髭を剃るとT字カミソリに詰まる 「髭人ブログ」

「口の周りに毛が生える」という呪いを受けたオッサンがファミコンレビューやら小説やら好きな事をほざくしょ―――もないブログ

「エスパードリーム2」 日記 by 髭人 ~名相談役『ベル』のアドバイス日誌~ 目次 (リスト)

2016-07-26 21:00:30 | 「エスパードリーム2」プレイ日記
髭人による二次的ファミコンプレイ日記シリーズ第三弾。

「エスパードリーム2 ~新たなる戦い~」

のプレイ日記となります。

エスパードリーム2」(←髭人によるレビュー)


第一弾、「貝獣物語」 プレイ日記 by 髭人
第二弾、『MOTHER』プレイ日記 by 髭人

と、やってきましたが…
現状では今回が最後!
何て偉そうなことを言っていますがただの自己満足日記
好みが分かれると思いますので「合わない」と思ったら即座にブラウザを閉じられることをお勧めします。
日記の流れをつかむには「はじめに」「page 00」「page 01」ぐらいを読むのがいいかと…

え?3つも記事読むのめんどくさって?

だったらはよブラウザを閉じんかい!
髭人の自己満足日記だから読む前の時点で気持ちが乗ってなければ読みきれる訳がねぇんだよッ!
というか、少し読んでいて気持ちを翻させる程の素晴らしい日記でもないのでなッ!

着いて来たい奴だけ着いて来い!後の奴は見んでええ!!

と、珍しく強気に行きつつ…リスト、行くぜ!!

※「STAGE 4」の下に「STAGE 3」があるのは決して誤字でありません!

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Page 00 「目覚め。そして旅立ち」の巻 :本の神の神殿

Page 01 「『ベル』と命名、少年エスパー『守』君との出会い」の巻 :とある図書館

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STAGE 1


Page 02 「『港町』の『リサ』さんはジョジョがお好き?」の巻 :港町

Page 03 「『聖なるともしび』はどこにある?」の巻:港町周辺

Page 04 「聖なるともしび求め、海底へ!」の巻:ウェンディの家~海底

Page 05 「『シードラ』との海底決戦と『リサ』姉妹とのお別れ」の巻:海底~港町

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Page 06 「先代本の妖精の悲しき失恋話」の巻:本の神の神殿

Page 07 「Stage2の前に行く前に」の巻:図書館


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STAGE 2


Page 08 「『アラーム』さん救出と『ベル』の意外な趣味?」の巻:時間旅行列車内

Page 09 「ベテラン車掌の『アラーム』さんは役立たず?の巻:駅~時間旅行列車内」

Page 10 「対決『リッキー』とアラームさんとの別れ」の巻:駅~時間旅行列車内

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Page 11 「守君の願い」の巻:図書館~本の神の神殿

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STAGE 4


Page 12 「ボディはメタル、豆腐なメンタル『ねじ君』登場」の巻:マイナスの町~工場内

Page 13 「ねじ君の仲間探しとヒャッハー!炎の銃で消毒だ――!」の巻:工場内~プラスの町

Page 14 「激戦『メタルゴッド』ちょっとお茶目なロボットさん?」の巻:工場内~マイナスの町



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STAGE 3


Page 15 「後から入る『STAGE 3』とあの人だあれ?」の巻:図書館~本の神の神殿

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STAGE 5


Page 16 「青天の霹靂!?『星くん』からの告白!?」の巻:水晶村~水晶山

Page 17 「『ベル』の返答と救出した『キハチ』を追え」の巻:水晶山

Page 18 「怪物復活!!向かえよ天宮。『ベル』はツッコミやめてくんない?」の巻:水晶山~天宮

Page 19 「復活の『ギーラサウザン』の声と『星くん』ごめんなさい」の巻:天宮

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Page 20 「『本の神』から語られる真実、『ベル』本当の名前」の巻:本の神の神殿

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STAGE 1, 2, 4, 5


Page 21 「苦悩の『ベル』仲間達の元へ」の巻:各ステージ


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STAGE LAST


Page 22 「いざ最後の戦いへ…『謎の男』登場。奪われた指輪」の巻:STAGE LAST

Page 23 「二人の最終決戦!!倒せ『ドリームデストロイヤー』」の巻:STAGE LAST

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ENDING


Page 24 「1人のエスパーにさよならと心からのありがとうを…」の巻:ENDING

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EPILOGUE


Page LAST 「『本の神』に…そして…」の巻:EPILOGUE

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Page OMAKE

「エスパードリーム2」 日記 by 髭人 ~名相談役『ベル』のアドバイス日誌~ Page OMAKE

2016-07-26 21:00:23 | 「エスパードリーム2」プレイ日記
映像の世界で旅をする1人と2匹
歩きながら、相変わらずの雑談を繰り広げていた。



ベル:そうそう。急なんだけど
 私、このゲームのCMあんまり好きじゃないのよね。
「エスパードリーム2」CM(YouTube)

守:えぇぇ!?
 『アラーム』さんが出落ち感漂うCMをぉぉ!?
 というか僕らが出ていたゲームじゃない!?
 衝撃カミングアウト過ぎるでしょ!!
 な、何でぇ?
 名前が『妖精』って種族名だから?
ベル:名前に関しては設定だから諦めているんだけど…
 私が不満なのは私がアニメ部分で出ていてないじゃない。
 ゲーム内の相談コマンドでは紹介されているけど…
 アニメ部分でみんなして
 『友達の友達の~』って何だか楽しそうなのに私だけ蚊帳の外って感じ。
 何でみんなして私をスルーする訳?
守:そうだね。確かに『ベル』は友達ではないよね。
ベル:ハァ!?
 それってあんまりじゃないの――!?
守:そりゃそうでしょ。だってさ…
 他の人はどう思っているか知らないけれど
 ボクにとっては『ベル』は友達以上の大切な存在だもの。
ベル:ぁ…。
 き、急に真面目な顔して何言ってんのよぉ?
 バカァ!////
守:バカって…酷いな~。も~。
ベル:それにしても出落ちの『アラーム』さんで思い出したんだけど
 前に、『アラーム』さんに話しかけられていたけど何を言われていたの?(Page 21
ギラ:(出落ち出落ちって…『アラーム』って爺さん可哀想だな…
 まぁ…主人公の友達の友達の友達の友達って言われたら
 そりゃもう他人だよな…)
守:ああ…それ…聞いちゃう?
ベル:気になるわね。その後の態度がちょっとよそよそしかったから…
守:言わないとダメ?
ベル:ダメね。
守:えっとね…

[回想]

アラーム:守君、ベルちゃんを泣かせるような真似をしたら
 承知せんからな…

アラームさん、開眼。

守:承知しない!?
 それは『アラーム』さんが決める事じゃないと思いますよ~。
アラーム:何の事を言っている?
守:え?だって、泣かせるような真似と言ったら
 振るような事をしたらきっと泣くだろうなって…
アラーム:ほぅ…
 私はそんなつもりで言ったのではないがな。
守:え?
 私はいずれ訪れるであろうさよならに関して
 『ベル』ちゃんを泣かせるような悲しい別れ方はするなよって意味で言ったんだぞ。
守:そ、そういう事でしたか…
 ははは…勘違いしてました。確かにそうですね。
アラーム:しかし、私がそんな事を言い出すと思っていたって事は
 君自身、その事について大いに気にしているからではないのかね?
 だから勝手に勘違いをした。
守:うッ…
アラーム:しかし…『ベル』ちゃんがお前さんを好きでいずれ告白してくるとでも思っていたのかね?
守:い、いや…ボクはただ『アラーム』さんはそう思っているんじゃないかって…
アラーム:今更、何を聞き苦しい言い訳を言っとるのか。
 私が『ベル』ちゃんの立場ならば君に恋心など抱かないよ。
守:そんな事、あなたが決める事ではないでしょう!
アラーム:勿論そうだ。
 飽くまで私が『ベル』ちゃんの立場で言っているのだ。
 私がベルちゃんなら人が告白して来るのを待っているような軟弱な男になどには惚れんと言っているのだ。
守:!!
アラーム:好意が冷めて、幻滅し、見放すだろうね。必ず…
守:で、でもそれは『アラーム』さんであった事で『ベル』とは無関係では?
アラーム:勿論。君の言うとおりだ。
 『ベル』ちゃんの事は分からん。
 お前さん達が良くやるやり取りも実に楽しそうに私には映っている。
守:でしょでしょ。
アラーム:だが、案外、あれもただの演技なのかもしれんしな。
守:そんな事が!?
アラーム:いや、ありうるだろう。
 一応、お前さんは選ばれたエスパーなのだからバカな事を言っても
 機嫌を取ってやる必要もあるだろう。
守:『ベル』に限ってそんな事!そんな事…
アラーム:これに関しては可能性を述べただけだよ。
 当然、『ベル』ちゃんは君の事が好きで告白してくる可能性もありうる。可能性はな。
守:…
アラーム:そんな事を言う前にまずお前さんが
 『ベル』ちゃんの事をどう思っているかが一番の問題だがな。
 『ベル』ちゃんが今のお前さんの事をぞっこんというのも考えるもよし
 私が言うようにご機嫌取りに終始して幻滅していると考えるもよし
守:…
アラーム:おっと、年寄りの老婆心もこの辺りにしておこう。
 というよりもだ。
 君達が本の世界を救わなければ話にならん。
 すまん。先ほど私が言った事は全て忘れてくれ。
 君はまず第一に指輪を取り戻し本の世界を救う。
 これを最優先で行うんだ。分かったね。
 それから『ベル』ちゃんの事だよ。
 君自身が答えを出さんとね。
 色々と大きな問題はあるがここが男としての踏ん張りどころだ!
 頑張れよッ!

パァン!

『守』の背中を叩く『アラーム』

守:…
アラーム:返事は?聞こえているのだろう?
守:は、はい…

[回想終了]

守:という事があったんだよ。
ベル:へえ…そんな事がねぇ…
 確かに守君ののご機嫌取りをしてたわね~。って今もしているけど~。
 でも、私の事で真面目に悩んでてくれたんだ。ふふ。
守:そりゃ時にはボクだって時には真面目になりますよ~。
ベル:感心感心。
 いつも冗談ばっかり言っているからまた下らない事を言うのかと思っていてたから
 ちょっと驚いた。意外な一面、発見ね。
守:ええ~。
 じゃ、もう真面目になるのやめた!
ベル:ダメダメ!
 たまには真面目になりなさいよ。
守:じゃ、1年に1度くらいかな?
ベル:…。
 割と真面目になりなさいよ。
守:半年に1度くらいだね。
ベル:それじゃ…
 結構、言いなさいよ。
守:はいはい。結構、真面目になりますよ~。
 フフフ~。
ベル:…
 (何か主導権取られているみたいでムカツく…)
 真面目って言うけど守君ってウソつきよねぇ~。
守:はぁ?
 い、いつボクが嘘をついたって?
ベル:私に対して『会った時から好きだった』な~んて言っておきながら
 可愛げがある子が好きって言っていて私を見て『可愛げがある子はいない』って言ったり…(Page 08
 星くんが好きな人はいるのかって聞いた時も『いない』って言ったりして~(Page 16 ~ Page 17
 凄い嘘つきよね。
守:ああ…そんな事言った気がする…
 でも『ベル』よく覚えているね。
ベル:それだけ私が傷ついたからよ!
守:それで傷ついたのならゴメン。
 でもボクは嘘をついたつもりはないよ。
ベル:はぁ?この期に及んで白を切るつもりなの?
守:だって、可愛げのげって『気』って事でしょ。
ベル:まぁそうなるわね。
守:『気』っていつでもある訳じゃないじゃない。
 熱気や冷気と同じでさ。
 熱い夏の日に外から空調が効いた部屋に入る時冷気を感じるもんだし
 逆に、空調が効いた部屋から出るとき熱気を感じるでしょ?
ベル:まぁそうね。
守:だからあの時、ベルには可愛げが感じられなかった訳。
 それどころか調子に乗っていたじゃない。私はカワイイとかって…
ベル:そうだったかしら?
守:自分の事は覚えてないんだね。
ベル:じゃ、じゃあ!星くんから好きな人がいるか聞かれて『いない』って言ったのは!?
守:だって、『ベル』は人間じゃないじゃなん。
ベル:は?
守:だから、『ベル』は妖精であって人間じゃなくて人外じゃん。
ベル:いや…そこはそれ含めて星くんは好きな人って聞いたんじゃないの?
 星くん自身が人外だもの…
守:だったら好きな方がいるかって聞けばよかったんだよ。
 もしくは、好きな妖精がいるかって聞いていたのなら
 ボクは即答していたよ。
 『いるよ』って
ベル:嘘よ~。そんなの~。
守:ええ~。
 100%答えていたよ。
 今すぐその子とチュッチュしたいってさ~。
ベル:な、な、何言ってんのよ。
 バカァァァ!!////
守:あ、『ベル』
 今、その照れている所、可愛げ来た!
 マジでチュッチュしたい!
ベル:この変態――――!!
 ////
守:実は嬉しい癖に~。
ベル:う、嬉しくなんてないわよ。

ギラ:はぁ…
 お前等よー。いつになったらそのケーキに羊羹と練乳ぶっこんだような
 見ただけで甘すぎてドロッドロオエ~みたいな茶番終わるんだ?
ベル:傍からみるとそうかもしれないけど当事者同士だと結構楽しいわよ。
守:マジで?
ベル:コラ――――!!
 アンタが楽しくないみたいに言ってどうすんのよ!
 私、一人盛り上がっていてバカみたいじゃないのッ!
守:嘘だよ。嘘、嘘。
 プリプリ怒っているトコも可愛げあっていいな~。
ベル:何言ってんの?私、今のは本当に怒ったのよ。冗談じゃなくて…
 もう許さないから…
守:許してよ~。
ギラ:そのやりとりもいずれどっちか折れて
 最終的に良い感じになるのが目に見えているからやめろ。

守&ベル:ええ~。
ギラ:お前ら、俺が力を取り戻したら真っ先に死んでもらうわ。
守:ベルが死ぬなんてボクは耐えられないよ!それならボクが死ぬよ。
ベル:ダメよ!ダメ!
 記憶があるまま独りなんてとても私はいられない。だったら私一人で…
ギラ:またそ~いう展開に持っていこうとしやがって…
ベル:何、関係ない事言ってるの?
ギラ:は?
守:そうだよ。この流れが始まったらアレしかないじゃないかギラちゃん。
 しょうがないからもう一度行くよ。。
ギラ:は?この流れ?
 それはともかく、タラちゃんみたいな言い方やめろ。
守:さてと…
 ベルが死ぬぐらいならボクが死ぬよ。
ベル:だから守君が死ぬぐらいなら私が~
ギラ:…。はぁ…
 じゃぁ、俺が…
守&ベル:どーぞ。どーぞ。
ギラ:はえーよ!!
 せめて台詞をちゃんと言わせろタコども!
 ダチョウ倶楽部ネタもちゃんとさせんかい!
守:おお~。なかなか鋭い良いツッコミ出来るね。ギラちゃん。
ベル:はぁ…
 私の後継者が現れたみたい。
 やっと滅茶苦茶な事を言う守君に対して突っ込んでいた私の後継者が現れたわ。
ギラ:お前も相当苦労していたんだな。
ベル:分かる?言い出したらキリがないぐらいよ。
ギラ:だが、お前もそっち側に鞍替えしてんじゃねーか。
ベル:ふふふ~。そうかしら~?
ギラ:本当、この妖精、カワイイ顔してやる事が何気に酷いな。
 そうだ。お前、今はコイツの事がいいんだろうけどこれから先、理想の女が現れたらどうすんの?
ベル:そうね。私もちょっと気になるわ。
守:理想の女が現れたら?
 ええ?可愛くて妹気質で優しくて、頭が良くて、笑顔がステキで、
 巨乳で、スタイルが良くて、
 性格良くて料理、裁縫など家事全般が出来て、僕の事が大好きで
 おっとりしているんだけど元気で…
ギラ:言いたい事取り敢えず並べているだけだろ。
ベル:…。
 (イライラ…)
ギラ:お、良い傾向…
 理想を並べるのはいいとして、そいつが出て次の町で現れたら?
守:本当に?
 ちょっと考えさせて。
 …。
 ……。
 ふふ…。
 ……。
 ふふふ…。やめろって…ふふふ…

ベル:やめてよ!ニヤニヤして気持ち悪い!!
守:ちょっと妄想するぐらいいいじゃないか~。
ベル:良くない!守君のニヤニヤ顔気持ち悪いの!
守:そうかもしれないけどさ…何でニヤニヤしていたのか気にならないの?
ベル:気になる訳ないでしょ!
 そんな訳分からん女とイチャつくのとか…吐き気がするわ!
守:いや、僕が想像したのはね~。
ベル:言わなくていいって言っているでしょうが!!
 吐き気がするって言っているのに!!
守:いい加減、人の話を聞く癖をつけてよ。
 その理想の女の子とちょっと話し込んでいたら『ベル』があの手この手で
 ボクを振り向かせようとしてそれがカワイイなってニヤニヤしていたんだけど…
 そんなに気持ち悪いかな?
ベル:そ、それは…
 き、気持ち悪いわよ。
 私に嫉妬させようとして態とそんな変な女と仲良くするとか…
 嫌い!
ギラ:じゃ、お前は理想の男が現れたら?
ベル:え?
 私にとびっきり優しいイケメンが現れたら?
ギラ:おう。
ベル:それは即座に乗り換えるわよ。
守:ええ~!!
 悩まず即答――――――!?
ベル:フフ~。
 だから、守君は私の為に頑張って努力しなければならない訳よ。分かった?
守:決めた!
ベル:何をよ…
守:ベルなしでは生きられないぐらいダメ人間になってやる!
ベル:ちょっと勘弁してよ。
 考えただけで眩暈がしてきたわ!
ギラ:そんな奴なら見捨てればいいじゃねーか。
ベル:そうね。確かに言えてるわ。
守:え?
ベル:でも、私は世話を焼くの好きだからね~。
 ダメ男が好きって言うのかしらね。
 自分でもバカな性分だと自覚するわ。
守:流石!ベル!女神さま!

ギラ:はぁ…
 暫く俺は黙って虎視眈々と力を手に入れられる瞬間を狙うとしましょーか。
ベル:寂しがらないでよ~。
守:そうそう。いつでも輪に入って来てもいいんだよ。
ギラ:うるせ―――――――!!
 バカ二人が!
 死ぬまでやってろ!
守&ベル:ハハハハハ!!(フフフフフ!)
ギラ:はぁ…
 ホントお前ら、いいコンビしてるよ…



そんな和気あいあいとした1人と2匹の冒険がこれからも続いていくのでしょう…
きっと…多分…



目次 (リスト)

「エスパードリーム2」 日記 by 髭人 ~名相談役『ベル』のアドバイス日誌~ [感想]

2016-07-19 21:00:30 | 「エスパードリーム2」プレイ日記
先週(2016年7月12日)に無事完結しました。


さて[「エスパードリーム2」 日記 by 髭人 ~名相談役『ベル』のアドバイス日誌~]は
いかがだったでしょうか?
少しでも楽しんで頂けたのであれば幸いであります。

髭人としましても製作は非常に楽しかったです。
好き勝手オリジナル要素をぶっこみまくっていたので…
でも、この「エスパードリーム2」の非常に凄い所は
バカな髭人の悪乗りを受け入れてくれて一応、お話として成立させてくれたんですよね。
しかも、色んなフラグ立てから回収までをキチンとゲームの流れから逸脱する事なく進行もスムーズ。
髭人との相性バッチリの素晴らしい個人的には奇跡だったんじゃないかと思えるほどの
ゲームでありました。

出来ればそれについて1つずつ述べたい所なのですが…
事細かに解説を始めると折角うまくまとまっていたものが台無しとなりますのでやめておきます。
折角料理を食べた後でシェフが出て来てこの料理の素材はどこで取れたかとか
調理法のここが大変だったなんて熱く語られてもウゼェでしょ?


さて、好きな回をサラッとだけ挙げておく。
個人的に好きな回は「最終回」…

ではなく、「Page 21」である。
途中を挙げられてもどこの事やねんって話になるので軽く説明しておくと

「グレートスーツを作る為の各ステージに行きストーンを集めに行く回」

である。
日記に流れとしては各ステージに赴き再び冒険の手助けをしてくれた人達との再会するのだ。
その際、『ベル』との会話をするのだ。
あれこれ悩む『ベル』についてみんな助言をしてくれるっていうそんな回だ。
何故その回が好きなのかというと

タイトルを見てもらえばちと分かると思うんだけど…

「タイトルが 『アドバイザー『ベル』の悩み相談日誌~』なのに、お前が悩み相談する側かい!」

って事でね(笑)
二人の冒険をみんなで支え合っているという意味での大事な回である。
だから好きなのだ。


主要キャラについて一言だけ…

守:変態でありベル好きなヤツ
 話をさらに拡大させる意味でこういうおバカな変態キャラってのは必要。
 髭人の趣味もところどころに入っている(笑)

リサ:ジョジョ好きをあまり周りに知られたくないけど発言などでバレバレな人
 ジョジョ第2部の「リサリサ」から
 「リサ」をジョジョ好きにしたら面白いかもって思ったキャラクター。
 ジョジョネタのブッ込みがこんなにも豊富に、しかも自然に出来るもんだとは思わなかった。
 それだけジョジョってのが大きく、様々なものと相性がいいって事を実感した。

アラーム:真面目に働く爺さんキャラ
 あまりボケたりしない人生の先輩って事なので印象は薄めだったりする。

ねじくん:自分のメタリックボディに惚れるナルシストキャラにしたかったんだけど…
 『STAGE 4』ではボスの『メタルゴッド』の方が愛嬌があって面白いって思ってしまった。
 印象薄し…
 でも『Page 21』でベルとの会話で
 やっと歯車のようにかみ合って来たって思ったなかなかの良キャラ

ほしくん:惚れっぽいけどマザコンというかみ合わずチグハグな感じ。
 一応、マザコンを隠すために他の人を好きなろうとしているっていう設定ではあるんだけど
 日記中で表す事が出来なかった不遇キャラ…ごめんよ。
 その分、母親の『王妃』は『Page 21』で活躍していたな。

ギーラサウザン:ボスの中で『ベル』に余計な事を言って
 話をややこしくするのに一役買ったキャラ。
 ツンデレ気質あり…
 個人的にはこの日記中、一番好き。

ドリームデストロイヤー:ボスキャラにも救いがあったけど
 コイツはラスボスって事もあって『ギーラサウザン』を利用したりとか
 最後まで悪いヤツでいてもらいました。

本の神:このプレイ日記のオリジナルキャラ。
 創作の世界を治めている偉い人なんだけど…
 あまり仕事をしてなかったので『名場面再現好きの権力者のおじさん』に成り下がってしまった。
 もう少し真面目に何かしている印象を付ければ
 『あれこれ考えている良い人』に出来たのかもしれない。
 ちょっと反省。

ベル:可愛らしい妖精だけど…
 ハッキリ言って面倒くさいわな(笑)
 焼き餅焼きの構ってちゃんだからね。
 すぐに嫉妬して相手の事を悪く言うんだけどそれは私の事を見てという裏返し。
 そこを含めてカワイイのかもしれない。





さて、勝手に髭人の脳内で拡張して楽しんだ「エスパードリーム2 ~新たなる戦い~」
本当、素晴らしい作品だと思います。
製作に携わったすべての皆様に感謝とお礼の言葉を申し上げたいと思います。

ありがとうございました!!

ただ、ここまで勝手に改変改悪されてはさぞ不快に思われたかもしれません。

その点につきましては申し訳ございませんでした!!

という事でお詫びの意味も込めて…
近いうちに「エスパードリーム2」の本編を初めからプレイしてクリアしたいと思います。


それではここまで付き合ってくださったすべての皆さん、ありがとうございました。

あ、読んで下さった皆さんは、出来れば感想コメントを頂きたい所ですが
おかしな作品ですからコメントを付けるのも難しいのかもしれません。
せいぜい「読みましたよ」程度の報告コメントを下されば幸いです。

それでは皆さん…
この「エスパードリーム」では『本の世界』が危機に瀕するって話だけど
『本の世界』に限らず色んな世界があってもいいと思うんだよね。

「サッカー」や「野球」などの『スポーツの世界』
「車」や「バイク」などの『乗り物の世界』
「ミニカー」や「人形」などの『おもちゃの世界』
「服」や「バッグ」などの『ファッションの世界』
「競馬」や「ポーカー」などの『ギャンブルの世界』

人それぞれ趣味などあるだろう。
それらの世界が崩壊の危機になってあてがわれた妖精があなたに助けを求めてやって来る。
妖精と共に解決するためあなたがエスパーとなって冒険の旅に出る。
そんな夢(ドリーム)をこのプレイ日記を読んだ方全員が見られれば良いと
髭人は心ひそかに祈らせていた頂きます。

ここまで読んだすべての皆さんに…良き夢を!!
























あ…次週、『ベル』達の軽くメタネタを含んだ駄文記事を入れたいと思います。
駄文と言うより蛇足かも(笑)
それにより、今回のプレイ日記は完全終結となりま~す。

「エスパードリーム2」 日記 by 髭人 ~名相談役『ベル』のアドバイス日誌~ Page Last

2016-07-12 21:00:14 | 「エスパードリーム2」プレイ日記
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[エスドリ2日記]
『ベル』は本の神の神殿の前に来ていた。
だが、辺りのいつもと同じぐらいの静謐を保った空間が実に不気味であった。

ベル:あれこれ考えている『本の神様』が私がやろうとしている事に気付かないなんて事はないよね…
 なのに、何でこんなに静かなの?それともとっくの昔に逃げてしまってここはもうもぬけの殻とか?

より辺りを警戒しながら本の神の部屋とゆっくりと進む。

『ベル』は自分の体にはやや大きい5つの指輪を抱きかかえた。

本の神の部屋の前に着く。
すると、誰もいないという事はなく何やら声がした。
『本の神』一人だけのようであった。
いつものようにアニメか何かのシーンを一人だけで再現しているようだった。


[エスドリ2日記]
本の神:『自分には、他に何もないってそんな事言うなよ。別れ際にさよならなんて悲しい事言うなよ』
 『何泣いているの?ごめんなさい。こういう時どんな顔すればいいのか分からないの』
 『笑えばいいと思うよ』

勢いよく扉を開けて中に入った。

ベル:笑えません!絶対に!!よりにもよって今の私の前で…
 そんなふざけたことを言っているなんて!!


[エスドリ2日記]
本の神:ん?帰って来たか…良くやった。妖精『ベル』よ。よくぞ全ての指輪を取り戻し、ここに戻った。
 これにより本の世界の平和は約束され…

手を伸ばした本の神だが、ベルが身を引いた。

本の神:ん?指輪を…
ベル:そんなしらじらしい事を言わないで下さいよ!
本の神:白々しい?
 私はお前が任を見事にやり遂げたことを素直に誉めたのだがな…
ベル:それが白々しいと言っているんです!
 一体、私に対して何をしようと企んでいるんです!
本の神:本の世界を守る事に貢献した優秀な妖精に対して何を企むというのか…
ベル:どーせ、私をやっつけて指輪を奪おうと考えているんでしょう?
本の神:はぁ…
 完全に疑心暗鬼のようだな。
 本の神として口上はしっかり述べねば示しが付かんと思ったのだが、
 お前がそのような態度に出るのであれば私としても中断せざるを得んな。
 ならば。聞こうでははないか。
 言いたい事、聞きたい事は腐るほどあるのだろう?

ベル:何もかも分かっている癖に…
 私のこの指輪が偽物だとでも思っているんですか?
本の神:私とて神だ。見間違えるわけがない。
 使いようによっては私を殺すのは容易だろう。 
ベル:だったらどうして何でもないような顔をしていられるんです?
 今の私が怒っていることぐらい分かっているんでしょう?
本の神:まぁな。
 だが、本の神として毅然と振る舞うのは当然だろう。
 仮に私が土下座をしたところでお前はそれで私を簡単に許すのか?
ベル:…。
 流石ですね。私の事を良くわかっていますね…
 私がここに来るまで何もしてこなかったのもそういう事ですか?
本の神:それもあるな。
 神殿の周りに対して妖精を多数集めてお前に対して攻撃させる事も考えはした。
 だが、お前の怒りを煽るような事は得策ではないと思った。
 それに、指輪を持ったお前に対し妖精など集めて攻撃させたところで役には立たん。
 吹き飛ばされておしまいだ。
 無駄な犠牲が増えるぐらいならこうやって黙って待つのが正しい選択だと思った。
ベル:逃げる事は考えなかったんですか?
本の神:身を隠してお前を怒らせて指輪を使って暴れられてはこの世界にとって良くない。
 というよりは第一として私自身、お前と話してみたいと思った。
 だからこうしていつもと同じようにして座して待ってるという訳だ。
 少しは私に対しての疑念が晴れたか?
ベル:話す事なんてありませんよ!私はあなたを許せないんです!
本の神:ほう。記憶を返せという事ではないのか。
ベル:もう記憶の事もどうだっていいんです!そんな記憶返った所で何にもならないんですから!
本の神:ならば何が望みだ?
ベル:私はあなたを許せないんです!!こんな気持ちにさせたあなたが!
本の神:む。そうか…それで指輪の力を使って私を葬ろうという訳か…
今のお前ならば本の世界を引き換えにこの私と刺し違えようという覚悟もあるようだな。
ベル:そうです!私の気持ちを弄んだあなたが!私がこうなったのも全部あなたのせいじゃないですか!
本の神:確かにお前にとってはそのように思えるだろうな…
 私自身、本当にすまないと思っている。
 私がもう少しうまくやっていればお前が記憶を消された事実に気付くこともなかった。
 そうすれば今の怒りや悲しみにさいなまれる事もなかった事だろう。
ベル:私をバカにしているんですか?もみ消せればそれでいいと!
本の神:自分がやった行為に対しては責任がある。神であるのならなおさらだ。
 嘘をつくのならば分からないようにしなければならん。
 それが露見したのだから私のミスだ。
 結果としてお前が傷つくこととなった。だからその事を謝っているのだ。
ベル:あなたは自分の事が一番なんですか!
本の神:何度も言っているであろうが、私は神だとな。
 理知的に動かねばならん。感情だけで動く訳にはいかん。
ベル:!?
 感情だけで動く?私の事を言っているんですか?
本の神:他に誰がいるというのか?
ベル:くぅ…
 あなたの言う事には血が通っていません!
 心から言ってない!!
 こんな時だっていうのにそれが信じられない!
 私がこの指輪の力を使わないという確信があるんですか?
 それとも、使わせない方法があるんですか?
本の神:疑うようなら試してみればいいだけの事だ。
 これ以上、何を言ってもお前は私の言う事をを信じはしないだろう。
 『嘘だ』『何か企んでいる』『本心じゃない』と
 お前自身が納得できない返答に『嘘』『偽り』『企み』などと言われてはまともに話も出来ん。
ベル:…。
 あ、あなたがそれだけの事をしてきたからではないですか!
本の神:分かった。私がおかしい。『酷い』『最低』『ゴミ』
 何とでも言うが良い。
 で、これ以上何もしないというのであれば指輪を返してくれんか?
 こんな無意味な時間に何の価値があるというのか?
 それとも、指輪を持つことでお前が、私より優位に立ち続けるという事が目的かもしれんが
 そんな事にいつまでも付き合っている私ではない。

本の神はゆっくりと歩みを進める所にベルは本の神に指輪を向けた。

『ベル』は『本の神』に指輪を向けた。

ベル:来ないでください!指輪の力を使いますよ!
本の神:使えばいい。使い方は分かるか?5つの指輪を五角形に並べ、強く願うだけだ。
本の神:そうすれば私を消滅させるぐらいの力は簡単に引き出せる。
ベル:う、嘘よ!それはきっと罠よ!自爆の仕方を教えているだけよ!
本の神:…、
 試してみればいい。私に向けてな。

本の神は更に歩みを進める。恐れを知らない様子のベルは震えた。まさに神という名にふさわしい姿であった。


ベル:それ以上近づいたら本当に使います!こ、これは脅しじゃありませんよ!
本の神:…。

そうは言ったが本の神は構わず両手を大きく広げて近づき遂にベルの指輪に触れた。

本の神:指輪を放してくれるか?
ベル:条件があります。それが出来たら返します。
本の神:物にもよるな…
 条件とは何だ?
ベル:『守君から私に対しての記憶を消す事』です。
 本の神様ならもうやっているかもしれませんが…
本の神:『アマリ』と同じような事を願うのだな…
 だが、それは出来ん。
ベル:何故です?
本の神:全てはあの小僧の愚の骨頂とも言えるバカげた願いのせいだ。
 覚えているか?
ベル:勿論です。忘れたくても忘れませんよ。
 『私に言った役を演じろ』とかいう?守君の趣味全快の願いですよね。
本の神:そうだ。誰にも叶えた願いの記憶を消すという事は出来んのだ。
 例え本の神である私であってもな。
ベル:え?
本の神:前のエスパーの願いは『出会った本の世界の少女を現実の少女にする事』であって
 一緒にいたお前とは無関係だった。
 だからこそ記憶を消し、前のエスパーの冒険の記憶を改ざんするのも容易だった。
 今回はそうはいかん。
 あの小僧とお前とは叶えた願いによって今もつながっているのだ。
ベル:つながっている?私と守君が?
本の神:そうだ。
 小僧からお前の記憶を消すという事は願いそのものを消す事にもなる。
 神が許可を出した約束を自らの手で反故したことになる。
 それは神とてやってはならん罪だ。
ベル:…。
本の神:だから、私にはどうする事も出来ず
 お前が本意不本意関わらず小僧のお前に対しての記憶は永遠に残る事となるのだ。
 理由は分かったな?
 それでは…
 
『ベル』は黙ったまま指輪を放した。『本の神』がその指輪を握った。

本の神:良し…。
ベル:…。

本の神:どうした?
ベル:どうしたはこっちの台詞ですよ。
 煮るなり焼くなり記憶を消すなり好きにすればいいじゃないですか。ホラ…

本の神:指輪を取りに戻った素晴らしき妖精に対して何故そんな事をしなければならんのか?
ベル:罰を与えないんですか?本の神様を指輪を使って消そうとずっと考えていたんですよ。
本の神:ふん。妖精を煮ても焼いても旨くはないらしいしな。
 それと今回の件に対してのお前の記憶も消す事は出来ん。
 言っただろう?
 お前と小僧はつながっていると…
 『願い』によってお前達の記憶は守られているのだ。
 神と言えど介入する事は出来ん。

ベル:…
 で、でも、記憶を消す事が出来ないのなら私、そのものをを消すんでしょ?

本の神:まだ私を疑うか…
 お前の疑念の深さには敬服するよ。
 だがな。お前にはまだ出来る仕事もある。
 手をかけるような真似はせんよ。
ベル:今までの事を他の人などに言いふらしますよ!
本の神:好きにすればいい。
本の神:少しばかりの権威を落としたぐらいで動揺するようで神の座は務まらん。
ベル:う…。

本の神:しかし…
 いくら簡単な願いだったとはいえ指輪集めの途中という段階で
 願いを叶えるなどという特例など許すべきではなかった…
 許した結果が私の手にも及ばぬ事となってしまった。
 最悪、事前に記憶に介入し、私にとって都合のよい展開も出来たかもしれん。
ベル:それがあなたの本性でしょう!
 人の記憶や心を自分の都合で弄ぶ!!
 あなたは…『ドリームデストロイヤー』よりもドス黒い心の持ち主じゃないですか!
本の神:なかなか言ってくれるな…『ベル』よ。
 だが、そうかもしれんな…自覚はなくはない。
ベル:ぐ…
本の神:だからだ。
 私の介入を拒む願いをしたあの小僧はある意味、この私である神を凌駕したのかもしれんと言える…
 だが、今のお前を見て安心して来たな。
ベル:安心した?何がですか!
 今からでも指輪を取り戻せたらあなたを消滅してやりたいぐらい腸煮えくり返っているんですよ!
本の神:だってそうだろう?
 今のお前であればその私への憎しみにより心神耗弱で寝込むこともあるまい。
ベル:馬鹿にしているんですか!
本の神:強くなったと誉めているつもりだがな…
 すまんが私に対して想いはあるだろうがこのまま頑張って強く生きていてほしい。
ベル:ぐ…
 この人はなんてどれだけ勝手な事を…

本の神:さて、仕事の話に戻るがお前は現在を持って『本の妖精』の任を解く。
ベル:当たり前です!誰があなたのもとで働きたいもんですかッ!
本の神:それで異動だ。優秀なお前を欲している部署があってな。
ベル:はぁ?
本の神:映像の神の所だ。今から行ってもらいたい。詳細はここに書いてある。
ベル:それはいつ決まったんです?
本の神:お前に過去の記憶を消した事を伝えた直後だから
 STAGE 5を終えた後だな。
ベル:何もかも見通していたんですか?
 私が反抗するものの指輪を使わないことも!!
本の神:そこまで未来を見通す事など私とて出来ん。
 お前が指輪を使って反抗する事を試みる事ぐらいは想定しておいたが
 後の事は賭けだよ。
 だが、神と言う役職は因果なものでな。
 賭けに勝った後も負けた後の事も考えておかねばならん。
 今回は賭けに勝った。
 その際の事をお前に伝えているだけだ。
 お前は何もかも私に踊らされているようで気分が悪いかもしれんが
 あらゆる可能性の1つの結果でしかないという訳だ。
 で、行ってくれるな?『映像の神』の元へ…

ベル:行きますよ!今すぐにでも!即刻!!
 あなたの見える所にいる事ですら耐えがたいんですから!
本の神:そうか…それは結構な事だ。
ベル:私、絶対にこのことを忘れませんからッ!
 私を活かした事をいずれあなたに後悔させてあげますから!!
本の神:ああ…楽しみに待っているよ。


ベルは即座に本の神の元から飛び去った。

本の神:ほ…
 何とか…やり過ごした…肝を冷やしたな…
 ナウシカのごとく、両手を広げて近づけば心優しい『ベル』の事だから指輪の力を使わんと思っていたが…
 事故というのは起こり得る事だからな… 
 おっと、安心している場合ではない。急がねば…



『ベル』は映像の神の神殿に着いた。

ベル:ダメね。怒っていていい顔が出来ない…

ペシペシ!両手で頬を叩く。

ベル:今は心機一転でやらなくっちゃいけないわ。今だけは…

『映像の神』の部屋のドアを叩く。

????:ドウゾ―――

外人っぽいイントネーションの声が扉の裏から聞こえる。


ベル:??
 失礼します。

不穏な感じを察知しつつ、扉を開けて中に入った。

映像の神:君ガ本ノ神ノ所デ仕事ヲコナシテイタ妖精カ~イ?

そこに立っていたのは胡散臭いサングラスをかけた男だったが
それは誰がどう見ても『本の神』がサングラスをしているだけのように見えた。
あまりに突然な事態に一瞬怒りを忘れた。だが、再び燃え盛る怒りが湧きたってきた。


ベル:あ…何であなたが!
映像の神:私ハ本ノ神ノ双子ノ弟、『映像ノ神』デ~ス。アナタノ活躍ハ聞イテイマ~ス。ヨロシクデ~ス。
ベル:やめましょうよ。そんな見え見えの演技。寒いですよ。
映像の神:ダカラ私ハ~
ベル:…。(冷たい視線)
映像の神:はぁ…


静かに映像の神はサングラスを置いた。やはり『本の神』そのものだった。
本の神:折角の私の気遣いを無駄にしおって…
ベル:そんな気遣いは無用です!バカバカしい!
本の神:…。人材不足でな…『本の神』でもある私が『映像』の方も兼務しているのだ。
 というより私は大元はな。『創作の神』という事でな。
 本や映像や絵、様々な創作の分野を取り仕切っている訳なのだ。

ベル:だから、私が赴くたびにアニメの名場面の再現をしていたんですね。
 ってそんな事はどーでもいいです!あなたが『映像の神』でもあるのであれば仕事をやめます!

本の神:待て待て。そう焦る事はなかろう。まず仕事の内容を聞くぐらいは…
ベル:あなたの顔を見るのも嫌なんです!ですから、やめさせてください!
本の神:いいのか?そんな事を言って…
ベル:私を脅迫したところで何にもなりませんよ。今の私に怖い物なんてないんですから!
本の神:ああ~。あんな凄い事を知らないでいいなんて人生損するな~。
ベル:そんな気を引くような事を言ったからって…
本の神:お前にとって人生を左右する事なのにな~。
 聞きもしないのか~。いや~残念無念。
ベル:どーせ口から出まかせでしょ。
本の神:それを棒に振るなんてな~。
ベル:だから…あなたの言う事なんて聞くつもりはないって!!
本の神:神に対してそれぐらい言えば少しは気分も晴れただろう。
 少し聞いていてくれ。
 それからの判断はお前に任せる。
 ベル:なら初めから自分で言いたいだけなら早く言ってください。
 あ!く!ま!で!
 仕事の内容を聞くだけですよ。
本の神:はいはい。
 でな…単純に映像世界について調査を行ってもらいたいのだ。
ベル:調査?
本の神:どうも最近、映像界で不穏な動きがみられるのでな。
 先ほどの『ドリームデストロイヤー』のような存在がまた現れても困る。
 その芽があるのなら早急に摘んでおきたいと思ったのだ。
ベル:はぁ…
本の神:その調査に伴いパートナーを付ける事を許そう。コレを持て

手渡されたのは薄っぺらい板状のものだった。

ベル:何です。これ?
本の神:魔法のスマホだ。
 このスマホの検索アプリを使う事で次の最適なパートナーの所に連れて行ってくれるだろう。
ベル:前のしおりから何か急にデジタル化していますね。
本の神:道具というのは変わるもんだ。
ベル:でも、コレのアプリでパートナーを決めるって…
 それってまさか?
本の神:さぁ?
 後はこのアプリによって導いてもらうのだな…
 誰になるかは私が知り及ぶことではない。

ベル:そ、そうですよね…私が全く知らない人を選んでしまう事も…ありえ…る。
本の神:そうだ…
 だが、今のお前にとって最適な者を選び出してくれるはずだ。
ベル:…
本の神:魔法のアプリと言えど機械的選ぶものではない。
 妖精とエスパーとのその精神、気持ち、様々な要因によって相性を決め選び出すものだからな。
 何かつながっている者がいるのなら想いが相手を手繰り寄せることも出来るかもしれん。
ベル:想いが相手を手繰り寄せる?
本の神:おっと…今の余計な一言だったかもしれん…
 で、この仕事を受けるのか?断るのか?
ベル:やります…
本の神:それは良かった。本当に…
ベル:では…

震える手でアプリを起動する。検索中という文字が出る。
ベル:(お願い…)

アプリ:検索終了しました。

矢印が表示された。

ベル:矢印だけ?住所とか表示されないで非常にアバウトですね。
本の神:さぁ行ってくるのだ!『ベル』よ!映像の世界を平和の為に!
ベル:はい。

飛び立った直後に、ベルはすぐに止まり振り返った。

本の神:どうした?
ベル:本の神様、ありがとうございました。

ペコリを頭を下げた。

本の神:ふ…何を礼など述べているのか。仕事前だぞ。
 これからどうなるか分からん。仕事が今まで以上にしんどいかもしれんし
 案外、先ほどのアプリが狂っていて最低なパートナーを選び出すかもしれん。

ベル:分かります。
 でも、やっておきたかったんです。
 後、すみませんでした。
 後悔させるような事をするだなんてついさっき…

本の神:後悔はしている。
 あれこれ苦労した事が骨折り損にしか思えなくてな。
 『アマリ』の記憶など消さずそのまま終わらせてやるのが優しさではなかったのかとな…

ベル:それは本当にありがとうございまず。
 しかも今回またチャンスを与えて下さるだなんて…

本の神:もう良い。
 私はお前が嫌いなのだ。
 あれこれ私がやってきたことを気に入らんと憎み
 今となっては『ありがとう』などと手のひら返しをするような気分屋の妖精なんてものはな。
 これで暫くお前の顔を見ずに済むと思うと清々しているぐらいだ。

ベル:はい。
 では…

再び『ベル』は頭を深々と下げ、柔らかに微笑みながら飛び立っていった。

本の神:ふっ…
 調査中に次の妖精を見つけねばならんな。
 恋に現を抜かさない仕事に忠実な優秀な妖精をな…
 しかし実に回りくどい事をした…肩が凝ったな…
 暫く休暇でも取って
 良いアニメでも見て良い再現でもしようか…

本の神もまた柔らかな微笑みを浮かべたのであった。


ベルは飛び立ち、アプリの矢印に従う。

それは見覚えのある地域だった。

ベル:まさか?まさか?でも、前の図書館の場所じゃない…どこなの?

すると矢印が差し示したのはマンションの一室であった。

窓が少し空いていたおかげですんなり入れた。
すると、そこにいたのは…

ベル:(ああ…こ、こういう時は、前と同じよう行く方がより感動的になるのよね…えっと…)

少女のサイズになった。

ベル:「映像の世界を調査をするために、あなたの力が必要なのです。さあこれをどうぞ」

『妖精の弓』と『普通のスーツ』を取りだした。


言い終わるとベルは妖精サイズに戻った。

少年:勝手に決めているけど、誰、君?
ベル:私は…(前の私は名前を決めてもらったのよね…けど…)ベルよ。良い名前でしょ?ふふふ~。
少年:いや、『ティンカーベル』から考えれば普通でしょ。
ベル:え?
 まぁ…『ベルク・カッツェ』とか言い出さないでよね。
少年:それにしても何で君、そんなに馴れ馴れしいの?初対面でしょ?
ベル:え?あ…
 (ま…まさか…本の神が守君の記憶を奪ったと…か?)
 それは…守君?
守:ボクの名前を何で知っているの?
ベル:…。
 (やっぱり…)


守:って~嘘~!!ベル。お帰り~!!
ベル:!!
 (じわ…)
 バカバカバカ~!!何でそうやってしらばっくれたのよ――――!(涙)

ドカドカドカ

守:痛い!痛い!痛い!ごめんごめんごめん!
 ちょっとした冗談のつもりだったんだよ~。
ベル:こんな時に冗談だなんて酷すぎ!信じられない!!最低―――!!

ドカドカ

ベル:やって良い事と悪い事があるわよ!
守:本当悪かったよ…それに、こういう時はポカポカ殴るもんでしょ。
 普通にストレート放ってくるとか…
 しかも鼻骨を殴るなんていくら妖精サイズでもすっごい痛いよ…
ベル:ふん!
 当然の報いよ!!
守:だからゴメンって…
 それにしても、どうしたの?ベル。
 『本の神様』から追放されたとか?
ベル:違うわ。私は『本の妖精』から『映像の妖精』になったのよ。
守:はぁ?どういう事?
ベル:私、『本の妖精』から『映像の妖精』に配置替えされたの。
 で、その調査でまた私が来て、そのパートナーに守君が選ばれた訳。
守:へぇ~。
守:じゃ、もし、映像の世界がおかしくなったら映像が見れなくなっちゃうわけ?
ベル:そうよ。
守:じゃぁHな映像も?
ベル:ま…まぁ…
守:卑猥な映像も?
ベル:い、一応…
守:いやらしい映像も?
ベル:その流れは必須なの?
守:ゆ゛る゛せ゛ん゛!!
ベル:はいはい…
 出来て良かったわね。
守:釣れない言い方だな~。
 それにしても現れた時、何で妖精サイズで飛んでないの?
 前は飛んでいたじゃない?
ベル:下から覗こうとする人がいるからよ。
守:そういう再現は大事でしょ―が!これから行う冒険でのモチベ―ションが違うんだよ!
ベル:相変わらずのスケベ心ね。
 でも、凄く生き生きしてるわね…
守:気のせい気のせい。
 でも、ベルも生き生きしてない?
ベル:私は普通よ。寧ろ呆れているぐらいだし
守:本当にそう?何かニコニコが溢れている気がするんだけど
ベル:また、前の苦労をさせられると思ったら疲れから来て顔が緩んでいるだけよ…

ベル:さてっと…
 ずっと飛んでいるのも疲れたからいつものフードで休ませてね。
守:いいよ。って、あ…

ベルがフードに入ると何やらムニョっと不思議な感覚があった。

???:いてッ!!
ベル:な、な、何!?フードの中、何かいる!

フードの中を見ると体長10cmぐらいのトカゲのような生き物がいた。

ベル:な、何!この気色悪いの~。守君こんなの飼い始めた訳ぇ?
 趣味悪いわよ!
守:あ、そいつは『ギーラサウザン』
ベル:はぁぁぁぁ!?

ベル:ええッ!?どういう事?どうして『ギーラサウザン』が生きているの?
守:僕も『ドリームデストロイヤー』ともどもやっつけちゃったと思ったんだけどさ…
 『ドリームデストロイヤー』に攻撃が当たった瞬間に体を小さくして爆風から難を逃れたんだって…
ベル:そうなんだ…
 あなたもしぶといわねぇ…
ギーラ:俺様は不死身だ。あの程度で死ぬか。
ベル:でも、体は小さくても『ギーラサウザン』でしょ?
 大丈夫なの?危ないんじゃない?
守:あの時、急に体を小さくしたことによって力を失っちゃって
 今じゃ、喋る事しか出来ないんだって…
ベル:でも、何をたくらんでいるか分からないから
 守君の体の大きさなら踏んづけちゃっても良かったんじゃない?
ギーラ:!?
 お前、カワイイ顔してサラリと恐ろしい事を言うんだな。
ベル:それだけの事をやって来たからでしょ。
ギーラ:…。
守:僕も踏んづける事は考えたんだけどさ…
ベル:だったら…
守:いや、ギーラサウザンを生かしていたら、
 その内、本の世界の関係者か何かが『ギーラ』を捕まえに来るんじゃないかって思って…
 そうしたらベルに会える糸口を探る事が出来る。だから、『ギーラサウザン』を踏めなかったんだ。
ベル:そ、そうなの。私と会う為の糸口ね。///
ベル:だ、だから、会った時そんなに驚かなかったんだ。
守:そういう事。ベルが来た時コイツのおかげかなってちょっと思ったんだよ。
ギーラ:ふん!お前達、俺様に感謝するが良い!
 俺様のおかげでお前らは再会できたんだからな!
ベル:でも、態々守君の所に来るなんて…
 いい度胸しているわね。
守:エスパーであるボクにくっついていた方がパワーアップするチャンスがありそうだって…
 互いの利害が一致していたわけ…
ギーラ:フフフ…妖精が来てまたどこかに行くのだろう?
 やはり俺様、考えは正しかったな!俺はツイてる!!
ベル:体が小さいからか声が甲高いのね。目玉の親父みたい…
ギーラ:それを言うな―――!
 フン。腹立たしいが仕方あるまい…
 だが、いずれ世界は俺様のものになる!
ベル:言っている事は恐ろしくても見た目からして何だか可愛らしいわね。
 幼い子供が夢を語るみたいに…
ギーラ:そうそうそう。
 ボクの将来の夢はサッカー選手になる事です!
 ってなめとんのかワレ――――!!
守&ベル:あ、ノリツッコミした。
ギーラ:う、うるさいな。
 お前らの低次元に俺様が敢えて合わせてやったんだ。
 あ、ありがたく思え。
ベル:あなた、そういう属性なのね。
ギーラ:属性言うな!
 全く…不愉快だ。
 貴様ら、俺様が力を手に入れた時は真っ先に消してやる。
ベル:とか言っているけど守君。どうする?
守:僕としては『ベル』と会えたからは『ギーラサウザン』はもう用済みなんだけどね。
ギーラ:え?
ベル:そうね。私も同意見。
 派手にやっちゃったら?
ギーラ:待て待て待て待て―――い!
 恩人は大切にせんといかんだろ!
 『ドリームデストロイヤー』を倒せたの俺様のおかげだぞ…
守:僕あんまり過去の事は振り返らないタイプなんだよね。
ベル:私も~。


ギーラ:やめろ!やめろ!やめろったらやめろ!
守:どーしよーかな~。
ベル:ふふふ…。何かもう『ギーラサウザン』って言うよりギラちゃんよね。
守:いいね!その名前。何だかシリーズで消滅しそうな系統な呪文みたいで…
ギラ:そうそう。『ギラ』はグループ攻撃で最初の方だから使いやすいけど
 最強の『べギラゴン』は他の使い勝手の良い魔法に埋もれちゃって見向きもされないから
 その内消滅されるという…
 ドラクエのギラ系みたいに言うな―――。
2人:ハハハ!!(ふふふ~)

守:そうだ。ベル、その調査をやり遂げたらまた願いを1つ叶えてくれるのかな?
ベル:そうよ。
守:じゃ、予め言っておこうかな?今回はとんでもない奴ですぐには叶えられないから事前予約。
ベル:どんなのを予約するの?
守:じゃ…。う~む…

考え込む守。

守:…。
ベル:どうしたの?急に黙っちゃって…
 あの時、言ってくれたじゃないの?それでいいじゃない。
守:願いはそれでいいんだけどさ…
 何かね…
 あ!!
 一緒に言おうか?
ベル:守君の願いでしょ。どうして私が?
守:いいからいいから~。一緒言おうよ。
 分かっているんでしょ~。ボクが何を望んでいるのか。
ベル:た、多分…
守:まぁ、違ってもいいからさ。一緒に言おうよ。

守:じゃ、『いっせーの』で言うからね。
ベル:うん…
守&ベル:いっせー…
ギラ:この『ギーラサウザン』を最強にしろ―――!
守:!?

ベル:残念ね。ギラちゃん。
 これは事前確認だし、仮に本番だったとしてもエスパーである守君の本当に願いじゃなければダメなのよね。
 あなたがいくら横から『ドラゴンボール』の『ウーロン』みたいにギャルの下着おくれ!
 って言っても無駄なの。
ギラ:なに――――――!

守:あ、焦った~。これでダメかと思ったよ…
ベル:守君が焦った顔。面白かったわよ。この世の終わりみたいな感じで…
 スホマで撮っておけば良かったと思ったぐらい。
 ふふふ…
守:これは大事な事だったんだぞ!とても大事な事なんだ!
 こんなボクでさえ真剣になるぐらいね!
ベル:こんなボクって…そこまで卑屈になる事もないと思うけど
守:何にしてもそれをそんな風にふざけるなんて…
 『ベル』と言えど、酷いよ。
ベル:何、言っているの。
 さっき私に酷過ぎる嘘をついたばかりじゃない。
 少しぐらい意地悪させてくれたっていいんじゃないの?
守:それはまぁ…本当にごめんなさい。
ベル:本当傷ついたんだからね~。
守:返す言葉もございません。
ベル:ふっふっふ~。(暫く使えそうね)
ギラ:お前、良い性格してんな。俺が言うのも何だがな。
ベル:な、何よ。
ギラ:そんな事でずっとそいつをゆすり続けるのか?
 陰湿だな。まさに陰湿。
ベル:陰湿だなんて…
 そ、そこまではしないわよ。ちょっとからかっただけ。
 それだけよ。それだけ。
守:本当に?ちょっとからかっただけ?
ベル:そうに決まっているじゃない。私だってそこまで鬼じゃないわよ。
守:良かった~。
 私を泣かせたんだからお前、一生、奴隷になれとか言い出すかと思ったんだよ。
ベル:…。
 私をどれだけ悪魔だと思っている訳よ。
守:妖精じゃなくて天使とか女神ぐらいは思っているよ。
ベル:もー。嘘ばっか~。
守:嘘じゃないって~
 …。
 ってあれ?何を言うんだっけ?
ベル:お願いを一緒にいうんでしょ。
 大事なことじゃなかったの?
 ホント、守君ってダメダメね~。

守:そういうボクの至らない所は『ベル』がしっかり修正してよ。
ベル:はいはい。分かりました。お世話させていただきますよ~。
守:じゃ、気を取り直して言おうよ!
ベル:うん。
守:いっせーの…

守&ベル:






2人のまた『新たなる戦い』がここから始まったのです。
それは1人のエスパーと1匹の妖精の夢を叶える為の旅。
あ、更に1匹、新しい仲間みたいな奇妙な生き物が増えたようですが…



[「エスパードリーム2」日記 by 髭人 ~アドバイザー『ベル』の悩み相談日誌~]







目次 (リスト)

「エスパードリーム2」 日記 by 髭人 ~名相談役『ベル』のアドバイス日誌~ Page 24

2016-07-05 21:00:12 | 「エスパードリーム2」プレイ日記
BACK >>>>>>>> Page 23 「二人の最終決戦!倒せ『ドリームデストロイヤー』」の巻:STAGE LAST



[エスドリ2日記]
図書館に戻って来た二人。

ベル「あなたのおかげで本の世界が平和になりました。どうもありがとう」
守:え?あなたって…何か急に他人行儀過ぎない?
ベル:だって、『ドリームデストロイヤー』もやっつけたし
 指輪もちゃんと5個あるからね。
 本の世界は救われたんだから私の仕事は晴れて無事終わった訳だし
 私、これで帰るね。守君、さような…
守:願いを叶えずに帰ろうとするなんて詐欺じゃないか!
ベル:え?だってそれは…
守:よ~し!僕の本当の願いはね~…
ベル:だからね。私の話を…
守:ベル、黙って聞いて!お願いだから!
ベル:黙って聞くことがお願いなの?
守:だー!そうやって分かってて野暮な事を言う!良いから言うよ!
ベル:はいはい。分かったわ。聞いてあげるから。早く言って。
守:ベルを人間にする事!
 そうすればパートナーと恋をしちゃいけないなんて縛りは無くなる訳だし~。
 あ、でもこれはベルの了解があってからだから…
 どうしても人間のままがいいとか妖精のままが良いって言うのなら
 前の記憶を取り戻すってのでもいいね。うん。そっちの方がいいね。
ベル:記憶の事はもういいのよ。今更取り戻した所でどうにもらない話だし…
守:そうなんだ…
ベル:でも、人間になるって話は良いわね。
 今のお仕事やめられるから大っ嫌いな本の神様を見なくて済むわけだし。
守:でしょ?でしょ?だったら…
ベル:でも、パートナーと恋できるようになるのは意味がない事だけどね。
 その気がないのであれば。
守:それは…
 それでもいいけどさ…うん…(シュン…)
ベル:…。
 でも、守君、本当は分かっているんでしょう?
 もう願いは叶えてしまったから叶わないんだって…
 言ったじゃない。『守君』。
 私に言った役を演じろだなんてどーでもいい事を…
 だから今、勢いで願いを言って誤魔化して何とかもらおうなんてそんな事は虫の良い事は出来ないの。
守:あの時はその場のノリというか勢いであって…今回こそが本当でさ…
ベル:ダメよ…
守:やっぱり?
ベル:そうね。分かり易く例えるなら
 既に叶えてしまった事で石になった『ドラゴンボール』で神龍を呼び出そうとするくらい…
守:…。
ベル:ここで守君とはさよならね。何だか決心がついたし…
守:さよならってどういう事さ!
ベル:そのままの意味よ。
守:どうして今ので決心がつくのさ!
ベル:守君からの気持ちをもらったから…
 それさえ聞ければそれで十分。もうこの地に思い残す事はないわ。
守:じゃ、一緒にその本の神様の所から逃げない?
 その指輪の力を使えば何とかなりそうじゃない?
ベル:それはダメ。絶対に…
 指輪を私物化したら本の世界の空間が歪むわ。
 『本の神様』だって許す訳がない。
 それは2人目の『ドリームデストロイヤー』に『守』くんがなるって事よ。
 新しいエスパーがやってきて『守』君を狙う事になるわ。
守:そ、それでもいい。ベルが望むのなら…
ベル:私は望まないわ。
 本の神様には怒っていて懲らしめたい気持ちはあるけれど
 それを引き換え本の世界をめちゃくちゃにするなんて…
 『リサ』さんも、『アラーム』さんも、『ネジくん』も、『星くん』にもお世話になったし…
 みんなの世界をメチャクチャにするなんて私には出来ない。
守:でも、『ベル』はこのままでいいの?このままボクと別れる事になってもさ。
ベル:いいわよ。
守:!!
ベル:最初は乗り気じゃなかったのよ。あなたと一緒に冒険するの。
 直感ってものかしらね。
守:最初はそうだっただろうけど途中から変わったんでしょ?
ベル:最初の方は守君は馬鹿だし、変態だし、本当にどうしようもない奴だって思っていたわ。
 それでも途中から楽しくなって来た事は確かね…
 いつもバカバカしい事を言って私を退屈させないから…
 でも、最初…第一印象というか、妖精としての勘ね。
 この人と冒険していてもロクな事にはならないってそんな気はなんとなくしていたのよね。
 結局、その勘が当たってしまったわけよ。
 そう考えると全て『本の神様』の言う通りだったのかもしれないって…
 エスパーとはって…
 なんだかんだ言ってもあの人は全てを見通しているんだって…
守:…。
ベル:あなたのおかげで本の世界は平和になったのだから『本のしおり』も間違っていなかった。
 これで丸く収まるのよ。ね?
守:…。

うつむく守。

ベル:じゃ、私、本当に帰るね。それであなたにはもう会えないと思うけど…あなたの…
 うん。やめておきましょう。もういいわ…本当にありがとう。さようなら。
守:ん?何、今の…
ベル:ちょっと言い間違えそうになっただけよ。
 気にしないで…
守:気にしないでって言われたって気になるよ。
ベル:大したことじゃないわ。
守:じゃぁ…
 そうだ!相談だ!相談!
 願いではないけど名アドバイザーのベルに相談があるんだけど良い?
ベル:ここで相談?
 何か改まった感じだと今回が初めてって気がするわね…
 で、何なの?
 下らない事を言うんじゃないでしょうね。
守:まだそんな風に言う~。
 で、相談というのはさ…
 まぁ…その…ボクには大切な人がいるんだけどその人に
 素直になって本当の気持ちを言ってもらうにはどうしたらいいのかなって…
ベル:はぁ…(ここで聞くかしらねぇ…)
 守君、本当だめね。そんな簡単な事も分からない訳?
守:か、簡単かな?
 すっごく難しいって思うんだけど…
ベル:何でも答えるって言ったから答えるわ…
守:…。

ベル:そんなの自分から素直な思いの丈をぶつければいいだけじゃないの?
守:そっか…言われてみればそうかもしれない。
 何だ。そんな単純な事だったんだ…
ベル:守君は難しくそれに余計な事を考えすぎなのよ。
守:言われてみれば…流石ベル!僕の事分かってる~
ベル:で、どうするのよ…勿体ぶっちゃって…
守:…。
 ふー。(大きく深呼吸)
 君の事好きだよ。会った時からずっとね。
 これが、ボクの大切な君への気持ち。
 今まで、照れ隠しし続けちゃったけどさ…ハハ…

ベル:…。
 そう…
 長い長い照れ隠しだったのねぇ…
 じゃぁ、
 分かったわ。言うわ。
 私も守君、あなたの事、好きよ。
 ふふ…
 言ってしまうと案外、何でもないものね。

守:そ…そう…良かったぁ…

ベル:でも言ってしまってスッキリしたわ。
 もう思い残すことはないわ…
 それじゃ…私、行くね。

ゆっくりと浮上するベル。そこへ守は顔を上げた。

守:ま、待ってよ。ベル、行かないでよ!
 やっと…やっと…ちゃんと気持ちを伝えられたのに!

涙しながら叫んだ。

ベル:…。

するとベルが引き返してきた。喜びの表情を一瞬浮かべる。

守:あ…の…
ベル:あなたの気持ちを聞いたし、私の気持ちもあなたに伝えられたからもう思い残す事…
 ないわ…
 私がいなくなって寂しがらなくても大丈夫。きっと大丈夫…
 あなたには色んな人がいれくれる。
 リサさん、アラームさん、ねじ君やほし君も…
 さようなら…守君…ありがとう…本当に…

『ベル』は守の頬にそっとキスをしてそのまま勢いよく飛び去った。
その勢いで、『守』は自分の頬にベルの涙の雫がかかったような気がした。

ベル:さよなら!さよなら~!

その声はずっと守の耳にこだまするように残った。

守:何が大丈夫なんだよ…ベル。
 こんなお別れってないよ…クソ…

守は両膝を床について、泣いた。






[エスドリ2日記]
所変わってステージ1


リサ:「守さん。ありがとう」『シードラ』のおかげでこの『港町』も良い観光名所になりそうね。
ウェンディ:二人は今頃何しているのかしらね。
リサ:ズキュゥゥゥンしているんじゃない?

[エスドリ2日記]
ウェンディ:でも、体の大きさ違い過ぎない?
リサ:ベルちゃんは体の大きさを変えられるのよ。3分ぐらい。
ウェンディ:どうして3分だけなのよぉぉ―――ッ!って言っていたり?
リサ:いいわね。それ。
そんなジョジョトークをして盛り上がる姉妹であった。

[エスドリ2日記]
ここでのボス
『シードラ』は、港町の外れに住処を置き、そこでたまに顔を出す事で観光スポットとなった。
『リサ』は港の管理をして『ウェンディ』は観光大使を務めている。


[エスドリ2日記]
ステージ2
アラーム:「旅をしたい時はいつでも呼んで下さい」あの二人もいずれ来るんだろうか?なぁリッキー。
リッキー:来ないで良いよ。あんな奴らは…
子供:あ!リッキーだ!

 ペチペチペチ…
 子供たちが小突くようにして蹴りを入れる。

リッキー:いててて!このクソガキども!
 俺の毛を引っ張るんじゃねぇ!蹴り入れんな!そんなことすると復讐するぞ!!
子供:出た!『復讐』!出た『復讐』!
リッキー:てめー!らそんな事してっと守みたいなアホなヤツになるぞ!
子供:逃げろ!『リッキー』に復讐されるぞ!!

『リッキー』は、『アラーム』達と『時間鉄道会社』と和解し、
 会社のマスコットキャラとして仕事に精を出していた。
 そんな『リッキー』は子供達に楽しく遊ばれていて
 少しぐらいであればイタズラをしても許すと言われていた為にぶったり蹴ったりしても
 OKという事になっていた。
 そんなときに『リッキー』はしきりに『復讐するぞ』と言うものだから
 子供たちの間で『復讐』というフレーズは大流行し、慕われていた。


[エスドリ2日記]
ステージ4

ネジくん:「君の事決して忘れないよ」
メタルゴッド:プラスねじ30本必要、マイナスねじ40本必要
『ネジくん』は更に自分をいいネジにしようと自己鍛錬に励んでいる。
『メタルゴッド』は、製品を作る為にコンピュータとして
 『プラスの町』と『マイナスの町』の維持管理をメインで行っている。

[エスドリ2日記]
ステージ5
ほし君:「さよなら守」それに…ベルさんも…
王妃:星くん!いつまでベルちゃんの事を気にしているの!良い人を私が見つけてあげるわよ~。
ほし君:でも、お母様よりいい人なんてめっっっったに!!いないと思うけどな~。
王妃:嬉しい事言ってくれるわね~。
 (それにしても…あの二人は上手く行ったのかしらね?
  『ベル』って子が心から気持ちをさらけ出せれば問題はないと思うんだけれど…
  あの子は馬鹿みたいに頑固な所あるから…
  私はもう願うだけね…)


[エスドリ2日記]
『ほし君』と体調が回復した『王妃』は必要以上に…仲良くなっている。
『風神』と『雷神』は、操られていた事に自責の念を感じ、
日夜、肉体に負担がかかる厳しい修行に励んでいる。



[エスドリ2日記]
ベル:いいのよこれで…
 本当は守君の言う通り指輪の力を使えば何とか出来るかもしれない…
 けれど…私はあの人を許す事が出来ない。
 あの人の元から逃げ続けるなんて私には出来ない。

 今なら、『アマリ』って子が記憶を消した後である私に
 その時の記憶を伝えないでって言った理由が良くわかる。
 そう。
 こんな気持ちを後の私に再び味わってほしくなかったから…
 けど、私はその道のりこそ違っても同じ終着点に戻って来てしまった。
 私は私。
 私は『ベル』であり『アマリ』…
 記憶を消したぐらいで決して逃れる事が出来ない宿命。
 なら、私はその宿命をここで断つわ。
 この身に替えても…そんな個人的な気持ちに対してあなたを『守』君を巻き込む事なんて出来ない…

 …。
 だから『守君』は良かったのよ。
 私みたいな憎しみ深いだけの妖精なんかと一緒にならなくて…
 けど不安になる事なんてない。
 きっとその悲しい気持ちも消えてなくなる。
 そう。1人のエスパーの夢となるだけだから…
 さようなら大好きな守君。
 ありがとう…
 あなたからもらった名前、私、何があっても絶対に忘れない。
 



目次 (リスト)



























髭人:最終回じゃないぞよ。
 もうちっとだけ続くんじゃ。

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「エスパードリーム2」 日記 by 髭人 ~名相談役『ベル』のアドバイス日誌~ Page 23

2016-06-28 21:00:43 | 「エスパードリーム2」プレイ日記
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[エスドリ2日記]
奥に行くと黒マントがいた。
黒マント「ギーラめ。指輪の運び屋をさせるために蘇らせたとも知らずにくたばりおった…」
ベル:さっきの指輪奪ったあの人が『ギーラサウザン』だったんだ…
 確かに、私の事を軽く知っていたっぽかったし
守:やられちゃったんだ…
黒マント:私の手にかかればギーラサウザンなど大した事などないわ!
ベル「あなたが『ドリームデストロイヤー(以後DD)』ね!」
DD「その通りだ!小僧よく見ておけ!
 力を蓄えた指輪の恐ろしさをな。死ね――――!」

[エスドリ2日記]
守:良く見ておけって見せたいのかな?
 マントの下を…
 マントの下はふんどしかな?魔法陣グ○グルのギップ○みたいに
ベル:ええ~。ぎぷりゃとか言うの~?変よそれ~
守:いや、案外全裸だったり…
ベル:え~。ただの変態じゃないの。
DD:貴様ら許さ―――ん!!
 しかし『ギーラ』の気分、分かるわ~…

[エスドリ2日記]
守:許さんとか言っている割に攻撃して来ない…

しかし、こちらの『黄金の銃』の攻撃もすり抜けてしまう。

ベル:でも本体に黄金の銃も効かないから『エスパービーム』よ!
守:エスパァァァァビィィィィム!!
ベル:何で『ゲッタービーム』っぽく言っているの?
守:神谷明さん風に言ってみたんだけどどう?
ベル:迫力がイマイチ。
守:で、ビームは指か股間から出る。
ベル:初期のスーパーロボット大戦のネタね。
DD:コイツらやる気あんの?

[エスドリ2日記]
1段階目は黒マント形態。
雑魚を引き連れゆっくり動いているだけで弾も撃って来ない。
『エスパービーム』を撃ってれば勝てる。弱い!

[エスドリ2日記]
守:変身しろDD。
ベル:守君、今の明らかに『ベジータ』が言いそうな台詞じゃない。
 で、変身されて泣きを見るっていう…
守:心配するな。そこまで強くはならん…
ベル:はぁ…
 それ、完全にフラグじゃないの~。
守:いや、だってさ。
 『ギーラサウザン』でさえ1回変身したんだから
 それより強い『ドリームデストロイヤー』ならそれ以上の変身する事は
 余裕で想定できるでしょ。
ベル:それは…順当に考えればそうなるわよね。
守:きっとそれで変身したら
 『変身するたびにはるかにパワーを増す…
 その変身をあと2回もオレは残している…その意味が分かるな?』
 とか世にも恐ろしい事を言い出すんだよね。
ベル:縁起でもない事言わないで!
 そんな事なって御覧なさいよ。
 守君、真の恐怖と決定的な挫折と恐ろしさと絶望で涙を流す事になるのよ!
DD:…
 (この雰囲気じゃ1度しか変身できないとか言えないなぁ…)


[エスドリ2日記]
巨大化したDD
DD:ハハハハ!良い事を教えてやろう。この姿になると戦闘力が10倍になるのだ!
守:それ大猿の『ベジータ』じゃん。
ベル:それでも力が10倍よ!
 どうするの?
守:尻尾はないしなぁ…パワーボールもない…どうすれば…
ベル:守君ここは…
DD:指輪を取り戻しさえすれば何とかなるとでも思っているのかぁ?
 そんな事、既に御見通しだ!
 ふざけたお前達はここで『ギーラサウザン』同様にここでくたばる事になるのだ!

[エスドリ2日記補足]
2段階目になると体の中央部が次々に倒したボスの姿に変わる。
その最後では稲妻や火柱を放ってきて攻撃力が非常に高い。
ただパターンが決まっていてそれさえ覚えれば回復なしで退ける事も十分に可能。
でも、この二人はどうなるんでしょ~ね。

[エスドリ2日記]
DDは多くの弾を打ち出し、稲妻を落とし、火柱を上げる。
薬などを買っていたがそれも底を尽きそうになるほどの猛攻。
守:つ、強すぎる…
ベル:だ、だから言ったじゃないの~…
守:いや、こんなに強いってのはさぁ…いくらなんでも反則だよ。

[エスドリ2日記]
DD:ハッハッハ!指輪の強さは絶大だ!まだまだ力が溢れるぞ!
 エスパーの小僧と妖精の小娘など、赤子の手をひねるようなものよ!
守:終わりかぁ…でも、不思議と辛くないな…
ベル:そうね。同じ気分。どうしてかしらね。
守:一緒…だからじゃない?
ベル:そうかもね…



[エスドリ2日記]
守:でも、出来るのならもうちょっと長くいたかったかな?
ベル:だったらもうちょっと頑張ってよ~。
守:それはゴメン。それは無理だな~。
ベル:最後ぐらい良い所見せてよ~。ふふ…
守:笑わないでよ。はは…
DD:この状況で笑うだと?
 恐怖のあまりに二人して壊れたか?
 諦めたら試合終了という言葉もあるというのに…
 何と情けない奴らだ!


[エスドリ2日記]
DD:フン…もう終わりか…期待外れにもほどがある。
 いや、それほどの力がこの指輪にはあるという事か…
 ならばこれでトドメだ!仲良くあの世に送ってや…!?

DDに異変が起きた。

DD:な、何だと?指輪から力が抜けていくだと!?

体が縮小し再び黒マント姿になってしまった。


DDの異変の少し前…

STAGE 1

ウェンディ:姉さん、指の辺りが光っているわ。
リサ:急に何を言い出…本当ね。

指の辺りを良く見てみると中に別の世界がつながっているらしく
そこには傷ついた守とベルが見えた。

リサ:異空間とつながっているなんて『マン・イン・ザ・ミラー』的な…
 鏡の中に世界があって…
ウェンディ:鏡に「中の世界」なんてありませんよ…
  ファンタジーやメルヘンじゃあないんですから…
 でも、どこかとつながっているみたいよ。
リサ:私が中に入るのを許可する―――!
ウェンディ:残念だけど入るの無理みたいね。姉さん…

STAGE 2

アラーム:指が光っていると思えば
 これは…守君にベルちゃん。やられているのか?
 これはどうやら強敵と戦っているようだな…
 一体誰と戦っている?
 私はここで傍観しているしかないのか?
 声は届かんのか?
 おーい!聞こえるか!二人とも!

STAGE 4

ネジくん:指が光っている?
 これはボクのメタリックボディに光が反射しているから…
 って訳じゃないな。
 光の中を良く見たら守君がいる。
 どうも苦しそう。誰かと戦っている?

STAGE 5

星くん:母上、お加減は?
王妃:心配いりません…ん?星くん、指が光っておりますよ。
星くん:え?そんな事は…本当だ!見て下さい!
 中には守君が戦っているみたいですよ!
 『ギーラサウザン』なのか?
 この光からは敵が誰なのか分からないな…

リサ:誰かの声が聞こえる…
 どなたかいますか!私はリサ!
ウェンディ:私には何も聞こえないけど…

アラーム:女の子の声がするな。私はアラームと言う!

ネジくん:ボクはネジくんだけど、皆さんも守君が見えているんですか?

星くん:はい!見えてます!見えてます!
 守君と一緒にボクの世界で敵をやっつけて平和にしてくれたんです!
王妃:誰かと話せるのね…

リサ:どうやら、守君と一緒に指輪を取り戻した人達同士でつながっているみたいね。
 だからウェンディには声が聞こえない…
ウェンディ:私は完全に蚊帳の外って事ね。私も少しは手伝ったんだけどなぁ…

アラーム:守君達がピンチのようだが君達何かしてあげられないかい?

ネジくん:光に触れてみましたけど中に入る事は出来ないようですが…
 凄いドス黒い気持ちが伝わってきました。
 守君の敵の心なんじゃないでしょうか?

星くん:母上。
 ボク達の声は守君には伝わらず、光に触れると敵らしき者の気持ちがわかります。
王妃:という事は…状況を整理すれば…
 集めたはずの全ての指輪が敵の手に渡ってしまって
 パワーアップした敵の前に守君達は大苦戦…
 きっと光からの映像は持った敵の指輪からの視点。
 それが、指輪を巡って戦った人たちとを繋げているって所かしらね。
 ズバリでしょ?
星くん:正解はかどうか分からないけどきっとそう思います。

リサ:けれど、それが分かったからって私たちは見ているだけでしてあげられる事は…
ウェンディ:姉さん、こういう困った時はジョースター卿が言っていたじゃない。
 逆に考えんだって…そうすれば何かアイデアか何か…
リサ:ええ?逆に考えるって?見ているだけで良いって事?
 そんな事でどうするのよ。
アラーム:逆に考える?あながち間違っているとは言い切れんぞ。
ネジくん:何をどうするっていうんです?
アラーム:光に触れると敵の心が分かるというのならば…
 こちらの意志も相手に伝わるかもしれん。
 ならば、みんなで一緒に祈れば
 守君を応援もしくは敵を弱める事が可能かもしれん。
リサ:凄い機転!まさにジョジョみたい!
アラーム:逆に考えるという言葉を知ったからだよ。ありがとう。
リサ:私が言ったんじゃないんだけどね…
ネジくん:それじゃ早速やりましょう!

リサ:ウェンディいいですか?二人の為に出来る事…それは信じる事です。
 詳しいことは 分かりません。
 エスパーの守君と妖精ベルちゃんが本の世界の為に何かしようとしているのならその事を信じます。
 守君とベルちゃんを信じるのよ。必ず平和になってそしてみんな一緒に会えるわ。
ウェンディ:姉さん…そんな時にでもジョジョネタを…流石!!

アラーム:そんな事でいいのか?守君…
 そんな事で約束を守れるのか?君はそんな奴じゃないはずだ。

ネジくん:守君、ベルさん。
 大事なものはきっともう手元にあるはず。
 だからそれを守るために頑張って…

星くん:…
王妃:どうしたの?星くん、あなたは祈らないの?
星くん:そういう気持ちはあるんですが…
王妃:ベルちゃんに振られたからそれを根に持っているのね。
星くん:そんな訳じゃありません!
 ただ、釈然としない部分があって…
王妃:それを含めて祈ってあげたらどう?
 二人がやられてしまったら私たちの世界含めてきっとおしまいよ。
 許してあげるなんて事はしなくていい。
 私たちの為に…みんなの為に…世界の為に…
 それぐらいでいいんじゃないかしらね?
星くん:母上…
 そうですよね。頑張って下さい。二人とも…
王妃:そうそう…
 星くんは強い子なのだから…
 それでいいのよ。



[エスドリ2日記]
DD:く…
 指輪を巡って戦った連中の意志が指輪からの力を妨げているという事か…
 小癪な真似を…
 だが問題はない、今だけだ。
 指輪の連中の精神力もじきに尽きる。
 奴らはフラフラ。
 少し待てば指輪の力も戻る。
 戻った時に完全なるトドメだ!!
 後2~3分という所だろうか?
 !!

そこへ突如DDにしがみつく影があった。

DD:な、何だ!?体が…
 う、動かん!
???:フッフッフ…

[エスドリ2日記]
DD:ぬおっ!!貴様『ギーラサウザン』!?
 貴様、私の手でくたばったはずでは?
ギーラ:さぁな…俺様はしぶてーんだ。
 てめーの安い攻撃なんぞで死んでたまるかよ!
 (あのガキがくれた薬草がこんな所で役に立つとはな…)
ギーラ:やれぇ!バカガキぃぃぃ!


[エスドリ2日記]
守:はぁ…はぁ…DDの動きが止まっている?今がチャンスだけど腕の震えが止まらない。狙いが定まらない…
ベル:じゃぁ、私も手を貸すわ。

黄金の銃に人間サイズになったベルが手を添える。

守:今まで隠れていたのに良い所だけ持っていくつもり?
ベル:情けない守君を助けてやろうと思ったのよ…

だが、銃の震えは止まっていなかった。

守:ベル~君も震えているじゃないか~。これじゃ意味ないじゃん。
ベル:う、うるさいわね!こんな凄い銃なんて触った事もなかったんだからちょっと緊張しているだけよ!
 

[エスドリ2日記]
DD:『ギーラサウザン』よ…
 わ、私を放せばお前に世界の半分以上をやるぞ…
ギーラ:本当か?
DD:本当だ。そうすれば…
ギーラ:フッ…嫌だね…
 俺様はてめーが大嫌いなんだ。その半分にてめーがいる世界なんざ耐えられねぇ…
DD:ぐぬぅ…
ギーラ:お前ら何してやがる!!早く撃たねぇーかッッ!
守:だけど、ギーラ!離れなきゃ!ギーラまで!

[エスドリ2日記]
ギーラ:放したコイツをお前らは捉えられるのか?銃を支えているだけでやっとのお前らが!
守:それは…
ギーラ:あ?俺の事を気にしてんのか?バカが!何、勘違いしているんだ!
 俺様はお前らが好きじゃねぇ!俺様はな。戦闘中でもところ構わずイチャつくお前等は嫌いなんだよ!

[エスドリ2日記]
ギーラ:死んでほしいとさえ思っている。
 だが、俺様がこうしてコイツを止めているのは俺様を利用したコイツが大嫌いだからだ!
 この野郎に今すぐ死んでほしいと思っているからだ!
 もう俺様の体力ももたねぇ…どうすんだ!俺様とお前らでここで心中か?
 それで…いいのかぁッ?
 あの世でどっちが悪いって永遠に痴話げんかやっているのも見ものだがな!

[エスドリ2日記]
守:一番重要なのは…
 もう分かっている…
 だから…ありがとう。『ギーラ…』
 そして…ごめんよ。『ギーラサウザン』
 …。
ベル:守君…

守は黄金の銃のトリガーを引いた。
弾が迫る。

DD:うお!?
ギーラ:どうだい?『ドリームデストロイヤー』さんよ…
 お前さんのドリームがデストロイされる気分は?
DD:こ、こんなはずでは…
 く、くそぉ―――――――――――――――――――――――――――ッ!!

迫る弾よりも後方の守達二人を見るギーラ

ギーラ:(フ…なんて顔してやがる。
 二人して間抜け面しているな…
 敵である俺の為に泣きそうな顔をしやがって…
 お笑いだぜ…
 死ぬまで二人でバカやってるんだな…)

撃たれたDDは引き裂かれ、光はギーラをも呑み込もうとしていた…


[エスドリ2日記]
DDが消えた所に5つの指輪があった。
ベル:ギーラサウザン。最後であなたを見直したわ。
あなたのおかげでついに…「ついにやったわ!ソーラーリングと4つのリングを取り戻したのよ!!」
守:うん。帰ろう…ベル…
指輪を取り戻し、すべてを終えた二人は図書館に戻っていった。



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目次 (リスト)

「エスパードリーム2」日記 by 髭人 ~名相談役『ベル』のアドバイス日誌~ Page 22

2016-06-21 21:00:43 | 「エスパードリーム2」プレイ日記
BACK >>>>>>>> Page 21 「苦悩の『ベル』仲間達の元へ」の巻:STAGE 1, 2, 4, 5


[エスドリ2日記]
ストーンを4つ集めたので
ステージ4に戻り武器屋のドライバーさんの所に行く。
グレートスーツを作ってもらった。
早速、装備する。

守:見てベル。
 グレートですよこいつはァ!
ベル:そーいうのはジョジョ好きの『リサ』さんがいるときに言うのね。
守:うわー。冷静~。ならこういうのはどう!!
 ウオオオオ!!

グッとこぶしを握り力強くポーズをとる。

守:究極合体!!
ベル:な、何なのそれ?全く分からないんだけど…
守:昔の勇者王シリーズのロボってパワーアップすると
 『グレート○○』ってよく言うじゃん。
 だから合体してからポーズを取ってみたんだけど…
ベル:分かる訳ないでしょ。いつの時代よ…

[エスドリ2日記]

図書館に戻る。

守:遂にラストステージかぁ…これが終わってしまったら…みんな笑顔になれるの…かな?
ベル:…。なるに決まっているじゃない!あれこれ考えてないで行くわよ!
守:うん


[エスドリ2日記]
図書館に出来た新しい階段を下りた。
敵がいて通せんぼしている。
かつてステージにいた雑魚であった。
順々に倒していく。快勝である。

[エスドリ2日記]
その先に一人の男がいた。狭い通路にいて通せんぼしている。
謎の男「よう!この先に行きたいなら俺を連れて行きな!
 お前1人であいつに勝てると思うなよ」
守:じゃ、あなた1人で倒してきたらどうです?
謎の男:二人で倒した方が楽だろうが。
守:少し苦労して一人で倒してくれません?
謎の男:頼むから一緒に行こうや~
守:いかにも怪しいので連れて行きません。
ベル:そうよね。顔からして怪しさが滲み出ているし~。
 男の癖にアイメイクしているし…メタルでもやっているつもり?
謎の男:顔はどうだっていいだろうが!!俺を連れて行くと役に立つぜ。

[エスドリ2日記]
守:知らない大人に声をかけられても信じちゃいけないって言うし~
守&ベル:ね~?
謎の男:フン!ならばここからテコでも動かんぞ!

1人分の通路なのでどーにもならにあ。

守:…。
 分かりましたよ。頑張ってくださいよ~
謎の男:それを早く言えばいいんだよ。面倒くせぇったらありゃしない。

[エスドリ2日記]
ベル:着いて来る事にになった途端態度が大きくなったわね。
守:みんなと一緒だからって気持ちが大きくなったって事だから寂しがり屋なんだよ。
ベル:可愛い所があるのね。
守:ボクみたいに?
ベル:どこがよ…
謎の男:俺の前でイチャついてんじゃねーよ!敵の前だぞ!


[エスドリ2日記]
<相談>
ベル「誰かしらこの人」
謎の男「俺様の顔をじろじろと見るな!」
ベル:メイクはともかくちょっとカッコイイかもね。
 それに照れちゃってカワイイ。
謎の男:お前、人間の男なら誰でもいいみたいだな。
ベル:何で初対面の人にそんな事言われなきゃなんないの!
 あなたが私の何を知っているっていうの?
謎の男:あ…
 別に何も知らねーよ。
 たださっきそこの『守』って奴とイチャイチャしていた直後に
 俺に興味を持ち始めたみたいだから誰でも男ならいいのかって思っただけだよ。
守:そーなの?惚れっぽいの?
 それじゃ星くんの事言えないんじゃない? 
ベル:勝手な事を言わないでよ!バカ!
 というかちょっとカッコイイとかカワイイって言ったぐらいで
 もう私がその人に惚れただなんて思うあなた達が単純すぎるのよ。
 それとも嫉妬なのかしらぁ?
謎の男:コイツカワイイ顔して良い性格してんな。
 こんなのと一緒とは…苦労してんだな。お前。
守:まぁね…
ベル:ちょっと!そこは否定しなさいよ!
 それとも私の事をそ~いう風に面倒なヤツって思って…
守:まぁまぁ…ベル。話は途中。
 でも、ベルと一緒だとその分、楽しいし充実していますよ。
ベル:そ、それならまぁ…許すわ///
謎の男:怒ったり赤くなったり…
 情緒不安定だな…

[エスドリ2日記]
守:そうだ。コレ
謎の男:薬草?何だよ。俺には不要だぞ。
守:今まで戦ってくれた人にはみんな預けているので持っておいてください。
ベル:願掛けみたいなものね。
謎の男:だからいらねーって…
守:あなたは強いですからいらないでしょうけど
 ボクがドジこいた時や『ベル』のピンチのけがをしたときなんかに使ってくれれば…
謎の男:へ~へ~。分かった。分かった。
 持つよ持つ持つ。
 全く情けない奴と一緒になっちまったもんだぜ…

[エスドリ2日記]
先に行くと、順番に今までのボスが控えていた。
シードラ「また会ったな!今度こそやっつけてやる!」
リッキー「この先は行かせんぞ。覚悟しろー!」
メタルゴッド「よく頑張ったな。だが、ここまでだ。覚悟しろー!」
守:ボスラッシュか…終わりが近いんだなぁ…
ベル:そ~いうメタ発言みたいな事を言わないの。

[エスドリ2日記]
守:3人さん、パワーアップしている様子ないけどボクと戦えるの?
シードラ:あ、当たり前だろ!
リッキー:復讐しなければ気が済まないぞ!
メタルゴッド:切って刻んですりつぶす!切って刻んで…
ベル:やめといた方がいいわよ。
 一応守君、レベルかなり上がっているし、
 武器だってあなた達を一度倒したときよりもはるかに強くなっているし
 防具だってあなた達を一度倒したときよりもはるかに硬くなっているわよ。
 ハッキリ言って勝ち目0よ。
 いいの? 

メタルゴッド:…。では、先方は私が取る。
シードラ:いや、俺が!
ベル:ダチョ○倶楽部始まりそうね…
リッキー逃走
シードラ:あ!ずり―――!
 ネタやる前に逃げやがった!
 そんなの反則だろ!ちゃんとやりやがれウサギ野郎!

と、言いながら『シードラ』も去っていった。

ベル:で、あなたはどうなるの?
メタルゴッド:破壊中止!破壊中止!

という訳で3ボスたちは前にいたステージに帰っていくのでした。

[エスドリ2日記補足]
ボスラッシュ、当然、ゲームでは倒す事になるが…
やはりレベルと武器によりここでの3ボスはハッキリ言って敵ではない。
特にシードラは弱すぎて再登場が気の毒に思えるレベル(苦笑)



[エスドリ2日記]
ベル:ボスラッシュって事は…
 次は『ギーラサウザン』が控えているのね…前の私にとって因縁の敵…
謎の男:前の私にとって?何、言ってんだお前。
ベル:『ギーラサウザン』を倒した後に私は本の神様に記憶を取られたのよ。
 それで再会した時に『ギーラサウザン』が私の事を覚えていた…
謎の男:記憶を取られるねぇ…お前、何かやったのか?
ベル:私は何もしてないわ!本の神様と前の私の勝手な都合よ!
謎の男:よくわかんね~けど、大変だな…お前…
守:でも、いくら『ギーラサウザン』だからってこの『黄金の銃』があれば余裕でしょ。
 今度こそ…
謎の男:何言ってやがるボケが!!
 本気出したらお前等なんか余裕だわ!
守&ベル:?
謎の男:ってな事を言いそうだと思ってな…
 アイツは相当、強いからな。
ベル:何でその事を知っているの?
謎の男:そ、そういう情報を聞いたからだ。うん。
ベル:何か怪しい…

[エスドリ2日記]
次の部屋には何故か誰もいなかった。
ベル「おかしいわね。誰もいない」
更に次の部屋に行くと…
謎の男「くっくっく…罠にはまったな!その指輪を全部よこせ!
 これさえあれば『ドリームデストロイヤー』に勝てるぜ!あばよ!」
指輪を全て奪われてしまった。

[エスドリ2日記]
ベル「ああっ指輪が!守君。気を付けて!
 でも、『ドリームデストロイヤー』って誰かしら?」
守:ベルさ。大事な指輪を取られたっていうのにすぐに冷静になりすぎじゃない?
 それにしても『ドリームデストロイヤー』って人の名前だったんだ…
 ボクは機械の名前かと思ったよ…もしくはプロレスラーの名前。
ベル:確かに…
 ってそんな事のんきに言ってる場合じゃないでしょ!
 指輪を取り戻さなくっちゃ!本の世界が終わっちゃう!!

[エスドリ2日記]
敵が出て来る。バブルスライムのようなドロドロの形状で時折、体を出してくる。
守:攻撃してもすり抜ける!?何で?
ベル:こういう時こそ『エスパービーム』よ!
守:そうだね!

体を出した時を狙って『エスパービーム』を放つとダメージを与えられて
何度か繰り返す事でやっと倒す事が出来た。

ベル:『天使の羽根』や『天使の涙』を使ってEPを回復させて…
 これからもっともっと辛くなるはずだから…
守:ねぇねぇ。ベル。
ベル:なあに?こんな時に…
守:あんなドロドロのスライムみたいなのが敵が出て来ると…
 薄い本だと大抵ボクがやられちゃって『ベル』が酷い目に遭うよね。
ベル:…。
 そーね(遠い目)
守:え?
 ベル、だ、大丈夫?
ベル:何が大丈夫?なのよ。
 というか大丈夫じゃないのは守君の方でしょ。
守:ボクが大丈夫じゃなくて異常なのは認めるけど
ベル:(認めないでよ…人として…)
守:いやだって、あんなセクハラ的な事を言われたら
 大体、何言ってんのこの変態!って怒るか
 じゃ、先を行くわよってスルーするかのどっちかだと思っていたのに
 どうでも良さそうに肯定って…
 今までになかったから何か体調が悪いのかなって…
ベル:こんな時だけ気にして…全く…
 分かったわよ…はぁ…いつも通りに言えばいいのね?
 はぁ…
 こんな大変な時にそんな事を言うなんてこの変態!!
守:ああ…ええなぁ~。
 大変と変態と言い方を逆にしてかけている訳ね。流石のツッコミ。
 いつものベルって感じだわ~(笑顔)
ベル:罵られて何そんなに嬉しそうなのよ。バカッ!
 ただのドMなんじゃないの?
守:どMなのはそうかもしれない…
 けど、Mっていうのは何でもかんでも酷い事を言われたり
 酷い目に遭わされたりすれば嬉しいってもんじゃないんだよ。
ベル:は?急に何を言い出す訳?
守:気を許した人にだけやられるから良いって事さ。
 それに、ベルがいつも通りのきつめのツッコミをくれたし
 二重に良い事があったから嬉しいんだよ。
ベル:…。
 何か私の事をちょっと特別な言い方しているけどちっとも嬉しくないからね。
 言った内容が言った内容だし…
守:そうかなぁ?でもどうやったらベルを喜ばせられるんだろ?
ベル:それはもっとしっかりと真面目な言葉で言う事ね。
守:しっかりとした真面目な言葉って?
ベル:それを私に言わせるつもり?
守:…。
ベル:…。
 はぁ…。
守:ベル…あ、あの…
ベル:何よ…
???:ギャ―――――――!!
守:何だ今の声!さっきの奴っぽかったけど…
 ベル!急ごう!嫌な予感がする!
ベル:そ、そうね…
 はぁ~あ…


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目次 (リスト)

「エスパードリーム2」 日記 by 髭人 ~名相談役『ベル』のアドバイス日誌~ Page 21

2016-06-16 21:00:26 | 「エスパードリーム2」プレイ日記
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[エスドリ2日記]
「ステージ1」港町
守:そういえば、特急券を欲しがっていた女の人がいたな…ちょっと行ってくるね。
守、離れる。
ベル:何よ…
 あからさまに腫れ物みたいな扱いして…
 はぁ…
リサ:あら、ベルちゃん。久しぶり。
ベル:あ、リサさん。ご無沙汰しております…
リサ:ん?ベルちゃん何か悩んでいる?
ベル:え?どうして?
リサ:そんな疲れ切っている顔をしていたら誰だって分かるわよ。
 それで、どうなの?
ベル:ちょっと前に沢山の重い事が一気に圧し掛かって来たんで…
 それで、何か色々と嫌になっちゃって…
リサ:私で良ければ話に乗るけど?
ベル:いえ、そんなリサさんに迷惑はかけられませんし…
リサ:分かったわ。じゃ、1つぐらい教えてくれる?
 沢山あったんでしょ?なら、1つぐらいなら教えられるでしょ?
ベル:私、昔の記憶を改ざんされていたんです。
リサ:記憶を改ざん!?ど、ど、どういう事?
ベル:昔、私はあるエスパーとある1つの村を助ける為に頑張っていて…
 そこの敵をやっつけて村を救ったんです。
 その時に、そのエスパーに好きになっちゃっていたんだけど
 そのエスパーは村を救っている途中で出会った女の子を好きになって私は振られた。
 ショックを受けた私は寝込んでしまって苦しんで…
 本の神様に記憶を消してもらった訳です。
リサ:それを思い出して辛いのね。
ベル:いえ…
 これは私に起こった事を言っただけでそのエスパーと一緒にいた時の事は全く覚えていません。
 そのエスパーに
 『リサ』さんと『シードラ』をやっつけた後で会いましたけど
 懐かしい気がしただけで何も思い出せませんでしたから…
リサ:そうなんだ…あった出来事だけ教えられて何も分からないんじゃ辛いわね。悲しいわね。
ベル:はい。それで私どうしたらいいか…
リサ:一つの方法としては本の神様に復讐って1つの方法であるかもね。
ベル:復讐…ですか?
リサ:それはそうでしょ。許せないんでしょ?
 記憶を消されたんだからね。大事だったのかどうかも分からず…
 しかもその事を今まで隠されてていて…
 そうなったらジョジョ第6部の『エルメェス』みたいにやるのよ。

ベル:(ジョジョで例えるのね…)

リサ:そうね…ベルちゃんに合わせるのなら…

 「復讐」なんかをして、失った記憶が戻るわけではないと知ったフウな事を
 言う者もいるだろう。 許すことが大切なんだという者もいる。
 だが、自分の思い出をドブに捨てられて、その事を無理矢理忘れて
 生活するなんて人生は、あたしはまっぴらごめんだし…
 あたしはその覚悟をして来た!!
 「復讐」とは、自分の運命への決着をつけるためにあるッ!

 なーんてね。
ベル:…。
リサ:そういえば守君はその事を知ってるの?
ベル:知っていますよ。
リサ:へぇ…その割にはあまりベルちゃんに対して話を聞いてくれてないみたいね。
ベル:そうなんですよ!ホント、酷いんですよ!守君!
 その事をちゃんと教えたのに大して取り合ってくれなかったんです!
 それが本当に腹が立って!
 今だってストーン取りに行くと言って簡単に私を一人にしていなくなっちゃって!
 私がフラッといなくなってしまっても別に平気なんだな。
 守君にとって私の存在ってそんなに軽くてちっぽけものだったんだなって今分かったんです!
 それも悲しくて幻滅って感じです。
 リサさんも守君の事、酷いと思いません?
リサ:そ、そうかもしれないわねぇ…
 その様子じゃ、あまり関係は進展してなさそう。
ベル:進展?リサさん。何を言っているんです。私たちはあの時のままですよ。何も変わっていません。
リサ:そうなの?
リサ:でも、守君はあなたの事が好きだと思ったのになぁ…
ベル:ええ~。何を言っているんですかリサさ~ん。
 守君は私に頼んだ役を演じろってプレイみたいな事させているんですよ~。
リサ:何それ?
ベル:『リサ』さんと別れてから願いの前借りって言ってそのように頼んで来たんです。
 それで、頼んだ時にお兄ちゃんと呼んでっておかしなプレイを要求してきたんです。
リサ:…。
 それは…心底に引くわね。
 趣味は人それぞれって言うけど…
 もっと大切な願いを頼めるはずなのに…
ベル:でも、リサさんは守君が私の事好きってどうしてそう思うんですか?
 仮に好きだって言ってもせいぜい妹としてでしょうけど
リサ:あら?ベルちゃんって案外鈍いのね。自分の事になるとそうかもしれないけどねぇ~。
 前に、宿で泊まった事があったじゃない?ベルちゃんが先に寝ちゃって…
ベル:そんな事ありましたね…
 それで守君が寝ている間に私にイタズラをしようとしたからリサさんが止めてくれたんですよね。
リサ:そんな事しなかったわよ。
ベル:ええ!?守君が私にイタズラをしているのをリサさんは見て見ぬふりをしたんですか?
 それって酷くないですか?
リサ:違うわ。そんな事をしなかったっていうのは守君がベルちゃんにイタズラをしなかったって事よ。
ベル:ええ?嘘でしょ?あの変態の守君ならバレるバレないの瀬戸際で変な事してそうなのに…
  それとも守君にそう言うように言われたんですか?
リサ:そんな事ないわ。
 あの時、守君は初めイタズラする気みたいだったけどベルちゃんが寝ているって知ったらさ。
 急に興味が無くなったみたいで『疲れたからボクも寝る』って言い出したのよ。
ベル:本当ですか?

リサ:『あなたが寝ている女の子に何もしないなんて意外ね。
 特にベルちゃんは小さい妖精だから
 『ジョジョの奇妙な冒険』第一部のエリナの人形を取った悪ガキみたいに
 服脱がしたらどうなっているか確かめようって言うと思ったのに』って聞いてみたのよね。
ベル:(やっぱり例えは『ジョジョ』じゃなきゃ気が済まないみたいね…)
 それで守君はどう答えたんです?
リサ:『イタズラをして起きたら嫌われるし』っ答えたの。
 私もそんな風に言われたんじゃ意地悪してやろうかしらって思って
 『じゃぁ、起きないって確証があればやるんだ?』って聞いたらね
 『う~ん…』って少し考えて…
ベル:考えて?
リサ:ふふ…気になる?
ベル:それはそんな風に言われたら気になりますよ~。
リサ『やりません。イタズラする気持ちがないかって言われたら嘘になるけれど
 きっと今、イタズラしたらこれからずっと罪悪感が芽生えてしまって
 ベルと真正面から話す事が出来なくなるから…』ってね。
ベル:そう…ですか…
リサ:ふふ。守君の事、ちょっと見直した?
ベル:でも、それを言えって言われたんですか?
リサ:逆よ。逆。『言わないで』って釘を刺されたわ。
ベル:本当ですか?
リサ:この話にはまだ続きがあってね。
 凄くカッコイイ事を言っているから私もからかってやろうかと思って
 『じゃ、代わりに私に何かする?秘密にするし、ベルちゃんにバレなかったら良くない?』
 って聞いて誘ってみたのよね。
ベル:ええ?リサさんが!?
リサ:そう。そうしたらね…

リサ:『年上には興味ないんで』ってアッサリ言われたわ。
 その上で『リサさんって実年齢、相当上なんでしょ?
 波紋で歳を誤魔化している。リサって言うだけあって』
 って言われた時には流石にノー波紋のオーバードライブを顎に決めたかったけどね。
 だから、秘密にしてって言われたのを破っちゃったわ。守君ごめん(舌ペロッ)
ベル:ふふ…
 でも、それは私と一緒に冒険をする上で壁を作りたくないからって事であって
 好きであるかどうかは違うんじゃないですか?
リサ:あらら…そこまで疑う訳?
 相当、守君の事信用がないのね。
ベル:う~ん…ないですね。
 顔を合わせる度にバカな事を言って来たりセクハラじみたことを言われたりしているのに…
 それで好きっていうのは…
 あ、男の子が好きな女の子に構ってもらおうとしてその子にわざと意地悪するっていう話を聞いた事がありますね。
 それでしょうか?
リサ:うう~ん…それとはちょっと違う気がするわね…
ベル:ええ?じゃぁどういう…
リサ:そうねぇ…あ、キャッチボールみたいなものかしらね?
ベル:キャッチボール?
リサ:守君はベルちゃんとキャッチボールしているのに
 守君はわざと暴投したり、ゴロを投げたりしてベルちゃんを困らせるの。
 でも、ベルちゃんは『何やってんだか…』『バカじゃないの?』って
 文句を言う事はあってもちゃんとボールを投げ返すんじゃない?
ベル:それは…
 無視はしませんよね…
 でも、それはパートナーというだけであって…
リサ:それに対して甘えているんじゃないかしらね。守君は。

ベル:そう…でしょうか?
 …。
 !?
 け、けど、守君は今、悩んでいる私を分かっていてほったらかしにしているんですよ!
 好きなら普通そんな事しないですよ。
 そんなどうでもいいみたいな事なんて!
 そんなのおかしい!絶対におかしい!
リサ:そうかもね。
ベル:え?急に…
リサ:そりゃそうよ。
 私よりもベルちゃんの方が守君と長くいるんだから私よりもベルちゃんの方が守君の事を分かっているでしょ?
 ベルちゃんが守君が自分の事を想ってくれないと思うのならそうなんでしょう。
ベル:それは…
リサ:今まで言ったことは全部、私の勝手な想像だもの。
 それがまだ確信でなくて半信半疑ならベルちゃん自身が確かめてみたらどうかしら?
ベル:は、はい…でも、リサさん色々と男の人の事をご存じなんですね。
リサ:そうねぇ…私も昔は…って私の昔話なんてどーでもいいの!
 守君がベルちゃんの事をどう思っているか…
 でも、それより問題なのは…
守:ベル~。女の人に『特急券』をあげたら『シードラストーン』をくれたよ!
リサ:守君、やっと来たわね。じゃ、二人とも頑張ってね~!応援しているわよ!

リサは去っていった。

守:出来るだけ期待に応えられるようにします。で、何を話していたの?
ベル:今までどんな事があったのかってだけよ。(リサさん私について…何を言おうとしたんだろう…)



[エスドリ2日記]
図書館に戻り、ステージ2へ…
守:ステージ4の『リモコンスイッチ』を欲しがっていた人がいたっけ?じゃ、行ってくるね~。

アラーム:お、ベルちゃん。久しぶりだね。
 冒険の方は上手く行っているかい?
ベル:冒険だけに関しては…
アラーム:ん?冒険だけ?何かあったのかい?
 と言っても、理由はおおよそ分かる気はするがな…
ベル:あ、守君の事ではないですよ。
アラーム:ん?彼の事ではないと?
ベル:私自身の事でして…
 私、前の記憶を改ざんされているんですよ。
アラーム:記憶を改ざん?
 ちとそれは、穏やかなじゃないな。どうしたんだい?
ベル:前の私は守君とは別のエスパーと一緒に本の問題解決の為に頑張っていて
 私はそのエスパーの事を好きになってしまったんですが
 そのエスパーは本の中の子を好きになってしまってそれで私は振られたんです。
 前の私はそれがショックで立ち直れなくなって弱ってしまって…
 それで、その記憶を消してもらって、その無くなった記憶に対して病気をしていたって事にさせられていたんです。
アラーム:前の記憶は?戻るのか?
ベル:いえ、本の神様が言うには取り返そうとされては困るからって消去したって…
アラーム:そうか…
 辛いな…
ベル:…。
 はい…
 私もどうしたらいいのか…
アラーム:お前さんがこの世界の住人であれば
 時間列車で過去にさかのぼる事も出来るんだろうが、それは出来んからな…
ベル:はい…
アラーム:ほんの少しだけ長く生きている私から言えば…
 そうだな…
 ベルちゃんはこれからどうしたいんだい?
ベル:私…ですか?
アラーム:それを決めねば動きようがないからな…
ベル:私は…

守:ベル~『リモコンスイッチ』あげたら『リッキーストーン』もらったよ!
アラーム:守!
守:ヒ!?ど、どうしたんですか?アラームさん。
アラーム:テメーちょっと面貸せや!

[エスドリ2日記]
守:な、何ですか~アラームさ~ん!

アラームに引っ張られる守。

ベル:守君!アラームさん何を!
アラーム:ベルちゃん。何も心配する事ないからね~。
 ちょっとこの悪ガキに言いたい事を言ってくるだけだからね~。

ベル:二人で何をするのかしら?
 もしかして…人は言えない事?
 ってそんな事あるわけないよね…


暫くして二人はベルの元に戻った。

アラーム:これで大丈夫だからね!ベルちゃん!
守:…。(ゲッソリ)
アラーム:それじゃ、私は仕事に戻るから、二人ともこれから頑張るんだよ!

そう言ってアラームは去っていった。

ベル:二人で何を話していたの?
守:ベルが期待しているような事ではないよ。
ベル:わ、私だって男二人ならいつもそんな事考えている訳じゃないわよ。
守:そう?
 ただ単にこれからの戦いに向けてしっかりしろって激励されただけだよ…
ベル:そうなの…
守:ガッカリした?
ベル:だからしてないってば!



[エスドリ2日記]

図書館に戻りステージ4へ…
守:じゃ、ストーン交換してくれる人を探してくるね。
ベル:行ってらっしゃい…
ネジくん:あ、ベルさん。
ベル:ネジくんは良い製品のネジにはなれそうなの?
ネジくん:まだまだ僕は未熟なので自分自身を磨き上げる毎日ですよ~。

[エスドリ2日記]
ベル:ネジくんはいいわね。ステキ夢があって生き生きしてるもの。
ネジくん:あれ?ベルさんにはないんですか?本の世界を守るっていうとても凄い目的があったではないですか?
ベル:仕事としてはね…でも、夢っていう訳ではないわ…というか色々と揺らいじゃって…

[エスドリ2日記]
ベル:だから、しっかりとした夢を持っているって羨ましくって…
ネジくん:だったら今から見つければいいんですよ。
ベル:今から…難しいわね…
ネジくん:自分自身でガッチリと噛みあうようなものを見つけるんです。例えばボルトとナットのように。
ベル:ボルトとナット?

[エスドリ2日記]
ネジくん:そうです。お互いが同じぐらいの大きさじゃないとピッタリと合わないんですよ。
 ねじが入らなかったり、入ったとしてもグラグラしたり…
ベル:そんなにピッタリと合う物なんて見つかるのかしら?
ネジくん:案外身近にいるじゃないでしょうかね。
ベル:それが私と守君だって言いたいの?
ネジくん:ボクは別にそんな事は言ってません。何かあるんじゃないかって。
 ベルさんがそう思うのならそうなんじゃないでしょうかね。
ベル:う…
 でも、ないわよ。ないない。
 リサさんにも何か私と守君をくっつけようとするような事を言われたけれど…
 どう考えても全然、合わなくてグラッグラで不安定な関係よ。
ネジくん:少しぐらいグラグラであっても、互いに調整し合えばピッタリと合わせられると思うんですがね。
 モンキーレンチのように相手に対して一方的に合わせるって事も可能ですけどね。
ベル:そうそう。守君は私に対して合わせようとして来ないから論外よ。論外。
 私の気持ちなんて分かろうとしてないもの。
ネジくん:何かあったんですか?喧嘩とか?
ベル:喧嘩はしてないけど、守君が私の事なんてどうだって良いって感じかしらね。
ネジくん:どういう所でそういう風に感じたんです?
ベル:私ね。記憶を改ざんされたのよね。昔の記憶を。
 それがあると私自身思い詰めて死んじゃうからって事で塗り替えられたの。
 その記憶もなくなっちゃってどういうものか分からないの。 
ネジくん:だったら良かったじゃないですか。
ベル:はぁ!?
 そんな訳ない!!大事な思い出もきっとあったはず!
 それが無くなって取り戻せなくなって良かったなんて!!
ネジくん:…。怖い…
ベル:…。
 妖精の気持ちはネジくんには分からないのよね。
ネジくん:そんなに記憶って大事でしょうかね?
ベル:大事に決まっているじゃない!自分の生い立ち。辿ってきた道じゃない!
 それを勝手に替えられたりして言い訳なんてないわ。
ネジくん:…。
 ベルさんはボク達ネジの生い立ちって知ってします?
ベル:いえ…
ネジくん:ボク達ネジは製品の部品となりますが
 錆びて役に立たなくなったら製品を解体されて分別され
 ボクらネジは溶鉱炉で溶かされて再びネジとして生まれ変わるんです。
 その時、前の記憶は一切ありません。
 しっかりと製品が壊れるまで役目を果たした素晴らしいネジだったのかもしれません。
 それとも、製品となって大きな衝撃でポッキリと折れた悲しいネジなのかもしれません。
 生まれた時点でおかしかった不良品のネジだったのかもしれません。
 前の記憶は一切ありませんけどボク達は新しいネジとなって
 また製品となる為に頑張るんです。
ベル:それって悲しくないかしら?
ネジくん:ボクはそうは思いません。
 偉大な過去だったかもしれないけど、取り戻せない物の事で考えていても仕方ありませんからね。
 心機一転、自分を磨き、よりいいものを目指していくんです。
 高みに向かって…
ベル:…。
 強いわね。ネジさん達って…
 私はそんな風に記憶が取り戻せないのは仕方がないだなんて簡単に割り切る事は出来ないわ。
ネジくん:そうですか…
 考え方の1つだと思いますが…
 今、ベルさんの手元にあるものだけで大事な物ってあると思うんですよね。
 それと昔の失った記憶とどっちが大切かって考えるだけでも
 これから大きく違ってくるんじゃないでしょうか。
ベル:…。


[エスドリ2日記]
守:ベル~。『メタルストーン』もらったよ。それってただの鉄鉱石なんじゃないかな?
ベル:そうね。
守:え?返しが普通過ぎるよ。
ベル:だって振りが普通過ぎるんだもの。となれば普通に返すしかないでしょ。
守:普通、普通って…傷つくわ~。
ネジくん:(ニコニコ)



[エスドリ2日記]
図書館に戻り、ステージ5の水晶村…
守:今、持っている物で誰か欲しがっているものがあるはず!最後のストーン!
守君は探しに出た。
ベル:ちょっと待って!私も一緒に!
星くん:あ、ベルさん…お母様が話があるって言ってましたよ。
ベル:私に?
 (星くん、よそよそしい感じ…当然よね…出来ればここには来たくなかったんだけど…)
 はぁ…
王妃の元に行く。


[エスドリ2日記]
ベル:星くんからよばれて来たんですがどういったご用件でしょう?
王妃:あなたは最低ね。
ベル:(開口一番がそれ?)
王妃:星くんから聞いたけれど『ギーラサウザン』が言っていたそうじゃない。
 守さんと話をしていて『別の男でイチャつくのか』って…
 あなた、交際している方がいてそれなのに星くんの告白を受けたって事なの?
 どうして断らなかったの?それで後で告白の話はなかった事にって…
 誰かの気持ちを弄ぶなんて酷い事だとは思わないの?
ベル:それは…
王妃:しかも、それで守さんに気があるような素振りまでしていたって話じゃない。
 どこかで笑っているんでしょう?
 また1人の男を惑わしてやったってね。
 一体今までどれだけの男たちの心を傷つけて来たのかしらね。
ベル:違います!
王妃:何が違うっていうの?
ベル:そ、それは…
 私が記憶を無くしていたからです!
王妃:何よそれ。嘘をつくのならもっとマシな…
ベル:嘘じゃありません!
 私は前のエスパーと共に『ギーラサウザン』をやっつけているんです。
 イチャついていたというのはその事を言っているんでしょう。
 その時の私は、そのエスパーを好きになっていたんですけど
 そのエスパー自身は本の世界の女の子に恋してしまって私は振られたんです。
 それで傷心の私は、どんどんやせ細って死んでしまうんじゃないかってぐらい弱ってしまって
 その時、『本の神様』が失恋の辛い記憶を消そうかと言ったら前の私が応じたらしいんです。
 だから、私は気持ちを弄ぶなんて気持ちはありません!
王妃:なるほど、分かったわ!(キリッ)
ベル:え?
王妃:今まであった沢山の謎という点が次々とつながって真実という名の一本の線となったわ!(キリッ)
ベル:どうしたんです?(何、この推理ドラマとかアニメみたいな決め台詞…)
王妃:あなた、心を弄んでないって言ったわね。
ベル:ハイ。
王妃:あなたは今までエスパーとして頑張っていた。
 だが、実は過去の記憶を『本の神様』から消されていた。
 その事実を受けて、あなたは多大なショックを受けた。そうね?
ベル:はぁ…(何、この推理ドラマみたいなねっとりとした状況説明…)
王妃:それで深く落ち込んでいた。
 そこへこの世界に来て星くん現れ、星くんは告白してきた。
 あなたはそこで感動して、慰めてもらおうと思って
 星くんの想いに応じたんでしょ?
 ズバリでしょ?(キリッ)
ベル:違います。
王妃:は?
 いやいや、違わないでしょ。ここに来て嘘なんかつかないで。
 それだけ状況が揃っていればそうとしか思えないでしょ。
ベル:違います。
王妃:いや、今のはちょっとした私の勘違い。
 今度は100%ね。
ベル:はぁ…
王妃:星くんから告白されて舞い上がっちゃって条件反射的に応じちゃったのよ。
 ズバリでしょ?
ベル:違います。
王妃:そう。そう。そうよね。分かっているわ。
 告白されて、あなたはコインを投げたのよ。それで表が出てたから応じたの。
 ズバリでしょ?
ベル:2つ目から推理、雑過ぎでしょ…王妃様。
王妃:じゃ、じゃぁ…
ベル:記憶を消された事を知ったのは『ギーラサウザン』を取り逃がしたその後で
 本の神様から聞いたのであって…
 星くんから告白を受けた後の話です。
王妃:記憶を消されたこととと告白を受けた事と因果関係はないって事なの?
ベル:はい…
王妃:という事は…う~む…
 ところであなた記憶を失ったってどうなの?
ベル:(あ、話逸らした…)
 記憶はもう無くしてしまったようで取り戻しようがないんです。
王妃:それであなたはどうするの?
ベル:今まで問題を解決した所に回って色んな人から助言を頂きました。
 励ましの言葉であったり、どうしたいいのか考えて頂いたり…
王妃:良い方ばかりに出会えてよかったじゃない。
ベル:でも…守君からは大した事を言われなくって…
王妃:どんな事を言われたの?
ベル:私のやりたい事を手伝うって…
 それだけですよ。たったそれだけ!
 もっと聞いたりすることはないのかって!
 大丈夫?本当は辛いんじゃないの?
 君が辛そうなのを見ていられないんだよ!
 ぐらい突っ込んで聞いてくれたっていいんじゃないかって。
 今までどれだけ私に世話になったのか全く分かってない。
 数えきれないぐらいつまらない話に乗ってあげて来たのに
 私が困ったときは何もしてくれない。
 これは本当は私の事なんてどーでもいいと思っている証拠!
 でなければ私を放っておくなんて事出来る訳がない!
 普通じゃない!酷いと思いません?
王妃:確かに…ちょっと酷いわね。
ベル:でしょでしょ?
王妃:まぁ…そういう事ね…ふむふむ…
ベル:何がです?
王妃:今まであった沢山の謎という点が次々とつながって真実という名の一本の線となったわ!(キリッ)
 さっきはわざと寄り道したけど、それはここたどり着くまでに敢えてした事でね。
ベル:(また始まった…王妃様の推理ショー)
王妃:やっぱりあなた最低よね。
ベル:はぁ?
王妃:何故ならそれは…
 星くんの告白をあなたは応じた理由。
 星くんから当時の状況を聞いたのも踏まえてね…
 あなたは告白されて大いに戸惑った。
 すぐ脇にいる守さんは大した反応をしてくれなかった。
 それが不満だった。
 ズバリでしょ?(キリッ)
ベル:…。
王妃:割ってきてほしかった。
 それはちょっと困るって風にね。
 けれど、守君は見守るだけで何もしてくれなかったから
 星くんの告白に応じて守君の気持ちを揺さぶろうとした。
 それで『ギーラサウザン』をやっつけた後も何もしなかったから
 星くんと別れた…
 あなたは守君に本心を出させようとして
 丁度よく告白して来た星くんを利用しようとした。
 これが最低と言わず何だというの?(キリッ)
ベル:…。
王妃:それを行って一体誰が幸せになったの?
ベル:…
王妃:もし、守君が本心を打ち明けてくれたのなら二人は幸せだろうけど
 星くんはまず可哀想よね。
 というより、星くんは分かれる事が確定していたのだから可哀想よ。
 じゃぁ、その責任を取るってあなたが星くんと交際するようになったとして
 あなたは幸せになれるの?
ベル:…。
王妃:というよりあなたは重度に構ってちゃんなのよ。(キリッ)
ベル:そ、そんな事は…
王妃:だってそうじゃない。
 告白を受けた件だって、守君が行動を移してくれる事を期待した。
 記憶を消されてからの事だって守君から自分に対して行動を起こしてくれるものだと期待した。
 それを裏切られて怒っている。
 これが構ってちゃんじゃなくて何なのかしらね?
ベル:それは…
王妃:それをやめる方法を教えて上げようかしら?
ベル:そんなのあるんですか?
王妃:簡単よ。私はツライって言って守君の胸に飛び込むの。
ベル:え…ええ!?
王妃:いつまでも歯ぎしりをして待っているつもりなの?
 だったら自分から行動してしまうのよ。
ベル:ですけど自分からそんな風にするなんて何か…
王妃:えい!って勢いでやってしまえばいいのよ。
 やってしまえば案外簡単な物よ。
 それに、飛び込んだ時の反応で守さんが
 あなたに対してどう思っているか知る事も出来るのよ。
ベル:え?
王妃:あなたの思わぬ行動できっと守さんは焦るでしょう。
 その後でどうするのか?
 『ちょっと困るよ』なんて言って突き放すのか?
 『そんなに辛かったんだね。気付かなくてごめん』って優しく抱きしめてくれるのか?
 なんて風にね。
 あなたの事を本当に想っているのか?
 それともただのスケベ心で一緒にいただけなのか分かるわ。
ベル:で、でも私はそんなに守君の事を好きじゃないので…
 誤解を与えてしまうかも…
王妃:さっきまであんなに言っておいて今更…
ベル:か、仮に…仮にですよ!
 私が守君の事を好きになったとしても
 『本の神様』から妖精はエスパーに恋をするなって言われていますし…
王妃:それって単にあなたが前の記憶の時と二の舞になるのを避けたいがために
 言っているだけで死ぬとか呪いを受けるって意味じゃないでしょ。
ベル:そうですけど…私としては…守君の事を…嫌いって訳ではないだけで
 恋愛の対象としては…
王妃:面倒くさ…
ベル:え?
王妃:気にしてほしいけど私は好きじゃないって…
 あなた、実に面倒くさいわ。
 どこかのマンガの管理人みたい。
 私が男ならあなたが飛び込んで来てもきっと避けるわね。
 嫌だもの。
 いつまでも自分の体裁ばかり気にして気持ちに正直になれない人なんかね。
 悲劇のヒロイン気取り?いつか私を救い出してくれる?
 そんな事をしていたら永遠に独りぼっちの置いてきぼりよ。
 きっと前のエスパーさんもそんなあなたの面倒くささを嗅ぎとったんじゃないかしらね。
 だから振ったのよ。私はそう思うわ。
ベル:う…
王妃:気持ちはどうあれ。一歩踏み出してみたらどうなの?
 守さんがどういう反応をしてくれるか分かるしあなた自身も一皮剥けるかもしれないわよ。
ベル:そう…でしょうか?
王妃:もう私からあなたに言ってあげられることはないわ。
ベル:…。



[エスドリ2日記]
守君が戻って来る。
守:ベル~!
 怪物のウロコを集めている人がいてあげたら『ギーラストーン』をもらったよ。
王妃:ホラ!守さん戻って来たわよ!
ベル:守君、あのね。私…
守:な、何?何か急に改まっちゃって…
ベル:あのね…私…
 待ちくたびれたわ!どれだけストーン集めに手間取っているのよ!
 早くSTAGE 4にって新しいスーツを作ってもらわないと
 『ギーラサウザン』に奪われた最後の指輪取りに行けないでしょ!
守:う、うん。
 ベル、何か張り切っているね…
 元気になってくれてよかった。
ベル:ダメな守君を引っ張っていくのが私の役目!
 いつまでも落ち込んでいられないわ!

遠くで二人を見ている王妃。

王妃:…。
 あの子…バカね…





NEXT >>>>>>>> Page 22 「いざ最後の戦いへ…『謎の男』登場。奪われた指輪」の巻:STAGE LAST



目次 (リスト)















[エスドリ2日記おまけ]
守:ベル、明後日がどんな日か知ってる?
ベル:急に何の事?
守:今日が6月16日だけど
 何とその6月16日は『エスパードリーム2 ~新たなる戦い~』の発売日なんだよ。
 1992年の発売だから24周年って訳さ。
ベル:24周年って…半端ね。
 普通20周年でキリが良くとかせめて四半世紀って事で25周年とかじゃない?
 しかも明後日であって日付すらあってない適当過ぎじゃない?
守:仕方ないよ。この日記の作者がプレイし始めたのが去年なんだから。

髭人:……。

ベル:無理矢理、解釈するのなら干支が2回りっていうのがキリがいいのかもね。
守:確かにね。
 さて、このプレイ日記もここからがクライマックス!
ベル:ここからが!大事な所ですよ~!
 それにしてもプレイ日記の登場人物である私達がそんなメタ発言していいのかしらね。
守:24周年の『お祝い』って事で特別だからいいんじゃない?(震え声)
ベル:特別ねぇ…
 そういえば普段バカな事を言っているのに今日は特別って事なのか何なのかちょっと真面目過ぎない?
 何か体が痒くなりそうなんだけど…
守:今日の日記の流れに合わせてシリアスモードだったんだけど…
ベル:シリアスというかあんまり出てこなかったじゃない。
 みんなに任せちゃってて。
守:そうだね。じゃぁ…普段通りのボクのノリで行くのなら…
 ねぇ。ベルさ。心からのお願いがあるんだけど…いい?
ベル:なあに?(この流れでお願いって何かしらね…ちょっと緊張する)
守:取り敢えず脱ごっか?
ベル:は?(憤怒)
守:いや、24周年なんだから特別な事をしないと…
 そう考えるとサービスショットがいいかなってね。
 よくあるじゃない。カワイイキャラのセクシーポーズ的な…
 だからベルが水着になったり露出していくっていいかなってね。うん。
 だから脱ごうぜ!
ベル:嫌よ。
守:そこを何とか…24周年だし
ベル:そればっかりだけど嫌よ。何でそんな事をわざわざ…
 というか、仮に…仮にだけど私がここで脱いだとして嬉しいの?
守:そりゃ最高でしょ!
ベル:守君にはいいかもしれないけれど
 だってこれを見ている読者には分からないじゃない。
 絵師がいて私を描いてくれれば別だけど
守:そうかな?ここで恥じらっているベルを想像すると結構楽しいよ。
ベル:想像で?レベル高いわね…
守:でも、絵師っていうのは確かに言えているね。
 来たれよ絵師!ベルのセクシーショット描いて!
ベル:バカね。
 こんな妄想プレイ日記に付き合ってくれる暇人なんているわけじゃないじゃない。
守:来たれよ絵師!ベルのセクシーショット描いて!
ベル:話を聞きなさいよ!
 それはともかく、このプレイ日記も後、残すところ数話です。
 楽しみにされている奇特な方はもう少しだけお付き合いくださいね~。
守:来たれよ絵師!
ベル:必死過ぎ(ドン引き) 
 あんまりしつこいと怒るわよ。
守:ゴメンナサイ…
 でも、ボクの心からの叫びは伝えられた!!
ベル:何、カッコ良く言ってんの?
 内容酷いのに!!



「エスパードリーム2」 日記 by 髭人 ~名相談役『ベル』のアドバイス日誌~ Page 20

2016-06-07 21:00:27 | 「エスパードリーム2」プレイ日記
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[エスドリ2日記]
ベル:はぁ…ちょっと本の神様に聞いて来るわね。
 5つの本の世界が救われたのに全然平和にならないのも気になるし…
守:早めに戻って来てよ。
ベル:分かっているわ…

[エスドリ2日記]
本の神:…なんて事してくれたのよ…これからあたしは!!
 何にすがって生きていけばいいのよ!教えてよ!!ねえ!!
 そんな事自分で考えろ。
 立って歩け。前へ進め。あんたには立派な足が付いているじゃないか。
ベル:それは『鋼の錬金術師』ですね。
 『なんて事してくれたのよ』
 って言えば、ファンの人達が
 実写化されるって事で似たような事言っていましたっけ?
本の神:…。
 色々と思う所はあるが今はノーコメントって事にしておく。
 …。
 いかん。雨が降って来たな。
ベル:雨なんて降って…というかここ神殿の中ですよ。
本の神:いや 雨だよ。
ベル:…。
 何かいけない話題を出しちゃってごめんなさい…

[エスドリ2日記]
本の神:ところで、ベルよ。どうした?指輪を取り戻したか?
ベル:すみません。
 指輪を持った『ギーラサウザン』を逃がしてしまったんです。
本の神:!?
 『ギーラサウザン』だと?
ベル:ご存じなんですか?
本の神:ああ…本の世界で大悪党と言えば奴の名が知れ渡っている。
ベル:その『ギーラサウザン』についてなんですが…
 おかしいんですよ。
 何故か私の事を知っていたんですよ。
本の神:知っていた?
ベル:戦っている最中、守君とちょっとしたことで言い争いをしていたら
 またイチャつくのかって…しかも男とかって…
 誰と間違えたのかとちょっと思いましてね…
本の神:それはまた奇妙だな。お前としても初対面だろう。
ベル:はい。
 それでちょっと飛躍した想像なんですが…
 前に本の神様が話してくれた先代の妖精ってひょっとして私自身じゃないかって…
本の神:何故、そう思う?
ベル:!?
 違うぞっておっしゃらないんですね…
本の神:実に興味深い話だと思ってな。その根拠を聞いてみたかっただけだ。
ベル:それでこれまでの仕事の途中であった引っかかる事を考えてみたんです。
 『私自身が名前を覚えていないこと』
 『見知らぬエスパーの人を見覚えがあるような気がした事』
 『STAGE 3を懐かしいと思ってしまった事』
 そして
 『ギーラサウザンが私と別のエスパーと接していたって事』
 それらを総合して考えてみて…
本の神:それで?
ベル:私がその『エスパー』と共に
 以前の『ギーラサウザン』を倒したんじゃないかって…
 でも、全く分からないのは私は病気で寝込んでいたっていうだけなのに…
 夢でも見ていたんでしょうか?一体どれが何が夢…
 すみません。記憶が混同しちゃって…
 ハハハハ…私、何か変ですね。どうしたんでしょうか…
 今の話忘れて下さい。
本の神:はぁ…。
 ここで台詞として適切なのは
 『君のような勘の良いガキは嫌いだよ』
 って所だろうか…
ベル:それって『鋼の錬金術師』の『タッカー』さんの台詞じゃないですか~。
 またそんなネタを演じて…
 って本の神様!!
 何かご存じなんですか?
 いえ…私に何か隠されているんですか!?

[エスドリ2日記]
本の神:そうだ…
 そこまで分かってしまったのなら
 全てが白日に晒される事になるのは時間の問題かもしれん。
 ここで白を切るのは容易いがまた『ギーラサウザン』に接触すれば
 奴が余計な事を言うかもしれんな…
ベル:ですから、どういう事なんです!?
本の神:
 お前達の記憶を消し、その上で記憶を改ざんしたのが私だからだ。
ベル:!?
 記憶を消した?改ざん?お前…達?
 一体、どういう事なんです?
 全く意味が解りません!!
 何故そんな事を?
 達って他に誰がいるんです?
 本の神様だからってそんな事が許されるんですか?
本の神:気持ちは分かるが、そう慌てるな。
ベル:これを慌てないなんて出来ませんよ!
本の神:ならば、話さん。
ベル:え?
本の神:口やかましく私を急かすのならお前に語る事など何もない。
 あれこれ気にしたまま任務に戻れ。
ベル:う…分かりました。
 慌てず聞きます。ですから話していただけますか?
本の神:そうだ。立場を理解するのは大事だ。
 1つずつ順序を追って話す…
 まず先代の妖精の話は覚えているな?
ベル:エスパーに恋をしたものの、そのエスパーは助けた本の世界の少女に恋をしてしまい
 仕事を終えて叶えられる願いを少女を実在の人にした。
 それで振られる形となった妖精はショックで弱りやせ細って
 今にも死にそうなほどになってしまい
 それで、休養を取って元気にやっている…
 でしたっけ?
本の神:そうだ。
 休養を与えた…それこそお前の記憶を奪うという事だった訳だ。
ベル:!?
本の神:だが、私はお前だけの記憶を消し去るだけでは不十分だと思った。
 誰かとの接触で過去を思い出しかけるのではないかとな。
 だから、私はお前のパートナーであるエスパーやそれに関連した者の
 お前に関する記憶を消し去った訳だ。
 それで丸く収まったと私は今まで思っていたが…
 奴の事を忘れていた…
ベル:それが『ギーラサウザン』
本の神:そうだ。奴さえ口を滑らせなければ…
 全く、私の苦労を全て台無しにしてくれた。
 何から何まで私に対し厄介事を引き起こす奴だ…
ベル:何故ですか!?
本の神:ん?
ベル:何故そんな事をしたんです?
本の神:だから言っただろう。
 有能な妖精だったから衰弱死させるには惜しかったと…
ベル:私が聞きたいのはそうじゃなくて!私自身の事です!
 勝手に私の記憶を消すだなんて神様だから取って許され…
本の神:記憶を消す事にはお前自身も同意したんだぞ。
ベル:!?
本の神:私がそんなに今が辛いのなら記憶をなくしたいかと提案したら
 『はい。
 こんな苦しい思いをするくらいならこんな記憶などない方が良い』と…
 お前自身が言ったのだぞ。
ベル:そんな…私が?
 で、でもそれは今の私ではありません!
本の神:気持ちは分からんでもないが
 今のお前にはその結果を飲み込むことしか出来んのだ…
ベル:なら、その記憶を返してください!
本の神:それは出来ん。
ベル:何故ですか!?
本の神:もう処分したからだ。
 こういう時に奪われでもしたら私の苦労が全て無駄となるからな。
ベル:そんな…
本の神:それに、私はこう見えても周到なのだ…
 最悪の事態も想定してある。
 後のお前が記憶を返せと言ったと想定して事前に前のお前に聞いたのだ。
 これから記憶を無くすが今のお前でなく記憶を無くした後、
 次のお前がこの事に気付き、
 今言っているように、記憶を返せと言い出したらどうするかと…
ベル:どう答えたんです?前の私は?
本の神:決して返さないでくれと…
 次の自分に同じ想いはさせたくないからとな。
ベル:う、嘘です。
本の神:本当だ。
ベル:嘘に決まっています!
 そうやって前の私が言った事にして今の私に納得させようとしているだけなんです!
本の神:ならば、当時のお前の手紙もあるが…見るか?

本の神は鍵で締められた引き出しを開け、1通の非常に小さい封筒を取り出した。
縦2cm、横3cmという妖精サイズである。
裏には名前らしきものが書かれていた。

ベル:『アマリ』?
本の神:前のお前の名だ。
 花の『アマリリス』から生まれたから『アマリ』だ。
 妖精は花から生まれるというのは知っているだろう?

ベルは封筒をを開いた。
そこに入っていた紙、さらに小さい文字で書かれていた。

 『初めまして。新しい私。
 私自身に挨拶するなんてとても不思議な気分だけれど
 伝えなければならない事があると思ってここに記します。
 この手紙を読んでいるという事は
 きっと今の私や本の神様の事を怒ったり憎んでいたりするのでしょう。

 私の事はともかく本の神様については決して憎まないでください。
 この事は私が決めた事です。『本の神様』には何の責任もありません。
 それどころか私は感謝しているのです。
 この辛さを忘れて新しい私。そう。今のあなたになる事が出来るのだから
 だから昔の事は忘れて今を精一杯生きて下さい。
 そう。素直になって想いを相手にぶつけられる自分になれば
 あなたは今の私の二の舞になる事はないでしょう…
 
 でも、これは今の私ではなく後の私に言っているのだから
 精一杯生きて下さいというのは間違いね。
 私自身なのだから…
 何だかタイムカプセルのように忘れた頃に開けるみたいな気持ちになっているけれど…

 それでは、新しい私。
 今度こそ、精一杯生きたい。
 
 アマリ』


本の神:それが彼女の心境そのものだ。『アマリ』よ。
ベル:違います!私は『ベル』です!
 決して『アマリ』なんかじゃありません!
本の神:飽くまで『アマリ』ではなく『ベル』か…
 その方が区別がつきやすいか…
 ならば『ベル』よ。
 私に対しての怒りはともかく『アマリ』の気持ちを汲んでやってはくれんか?
 彼女とて記憶を消す事に関しては悩みぬいていてこその決断だったんだ。
 私はそれを尊重した。
ベル:こ、この手紙もきっとでっち上げよ!
 それぐらいやっているんでしょう?周到であるのなら!
本の神:何だと!?
 私はお前に対しては感謝こそされる事はあっても恨まれる筋合いは一切ないのだぞ。
 何故ならお前にとって私は命の恩人になるんだからな。
ベル:神様はずるいです!勝手です!後の私がどうなるか考えもせずに!!
本の神:どうなるか考えてないだと?
 そんな事はない。
 最悪、分かってしまえば私に対して
 今のように感情を喚き散らすだろうという事ぐらいは考えていた。
ベル:ぐっ…
 そうやって私を掌の上で動かして笑っているんでしょう!
本の神:もういい。無意味だ。
 お前の私の評価など聞きたくもない。
 こんな所で騒いだ所で何になるのか?
 いくらお前が私に抗議しようとも解決する手段などないのだぞ。
 お前に戻す記憶はない。
ベル:だったら何としても思い出して見せます!
 懐かしいと思えたのだから絶対に…
本の神:それは肉体から来る。おぼろげな錯覚にしか過ぎん。
 犬に鈴を鳴らしてから餌をやり続けていると
 犬は鈴を鳴らしただけで涎を垂らしたという。
 それと似たようなものだ。
 姿、声、香り、肌触り…
 それら、かつての記憶が今のお前に懐かしさを感じさせているにすぎん。
 犬の実験もそれで鈴を鳴らした後で餌をあげるのを
 暫くやめれば鈴を鳴らしても涎を垂らす事は無くなるだろう。
 お前のその感覚も同じように消え事になる。
ベル:そんなことありません!
本の神:記憶の事はもうどうしようもないのだ。
 仮に思い出せたとしてどうするのだ?
 前のエスパーは彼女と共に充実した毎日を送っている。
 お前はそんな二人を指をくわえてみているだけしか出来んのだからな。
ベル:だったら全ての真実を教えてあげますよ!
本の神:それは…(ギロ…)
ベル:う…(殺意みたいな…)
本の神:それは『アマリ』が最も望まなかった事だぞ。
 それは私も細心の注意を払ったことでもあるしな。
 お前自身がその『アマリ』の気持ちを蹂躙するのか?
ベル:か、関係ありません!『アマリ』なんて妖精も知りませんし、
 私の好きにするんです!
本の神:そうか…
 みんな不幸を撒き散らすだけの見返りがお前1人の憂さ晴らしって事になるだろな。
 それがいいのか?それでお前は幸せなのか?
ベル:…。
本の神:良く考える事だ…
 お前にとって最善の方法かどうかをな。
 お前は賢いのだから見つけられるだろう。

ベル:でしたら、もう任務をやめます!
 そうしたら困るんじゃないですか?本の神様も?
本の神:確かにな…
 となると、『守』というエスパー1人で『ギーラサウザン』に対しての
 指輪の奪還任務を受けてもらう事になるな。
 お前はそのエスパー1人で何もかも解決できると思っているほど有能なのか?
ベル:それは…
 わ、私以外の優秀な妖精でも見つければいいじゃないですか!
本の神:今、その『守』というエスパーに合う新しい妖精を付けるのは困難だ。
 何たって『魔法のしおり』で見つけたエスパーなのだから
 お前専用と言ってもいい。
 もし他の妖精を付けたところで
 付け焼刃でしかない。
 そんなものでは今現在の最大の力を発揮する事は出来ないだろう。
 では、お前とは別の妖精に『魔法のしおり』を使わせて
 新しいエスパーを見つけたとしても
 現状の『守』というレベルに到達するまで育成する時間もない。
 結局、お前が『守』につき共に『ギーラサウザン』を追うか
 『守』1人で続行かの二択しかないのだ。
ベル:そ、それは、私を脅すんですか?本の世界の為にって…
本の神:事実を言っているだけだ…
 
ベル:どうして私がこんな酷い目に…
 『アマリ』って子がそんなエスパーと一緒にならなければ…
本の神:『アマリ』が『魔法のしおり』によって選んだエスパーは適切だった。
ベル:どこがですか!!みんな苦しんで無関係な私も苦しめられているのに!
本の神:それは違う。
 お前は勘違いしている。『魔法のしおり』についてな。
ベル:どこがですか!!
 『魔法のしおり』はその妖精の最適なエスパーを見つけるって事でしょう!
本の神:その通りだ。分かっているではないか。
 だが、『魔法のしおり』はそもそも仕事をするうえで
 最適なパートナーを見つけるだけの代物でしかないのだ。
 『アマリ』と『魔法のしおり』によって選ばれたエスパーとで
 『ギーラサウザン』を撃退したのだからその仕事はちゃんと行っていると言える。
 お前は『魔法のしおり』を
 縁結びの道具とでも思っていたんじゃないか?
ベル:そ、そんな事は…
本の神:確かに、そういった一面はあるのかもしれん。
 事実、『アマリ』は状況報告に訪れた際にエスパーとの事を実に嬉しそうに語っていた。
 少々ウザイぐらいにな。
 相性は良かったんじゃないかと私も判断する。
ベル:でも上手く行かなかったんじゃないですか!
本の神:相性の良さと結ばれるか否かとは別問題だ。
 世の中の本を見てみるが良い。
 主人公とその相手とは恋愛の後に必ず結ばれるのか?
ベル:!?
 それは…
本の神:家柄、血筋、立場、状況、周囲の人間関係。
 それら混ざり合って複雑に絡み合っているのものだ。
 想い合っていても結ばれなかった例はごまんとある。
 
 『アマリ』の場合は…
 お前は『アマリ』と自分とは別だというのだから
 ハッキリ言っておくがそれは『アマリ』本人が粉砕したと言いきれる。
ベル:!?
本の神:目の前に現れた『アリス』という少女に心奪われかけたエスパーに対して
 あの子はダメだと悪態をついた。
 その上でエスパーの見る目がないなどとエスパー自身も非難した。
 それがエスパーの心を硬直させる結果となった。
 だからお前の気持ちに気付く事もなくなった。
 あの時に、本心を打ち明けていれば状況は違ったんじゃないかと私は思うのだ。
ベル:そんな事、私に言われたって…
本の神:二の舞を避けるためにという意味でだ。
 とは言っても今のお前には無関係な話か…
 『ベル』であるお前が選んだ『守』という少年に対して
 お前は好意を寄せている訳ではないのだろう?
 前に散々、アイツは変態だと言っていたしな。
ベル:それは…そう…
 そうです…

本の神:お前達がその全能力を発揮できれば
 『ギーラサウザン』から必ず指輪を取り戻せる。
 それは私もそうだが『魔法のしおり』が教えてくれている。
 自分達信じて仕事にまい進するのだ。
ベル:…。
 ゴゴゴゴ…
突如、神殿に地震が起きた。
本の神:何だ?これは本の世界に本格的異変だな…これは危険かもしれんな…
 『ベル』よ。お前に申し渡す。この原因を探り解決せよ。

ベル:分かりました!分かりました!分かりましたよ!
 解決すればいいんでしょ!解決すれば!
 私たちは優秀ですから!!最強ですから!!無敵ですから!!
本の神:ああ…。分かればよろしい。
ベル:あなたは…卑怯です!非道です!最低です!
本の神:…。
 今のは聞かなかったことにしておく。さぁ行くのだ。妖精『ベル』よ。
 話はその後でゆっくり聞こう。

神殿を出る『ベル』

ベル:どうして…私はどうすればいいのよ…
 誰か教えてよ…助けてよ…誰か…


図書館へ戻る。

守:ベル!今の地震何だろう?何か今までとは別の所に行く事が出来たみたいだけど…
ベル:そうね。『ギーラサウザン』の仕業かもね…
守:あれ?ベル…どうかしたの?
ベル:な、何でもないわ。
守:いや~あったでしょ~。何かリアクションが簡素だもん。
 いつもならもっと驚いたりするはずなのに…
 気になるから言ってよ。
ベル:そう…じゃぁ、驚かないでね…
 私、記憶を本の神様から消されて改ざんされていたのよね。
 前言ったじゃない?先代の振られた妖精の事。
 あれ、私だったんだって。
守:!?
 ど、どうして?
ベル:ホント、バッカみたい。
 信じていた本の神様から騙されていた訳よね。
 何が優秀よね。すぐに気づくべきよね。
守:何でそんな…記憶を消したからって…
ベル:私が妖精として利用価値があったから生かしただけよ。
 前の私である『アマリ』って子は
 振られて悲しいから記憶を消してって言ったらしいのよね。
 それで今の私あるわけよ。
守:…。
 そ、そう…
ベル:それだけ?もう少し言う事ないの?
 そうよね…守君にとってはどうでもいいよね。
 関係ないもんね。大好きなスケベな事につながらないもんね。
守:どうでも良いと言ったら本音を言えばそうなのかもしれない。
ベル:!?
 それ、酷くない?
 今まで一緒にやって来たのに私の過去なんてどうでもいいって!!
守:僕にとっては初対面の時に名前を付けた『ベル』が君の全てなんだから
 それより昔の事は気にならないってだけだよ。
 昔に何があったかなんて問題じゃない。
 でもそれが『ベル』にとって気に入らないのなら力になってあげたい。
 それが今の気持ちさ。
 ボクに何かできる事ある?
ベル:…。
 ないわ…。
 『ギーラサウザン』から指輪を取り戻すぐらいの事しかね。
守:そ、そう。
ベル:…。(それで言葉を飲み込んじゃう訳?もっと言いたい事ないの?)
 はぁ…
守:…。
 じゃぁ行く?
ベル:守君、その格好でいくつもり?
守: え?そんなに変かな?
ベル:これから『ギーラサウザン』を追う訳よ。
 アイツだって『守』君の実力を知っただろうから対策を練って来るでしょ。
 相当パワーアップして来るに違いない。
 それなのにそのボロボロのスーツじゃ、返り討ちに遭うんじゃない?
守:確かに…
ベル:『STAGE 4』の『雷の銃』を作ってくれたねじさんが
 ストーンを持って来たら凄いスーツを作ってくれるっていっていたから
 すぐにでも探さない?
守:そんなすぐに見つかるかな?
ベル:だから急ぎなさいよ!ホラ!行くわよ!
守:うん。

『守』と『ベル』は『リサ』がいる『STAGE 1』に向かうのでした。



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目次 (リスト)


「エスパードリーム2」 日記 by 髭人 ~名相談役『ベル』のアドバイス日誌~ Page 19

2016-05-31 21:00:17 | 「エスパードリーム2」プレイ日記
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[エスドリ2日記]
上の階に行くと、星くんの母親が床に伏している。
星くん「お母様」
王妃「王子…事情は分かりました。いつかこのような日が来るのではと思っていましたが…
これから話す怪獣の正体についてよく聞いておいてください。怪獣の名前は『ギーラサウザン』」
ベル:『ギーラサウザン』…ん?
王妃「『ギーラサウザン』は私たちの世界である本の世界を征服し
 本を読んだり見たりしている守さんの世界を嘘で作り上げた本によって
 混乱させようとしたのです。
 しかし、勇気ある少年エスパーが『ギーラサウザン』を封印し、本の世界を守ってくれたのです。
 もし…あなたがエスパーならもう一度…本の世界を救ってください!」
守:もう一度って…別人ですよ。ボクは『ギーラサウザン』と戦ってないし
 って…エスパーって…
 あの時、フレームリングくれた二本角が生えただっせー変なヘルメットを
 かぶっていた変な人か…
ベル:…。
守:あれ?ベル、変な人はあなたでしょって言うかと思ったんだけど
ベル:ごめんなさい。いや、ちょっと考え事をしていたのよね。
守:そ、そう…それで『ギーラサウザン』は?
王妃「天宮の鍵で『ギーラサウザン』の封印されている場所に行く事が出来ます」

天宮の鍵をGET

王妃「気を付けて下さい」
星くん「お母様、ボクも一緒に戦います!」
王妃「王子!強くなりましたね。頑張るのですよ」
星くん:そんな事ないよ。これもお母様の為!
王妃:頼もしくなりましたね。
星くん:そうだ。紹介しておきますね。こちらにいるのがベルさん。
 ボクと交際しているんだよ。
ベル:は、はい。そ、そういう事になります。
王妃:あらそう。新しい泥棒猫ね。
ベル:新しい?
星くん:お母様、そういう事は言わないで下さいよ~。
王妃:星くんは好みの子を見つけるとすぐに告白しちゃうんですよ~。
星くん:今度の今度は本気です!
王妃:そういっているけどあなたはどうなの?
ベル:それは~何と言うか~(守君、私が困っているのにどうして何も言ってくれないの?)
星くん:率直に伝えちゃってくださいね。

守君をチラチラ…

ベル:それは~…(チラチラ)

[エスドリ2日記]
王妃:ふぅん…まぁいいわ。
 エスパーの守くんはベルさんと星くんより長くいたんでしょうけど
 星くんとベルさんの事はどう思っているの?
守:どうって…
王妃:快く思っているのかって事よ。
ベル:(確信を突いて来るわね王妃様。守君はどう答えるのかしら…)
守:快くはありません。一緒に行動しているわけですからね。
 怪物の復活にかかっているんですからあまり浮かれないでいてほしい所です。
 ですが、二人をそれを望んでいるのであればボクは我慢するという所でしょうか…
ベル:あら、そうなの?守君。それでいいの?なら…

[エスドリ2日記]
王妃:あなたは静かにしていなさい。星くんの事をすぐに答えられないあなたは…
ベル:う…(痛い所突かれた)
王妃:飽くまで仕事上のパートナーとして認識しているのね。じゃぁ好意はない訳ね?
守:好意は…なければ一緒に旅をしていません。それに出来ないでしょう。
 ですが…いえだからこそベルの幸せを願います。
ベル:どうして…
?:貴様ら――――!俺が復活したんだぞ――――!いつまでも無視してくれてんじゃね――――!
王妃:ひとまずこの話はおしまいにして、『ギーラサウザン』?を倒してきてください。話はその後にしましょう。
星くん:ですね。
ベル:(何か扱いが雑になってきたわね。
 本の世界を壊そうとしている『ギーラサウザン』って奴)


[エスドリ2日記]
守:『ギーラサウザン』と戦う事になりそうだから薬草。危なくなったら使って。
星くん:うん。
守:ボクが危なくなったら君を取得するよ。きっとスタミナがアップするから…
ベル:星を取ってスタミナアップって…結構マイナーだけど『ファミリージョッキー』ネタね 。


[エスドリ2日記]
天宮の鍵を使って上の階にあがり
?「来たな。『ギーラサウザン』の本当の力を思い知るが良い!」
守:本当という前に初対面だから以前の力を知らないんだけど…
戦闘に入る。
守:な~んだ。パターン決まった動きしかしてこないじゃん。大したことないない。
ベル:油断しちゃダメよ。
すると…

ギーラ「なかなかやるな。だが、『ギーラサウザン』の力はこれからだ!本当の力を思い知るが良い」
本当の姿を現したギーラサウザン
守:何回、本当って言えば気が済むんだ…ってか強いよ…
ベル:ホラ、言ったじゃないの甘く見ちゃしちゃダメだって…
ギーラ:?

守:うるさいな~。最初は余裕かと思ったんだよ。
ベル:それがダメなの。本当、漫画のお約束をするわね。
 『ドラゴンボール』の『ベジータ』みたい。
 敵に変身しろって煽っていていざ変身したらあまりのパワーアップに愕然とするっていう。
守:ベルは口だけは回るんだからも~
ベル:私が的確に指示しているんじゃない!
星くん:まぁまぁ…二人とも戦闘中ですよ。
ベル:だからってすぐに調子に乗るからこの人、キチンと言っておかないといけないのよ。
ギーラ:!?
 どこかで見た事があると思ったら…
 今、思い出したぞ!そこの妖精!

[エスドリ2日記]
ベル:思い出した?急に何を?
ギーラ:お前、また俺との戦闘中にイチャつくのか!
守&星くん:また?
ベル:し、知らないわよ!
ギーラ:もう別の男に乗り換えるとはな!モテる女は辛いわな!この尻軽妖精がッ!
ベル:だから、知らないったら知らないわよ!私もあなたとは初対面よッ!

[エスドリ2日記]
星くん:そんな大事な事を覚えてないんですか?ベルさん?
守:うう~ん…
ギーラ:そんな女みたいなのに関わっているとロクな目には遭わんぞ!
 どーせすぐに乗り換えられて終わりだろうからな!!
ベル:だから知らないって言っているでしょ!
ギーラ:うわー!
 忘れた振りをして乗り切ろうとは…引くわ~。
 ホント、あの時ウザかったんだからな!
 こういう女っていうのはな…まさに魔性!怖いわ~!
ベル:…

[エスドリ2日記]
守:お前、しつこいな!
隙だらけの『ギーラサウザン』に攻撃
ギーラ:ギャ―――!!話に集中していた隙を突いてくるとは――――!!卑怯だ―――!
『ギーラサウザン』を撃破した。
守:よし!やっつけた!
ベル:…
星くん:怪物『ギーラサウザン』を倒したものの…
 ベルさん…付き合っていた人がいたなんてそんな事教えてくれなかった。
守:怪物倒したんだから喜ぼうよ。
 じゃ…水晶村に行こうか…

[エスドリ2日記]

水晶村へ

男「ごろすけっていう名前のふくろうがいるって本当かな?」
女「一度空にある天の宮殿に行ってみたかったな」
女「水晶村を冒険していたいな」

そこへ…

ギーラ「どうやら貴様の力を甘く見ていたようだ。今日の所は引いてやる。だがいつか再び…」
ベル「『ギーラサウザン』の魂よ」

しかし、魂は去っていった。


[エスドリ2日記]

天宮に戻る。

星くん「『ギーラサウザン』の魂を逃がしてしまいました」
王妃「でも、王子はよく頑張りましたよ。それよりも守さん。私は何か悪い予感がするのです。
 『ギーラサウザン』よりも更に大きな力が本の世界を狙っているような気がしてなりません。
 どこかで守さんを待ち伏せしているかも…気を付けて下さい。
 そうだ。守さんには天宮に伝わる伝説の武器『黄金の銃』を差し上げましょう」

伝説の黄金の銃を手に入れた。

守:そんな凄い武器があったのなら初めから使わせてほしかったなぁ…
王妃:あなたを試していたんですよ。
守:それにしても、銃が伝わっているってなかなか珍しいね。普通は剣なのに…
ベル:それってRPGのやりすぎじゃない?
守:これもRPGでしょ。
ベル:それは言わない約束よ(震え声)。

[エスドリ2日記]

ベル「まだ油断しちゃダメよ。『ギーラサウザン』がどこかで私たちを狙っているかも」
守:ふっふっふ…まぬけめ…お前達
ベル:何!?守君に魂が乗り移ったって言うの?
守:きさまのおかげでよみがえったぞ!
ベル:そんな…
守:ま…待てッ!ベル!うそ!うそ!うそだよお~ん!冗談じゃ!冗談ッ!」
ベル:全く人騒がせなんだから…
守:わるかった!ちょっとフザケただけじゃッ!正真正銘わしじゃッ!
ベル:しつこいわよ…ってそれとも何かのネタ?
守:う~ん…ジョジョネタなんだけどなぁ…リサさんなら、きっと反応してくれた。
ベル:何でもかんでもネタやんないでよ。真面目な所よ。ここは!
守:はい。すみません。マジ、すみません。
星くん:オラオラオラオラオラオラ!
ベル:どうしたの星くん?
星くん:いや、ジョジョのネタなら突っ込んでくれると思ったからスタンドの真似をしてみたんだけど…
 突っ込んでくれないかな?『スタープラチナ』の真似をしないでって…
ベル:急にやられると戸惑うのよね。
星くん:急って言うけど、守くんだって急に分かりづらいネタやったじゃないですか!
 何で守くんにはしっかり突っ込んでボクにはそんな腫れ物みたいな対応なんですか!
ベル:そういうつもりないの。まだ私が星くんについて
 知らない事が沢山あるからどうやっていいのか探っているのよ。
星くん:水晶山に来て結構経ったじゃないですか!
 別のエスパーと付き合っていたって話だし!
 ボクの事を全然信用してくれない!酷いですよ!ベルさんは!
守:星くん、興奮しすぎ。完全嫉妬入っているじゃないですか~。
星くん:守君はだまっていてよ!本当に!
ベル:…。
 ねぇ…
 星くんちょっとこっちに来てくれないかしら?
 今後の事で言いたい事があるの。
星くん:うん。

二人が部屋から去った。

王妃:二人の様子を見ていたけど、本当はどう思っているの?あなたは。
守:…

[エスドリ2日記]
星くん:何?ベルさん。
ベル:さっきの付き合うって話なんだけどさ…
 一旦、白紙にしてくれないかしら?
星くん:!?
ベル:私も急に告白されて浮かれてOK出しちゃったのよね。
 良く考えなければならなかったのよね。
 軽い気持ちでそんな風に言ってしまってごめんなさい。
 星くんを傷つけてしまうような事になってしまって…

星くん:で、で、で、でも…そんな気がしていたよ…
 わ、分かっていたんだよ。何となく…ベルさんはボクの事を思っちゃいないんだって…
 守くんと楽しそうに話しているのが気になっちゃって…
 それでどうにか入っていきたかったけど…無理で…
ベル:星くんは守君と違って凄く誠実で真面目だから
 私みたいな軽いノリで物事を考えてしまうような妖精より素晴らしい相手がいるわよ。きっと
星くん:でも…でも…それでもボクは君の事が…
 好きだったんだ…うッうわ――――――!(泣いて立ち去る)
ベル:あ、星くん…


[エスドリ2日記]
しょんぼりして守君の元へ
守:ベル、どうしたの?大丈夫?
ベル:う、うん。
守:本当に?
ベル:…
守:…
ベル:気にならないの?さっきの星くんとの事。
守:気にはなるよ。けど、話したくないんじゃないかって思ったからさ。
ベル:私はどちらでもいいけど、聞く?
守:そうだね。聞きたい。
ベル:星くんを振ったわ。
守:…。そう…
ベル:それだけ?
 どう思っているの?私が星くんと別れて何でもないって思っているの?
守:そんな事ないよ。
ベル:じゃぁどう思っているのよ。
守:正直ホッとした。
ベル:ホッとした?それってどういう?
守:ここで付き合うから責任を取ってこの場に残るなんて事になったら
 ボクはこの先、独りぼっちになってしまう。
 『ベル』にいてもらわないと不安で仕方なかったからさ。
 これから更に激戦になるだろうから優秀な相談役にいてもらわないとさ…
ベル:そう…
守:うん。そばにいてほしいんだ。『ベル」にさ…
ベル:王妃様が言っていたけど、それは飽くまで仕事仲間としてって事ね。
守:う…うん…そ、そうなる…ね…
ベル:…(はぁ…)
 それじゃ、図書館に戻ろっか?
守:そうだね…


妙に気まずい『守』と『ベル』はそのまま図書館に戻っていくのでした…


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