。
こんなん外した『シュナイダー』君、泣いてるやろ…
チャーリー高橋:実況役
試合開始前にボタンを押さず放置しているとあれこれ動きがあって楽しい。
「寝ると思ったろ。コーヒーがぶ飲みしてきた!」→ぐーぐー
「ぐーぐー言っているけど、寝ている訳じゃない朝飯食べてないからだ」→マイクをかじりだす。
などスタッフの遊び心が見られてホント好き。
さて本作をまとめると
前作「2」からのパワーアップ版、。
ストーリーはゲーム的に負けなしの勝ち続けるものだが
『日向』や『翼』の一時的離脱など気が抜け苦しくもなりつつも
その後で引っ提げてくる強力なシュート少年漫画の王道ともいえるアツイ展開
良曲ばかりで聞いていて実にテンションが上がる。
キャラも個性が出ていている。
試合前は煽ったりといがみ合ったりはするが
負けた後はグチグチ言ったりせず
相手に対して誉めたり祝ったりとスポーツマンシップがあふれる潔い姿は
まさに理想的スポーツマンって感じで好感触である。
クリアして気持ちがいい。
ネット上であれこれ見ていると
「テクモ版のキャプテン翼は『2』や『3』は原作を超えていた」
などという評する声もいくらかあったほどである。
髭人は原作を見てないので比較はできないが
ただ1つ言えるのは
「いやいや、ゲーム版はゲーム版。原作には遠く及ばない」
と原作を圧倒的に推すような声は見たことはなく
「ゲーム版も頑張っているけどもそれでもやっぱり原作だよね」
と僅差で原作を推すような声は…1件ぐらい見たという事だ。
ゲーム版の「2」「3」を推す声に比べたら原作を推す声は圧倒的に少なかった。
(まぁ、同じ人が各所で「2」&「3」を誉めて回っている可能性は否定できないが)
さて「キャプテン翼」のテクモ版はスーパーファミコンで「3」の後で「4」と「5」が発売している。
(「キャプテン翼」のスーパーファミコンのゲーム自体は
「バンダイ」から「キャプテン翼J」というタイトルで発売している)
「3」に比べたら「4」「5」の評判が全体的に芳しくない。(好きだという人は勿論いる)
その証拠にファミコンの「2」や本作「3」が音楽や技集などが紹介で挙がっているのに対し
「4」「5」はプレイ動画はあっても個別のものを紹介する動画は少ない。
動画アップロード者も熱意が下がるようだったのか?(単にプレイしてない可能性もあるが)
割と次作をプレイするのが怖くなるのだがな…(苦笑)
次作の事はともかく本作は演出、音楽共に優れた名作と言える作品である。