[MOTHER日記]
宇宙船が地球から飛び立ち、ニド達は早速人々がカプセルに詰められていた洞窟に入った。
すると人達はカプセルから外に出て自分達の無事を喜び合っていた。
♪~(父着信)
FATHER:この人達、一人一人にお助け料一億万円請求しよう。ローンも可
ニド:ぶりぶりざえもんかッ!
[MOTHER日記]
アナは洞窟内入ると飛び出して母を探した。
アナ:ママ、どこなの?
アナ母:!?私を呼ぶのはアナ?アナなの?
アナ:ママ!
二人は互いに見つけあって抱き合った。
ニド:親子の再会。いいシーンだねぇ…
ロイド:君のパパは?
ニド:今は考えないようにしようよ。
[MOTHER日記]
アナ:紹介するね。帽子かぶってるのがニド君。メガネかけているのがロイド君
アナ母:この子がニド君ね。あなたの事は娘から聞いているわ。
ニド:初めまして…って…聞いているって?
アナ母:ちょっと安心したわ。アナが絵を描くんだけど10倍は美化されたイケメンだったからどうしようかって
[MOTHER日記]
アナ母:気を悪くしたのならごめんなさい。私が言いたいのはとても人懐っこそうな顔をしているから気兼ねなく話せそうって事よ。とてもいい子そうじゃないのアナ。
アナ:でしょ?ふふふ~
ニド:ありがとうございます…
アナ母:やっぱり私の子。見る目があるわ。
[MOTHER日記]
アナ母:(それでこう言ってくるのよね。「お母さん!アナの事を色々教えてください!それに大人の女性の事も…」なーんて言って来て、私が「ダメよ。私には愛する人が…」みたいな~キャ―!)
ロイド:クネクネしている…アナの妄想癖は母譲りだったのか…
ニド:…
ニドはブルッと震えた。
[MOTHER日記]
ニド:アナ、今はお母さんと一緒にスノーマンに帰ったらどうかな?親子水入らずって感じでさ。
アナ:え?
ニド:僕には色々行く所があるからさ。テディの事気になるし…で、必ずスノーマンに寄るよ。
アナ:…。うん。分かった。待ってる。
ロイド:じゃぼくもここで…
ニド:あれ?今からテディに会いに行くんだけど来ないの?
ロイド:急ぎの用があってね…悪いんだけどテディにはよろしく伝えておいてね。
ニド:あ、ああ…
という事でアナ達と別れた。
♪~(父着信)
FATHER:ロイドめ…
[MOTHER日記]
バレンタイン先の小屋に行く。テディが寝ていて、ニドはその後の事を話した。
テディ:お前らやったんだってな!俺が見込んだとおりだった!
テディの脇にメガネの女性がいた。バレンタインでテディの事を気にしていた人だ。
ニド:その人は誰です?彼女さんですか?
[MOTHER日記]
テディ:なーに言ってくれてんだ。テメー。この人は親友だよ。親友。
♪~(父着信)
FATHER:でたー!ラブコメ主人公特有の超鈍感。
テディ:何、言ってんすかー。パパさんよ~。俺ほど恋愛のプロはいませんよ~。
ニド:それはない。
テディ:何故に~?
メガネ女:本当に困ってしまいますよね~。
テディ:あ、今お前なんて言った?
FATHER:うわ!空耳まで完備しているとはお前やるな~。
[MOTHER日記]
医者が手招きするのでそこで話す。
医者:彼女を呼び出したのは私でね。彼は本当は退院できるんだが、一緒の時間を作ってあげた所さ。彼が本心に気づくまでね。
ニド:先生は偉い。
医者:No problem!
♪~(父着信)
医者:ところでロイドくんは?
テディ:そうだな。アイツはどこにいるんだ?まさか敵にやられちまったとか?
ニド:そんな事はないよ。用があるからって君にはよろしく伝えておいてやれって…
医者:勇気を出したんだな…うんうん。
テディ:多分、女だな。鋭い俺には分かる。
ニド&医者&FATHER:お前が言うな!
テディ:へ?
[MOTHER日記]
小屋を出るニド
ニド:じゃ、僕はスノーマンに…いや、その前に決着を付けなければならない事があったか…ある意味、ギーグよりツライな…
♪~(父着信)
FATHER:ええな~。両手に花状態だなんて~。羨ましいぞ!この!この~!
ニド:他人事だと思って軽いなぁ…
[MOTHER日記]
『テレポーテーション』を使いピッピちゃんちの別荘前。
そう。ピッピちゃんにアナとの事をしっかり話そうと思ってここに来たのだ。
ニド:いるかな。それとも実家に戻ったかな…
するとピッピちゃんが家から丁度出て来た。
ニド:ピッピちゃん。丁度良かった。
ピッピ:ニドちゃん。どうしたの?
ニド:色々伝えなければならないことがあったから来たんだ。
[MOTHER日記]
ニドはギーグの件が済んだ事をまず話した。
そして…
ニド:えっとさ…うん…
ピッピ:あの女がいないね。どうしたの?
ニド:そう。アナの事でね。
ピッピ:別れたよって報告?
ニド:違う。ピッピちゃん。ちょっと僕からの話を聞いて。
ピッピ:だってニドちゃんが口ごもって早く話さないんだも~ん。
[MOTHER日記]
ニド:うん。何と言うか…
アナとさ。ずっといて分かったんだよ。
最初は成り行きってだけだったけど、僕はこの人に惹かれているんだなって
ピッピ:…
ニド:だから君の想いを応える事は…出来ない…んだよね。
ピッピ:そ。
ニド:軽!
ピッピ:何が『軽!』なの?
[MOTHER日記]
ニド:いや、簡単に片づけられたからさ…
ピッピ:だって何となく二人して好き合ってるの、前にいた時分かったし
それからずっと一緒にいれば気持ちも深まるでしょ。自然な流れよ。
ニド:ま、まぁ…
ピッピ:それとも『ピッピはボクにぞっこんだ。照れるな~も~』とでも思っていた?
ニド:そ、そこまではないかな。
ピッピ:でしょ?
[MOTHER日記]
ピッピ:前に分かれてからすぐはニドちゃんの事好きだったけど
少ししてから考え方が変わったのよね。
ニド:何かあったの?
ピッピ:ロイドちゃんがうちに来たのよね。
最初はお父さんに会いに来ただけみたいだけど
1人で頑張っていたのよ。あなた達に呼ばれることがあるかもしれないって信じて…
[MOTHER日記]
ピッピ:そういうひたむきな所に私、弱いのよね~。
ニド:そういえば、ロイド、いなくなって何していたのかって聞いたら
歯切れが悪かったっけ?それってピッピちゃんの事だったのか…
ピッピ:ニドちゃんはあの女と仲良くしたらいいんじゃない。
ニド:うん。ピッピちゃんもロイドと仲良くね。
ニドはピッピちゃんの家から立ち去った。
[MOTHER日記]
♪~(父着信)
FATHER:いい子だったな。
ニド:うん。
FATHER:ロイドの奴、なかなか隅に置けないな。
ニド:天才だからじゃない?
FATHER:確かにな…
ニド:…
FATHER:逃がした魚は大きかったって思ったか?
ニド:かもね。
FATHER:今の録音したからアナちゃんに聞かせるぞ。これで新たなる修羅場に~。
ニド:やめろ!コラァァァー!!
[MOTHER日記]
ニドが離れていく。独り言を言う。
ピッピ:ああ…これで終わるのね…さよなら。ニドちゃん。
さよなら。私の小さな初恋…
と言ってる矢先『テレーポーテーション』でミスって黒焦げになるニドを見る。
ピッピ:フフフ…あ~いう所嫌いじゃなかったんだけどな~。
[MOTHER日記]
ニドがピッピの家に訪れる少し前
ロイド:はぁはぁ…ニドは先に来てないか?
パンくずを撒いておいて正解だった。
『テレポーテーション』じゃ、最寄りの町『イースター』でないと戻って来れないから…
トントン…(ノック)
ロイド:ピッピちゃん!
ピッピ:あら、ロイドちゃん。どうしたの?
[MOTHER日記]
ギーグ達の話をするロイド。そして…
ロイド:ニド達との旅での問題は解決したんだけど…
一つだけ一番大きい事がまだ未解決なんだ…
ピッピ:何それ?
ロイド:その何ていうか…君に僕の想いを伝えるって事をさ!
ピッピ:そうなんだ…で、ロイドちゃんの私の想いって?
[MOTHER日記]
ロイド:僕さは…やっぱり天才だからさ。
人を見る目っていうのがあるんだよ…うん。うん…
そんな天才の僕さがさ。君について気が付いたんだよ。
ピッピ:何を?
[MOTHER日記]
ロイド:些細な事を気が付いてくれたり、いっぱい声をかけてくれたり…
そんな君がステキな人だってことをさ。
ピッピ:それで?
ロイド:だから…その…僕は君の事が好きなんだよ。うん。
ピッピ:私もあなたの事、好きよ
ロイド:え?
[MOTHER日記]
ピッピ:何が『え?』なの?あまりに素っ気なさすぎて実感がわかないの?
じゃ、クイズ番組みたいに難しい顔をして眉間に皺を寄せて無駄に溜めて
『私も好き』って言った方がよかった?
ロイド:そういう訳ではないけどさ…
ピッピ:じゃ、どうすれば天才さんは納得するわけ?
[MOTHER日記]
ロイド:何と言うか…それじゃ、僕以外の色んな人が好きなんだろうって…
ピッピ:例えば?
ロイド:ニド…とか…
ピッピ:あの人は普通ね。良い人だったけど、だってあの女が好きなんでしょ?
ロイド:多分ね…
[MOTHER日記]
ピッピ:私ってこうなのよね。あんまり真剣に考えられないの。
だから、軽く見えちゃってごめんね。
でも、ロイドちゃんの事は、年頃の男の子の中では一番好きよ。
ちょっと頼りないけど人の事人一倍考えてくれているもの。
ロイド:そうかな?
ピッピ:天才なのに自分の事は分からないのね。
[MOTHER日記]
ロイド:そりゃ、天才だからって鏡を見なければ自分の事は分からないからね
ピッピ:それはそうよね。ふふふ。
ロイド:はははは。
ピッピ:ロイドちゃん笑っている方がいいよ。
ロイド:そうかな?ちょっと意識していようと思うよ。
[MOTHER日記]
そんな時であった。
ロイド:あ、外にニドがいる。
ピッピ:何しに来たのかな?もしかして私に告白かな?モテるって大変よね~
ロイド:多分違うって思うけど…ぼ、僕が出ようか?
ピッピ:もうピッピちゃんは僕の物だって言うつもり?
でも、それはそれで私の取り合いをしている所って見てみたいかも~
ロイド:困るよ~。そんなのみたがられても~
ピッピ:冗談よ。そんなに本気にならないで。
ロイド:本当に?
ピッピ:ホントにホント。
ロイド:なら、信じるよ。で、僕が出る?
ピッピ:私が出るからここにいて。私だってけじめってものを付けなくちゃいけない事だって分かっているし
ロイド:頑張って
[MOTHER日記]
ピッピ:不安にならなくたって大丈夫よ。ロイドちゃん
仮にそうだとしても、そんな簡単に私の気持ちは揺らがないもの。
ロイド:…
ピッピ:信じてって!
ロイド:信じるよ。
でも、君、本当に7歳なの?
ピッピ:そうだけど、ふふふ~
ロイド:(この子、魔性の女の気質があるなぁ…)
[MOTHER日記]
ピッピはニドと会って少し話したらニドは去っていった。
心なしか寂しそうにも見えた。
ロイド:ピッピちゃん。大丈夫だった?
ピッピ:ダメ!全然ダメ!だからあなたが私を慰めなさい!あなた天才なんでしょ?
ロイド:ええ~。無茶振りだな~。
[MOTHER日記]
ピッピ:出来ないの?あなたそれで本当に天才なの?
ロイド:そういわれるとツライなぁ…
けど、そうやって無理して強がる振りをする必要なんてないからね。
ピッピ:強がってないって~(ロイドちゃんで良かったんじゃないかって今、思った…)
[MOTHER日記]
『ピッピ』の家を後にして『テレポーテーション』で『スノーマン』に着くと…
ニド:わ!アナ!
『テレーポーテーション』着地点にアナがいた。
アナ:そろそろ来るんじゃないかって思ってた。
ニド:寒いんだから家で待ってくれれば良かったのに…風邪ひくよ。
アナ:そうね。『ヒーリング』じゃ風邪は治せないもんね。忘れていたわ。
[MOTHER日記]
ニド:テディは元気そうだったよ。
『バレンタイン』にいた『テディ』の事を想っていた人がいてね。
『テディ』自身は気づいていなさそうだったけどいい関係みたいだったよ。
アナ:良かったわね。でも、両親の事はいいのかしら。
ニド:吹っ切れてたみたいだから大丈夫なんじゃないかな?
[MOTHER日記]
アナ:それからすぐにここに来たの?
ニド:…。『ピッピ』ちゃんの所にも行って来た。
アナ:それで?
♪~父着信
FATHER:ドドドドドドドド
ニド:ジョジョぽいいらん効果音付けるなよ。
FATHER:いや、出番が減ったもんで我慢できなかったんだ…では、二人とも続けてください。
ニド:ひとまず静かにしていてよ。
FATHER:はい。
[MOTHER日記]
ニド:しっかり言ったよ。僕にはアナがいるからって…そうしたら…
アナ:そうしたら?
ニド:意外だったんだけど、『ピッピ』ちゃんは『ロイド』がいるから僕はもう良いんだってさ…
バレンタインで別れてから『ピッピ』ちゃんの別荘に行っていたみたいだよロイド。
アナ:そう…(ホッ…)
でも、『ホーリーローリーマウンテン』に来た時にちょっと雰囲気が変わったなって思ったらそんな事があったのね。
ニド:少し変わっていたんだ。僕は全然気づいていなかったけど…
アナ:男の子はそういう所、鈍いわよね。
ニド:まぁね…って『ロイド』の事ばかり話しているわけにはいかなんだった。
アナ:何・
[MOTHER日記]
ニド:君にキチンと謝らなければならないことがあるんだ。
アナ:急にな…に…?
FATHER:ゴメン。僕、実は君よりパパの方が好きだったんだ!
ニド&アナ:コ○スぞ(わよ)。
FATHER:ごめんよ。今の謝る言われたらここでとっておきの一発言わなければならないって思ったんだよ!
[MOTHER日記]
アナ:あ、謝らなければならないことって?何を?(冷や汗)
ニド:それは…やっぱり…そのなんて言うか…
昔、君に会ったって事…どうしても思い出せないんだ…
アナ:ああ…そんな事だったの…ホッとした…それで急に嬉しくなってきたわ。
ニド:どうして?大切な事だったんじゃないの?
[MOTHER日記]
アナ:大切だけど…私はてっきり無関係な女の子が好きっていうと思ってドキドキしたの。
FATHER:だろうな~。いきなり妹が好きだとか言い出してさ~。
ニド:どこかのラノベじゃあるまいし…
FATHER:最終的に殴り合いに発展。
ニド:ああ…賛否両論の奴ね
FATHER:一人に絞るってなるとどうしても賛否両論になるよな。
後、候補にありそうなのは『マザーズデイ』にいる幼稚園での同級生とか
アナ:え?誰なのそれ?
ニド:余計な事を言いだすんじゃねーよ!本当、幼稚園の同級生で僕をハナタレっていっていた子がいるんだよ。
その子はボクになんか興味ないから気にしないで!まぁ、気にするのなら今度会いに行こうか…
アナ:ちょっと気になっただけよ。ニドこそ気にしないで…
[MOTHER日記]
ニド:でも嬉しいってどういう事?僕は本当に思い出せないんだけど
アナ:『ニド』が私の大切にしている思い出に対して慮ってくれていることが嬉しいの。
ニド:そんなの当たり前じゃないか。大切な思い出なら共有したいって思う物…
それが覚えてないって悲しいよ…
アナ:それに『ギーグ』を前にしたときに、一番先に私に宇宙船に乗れって言ってくれたの
あれもちょっと嬉しかった…
ニド:僕だけ助かったって寂しいだけだしさ。そりゃ一緒じゃないと…
[MOTHER日記]
ニド:でも、やっぱり思い出せないからさ…
何ていうか…その時の思い出よりももっともっと大切な思い出になるような事を
これから作っていこうって思ったんだよ。
アナ:ありがとう…ニド…だから
[MOTHER日記]
ニド:だから?
アナ:私の大切な思い出の1つとして心の中に仕舞っておくわ。でなければ、今の私達はなかったのだから…
ニド:ごめ…
アナ:謝らなくって良いわ。誰も悪い人なんていないんだから…
ニド:ありがとう。アナ、本当に感謝するよ。
[MOTHER日記]
ニド:感謝していると言えばついでに言っておくとパパにも感謝しているんだよ
アナ:嘘でしょ?
ニド:こえrは冗談ではなく本当に…
アナ:ニド…本気なの?というか正気?
ニド:うん。
アナ:ヒーリングのPSIが必要なんじゃ?それとも病院に行く?
FATHER:アナちゃん。疑り過ぎだよ…
[MOTHER日記]
アナ:この人のどこに感謝するの?
FATHER:酷いいわれよう…アナちゃんひどいよ…
ニド:パパのおかげで君と向き合う事が出来たから…
アナ:!?私とは向き合えてなかったって事?
ニド:あんまり言いたくはないけど、ここで会った時、正直、僕はアナの事、心なしか避けていたもの…
アナ:そ、それは何となく感じていたわ…
[MOTHER日記]
FATHER:ラブコメに良くいる勘違いで一方的に主人公の事を好きになる子の事だな。
ニド:(強ち間違いじゃないな)けど、パパがつまらない事を言うもんだから君の事を真剣に考える事が出来た。
特に、ホーリーローリーマウンテンの小屋でダンスの後、パパがミリオネアを始めた時…
[MOTHER日記]
ニド:アナは疲れから寝ちゃっていたけど、普通ならあの場面で女の子待たせたらどこか行っちゃうよ。
けども、君は待っていてくれた。僕の本心を僕の口から言うのを気にしていてくれた。
アナ:それはいつものことだし、ニドなら必ずハッキリ答えを出してくれるものだと思っていたから待っていたの。
ニド:だからさ…それで、君と向き合った時、僕は君の事が好きなんだって実感したんだ。
アナ:…。(目元キラッ…)
[MOTHER日記]
FATHER:って事はだ。パパは君らにとっては二人を結び付けたキューピット役って訳だな。
ニド:悔しいけど認めざるを得ない…
FATHER:よし!じゃ、君ら二人はこれからパパの奴隷な。
二人:は!?
FATHER:当たり前だろ。パパがいなければニドはアナちゃんの事好きになれなかったんだから
[MOTHER日記]
FATHER:クックック…強力なPSI使いを2人も味方に付ければパパの世界征服計画も一歩前進って所だな。
ニド:そんな僕らを結び付けてくれたパパに対してお返しが必要だね。
FATHER:お、それは嬉しいな。何をくれるんだ?
ニド:バットで殴る。全力で
FATHER:は?
[MOTHER日記]
アナ:私も全力で手伝うわ
FATHER:ちょちょちょっと待て!何でそうなる?ただの推測が違っていただけじゃないか~。
ニド:感謝とは言ったけどそれは今までに関してだけだからね。
FATHER:これからだってあるだろ
ニド:感謝もあるけどそれと同じくらい迷惑も被っているからこの時点でチャラだよ。
それに、クイーンマリーが黒幕だって言っていたじゃん。
あの時、バットで殴るって言ったじゃん。
FATHER:~♪(口笛で誤魔化す)
[MOTHER日記]
FATHER:ま、それが二人にとって初めての共同作業って訳か~
父親冥利に尽きるってあるかボケが!!
いや~。素晴らしいノリツッコミが炸裂したところでパパは体調が悪くなってきたから電話切るぞ~。
電話を切ると、ニドとアナはパンとお互いの手を叩いた。
[MOTHER日記]
アナ:これからどうするの?うちに行く?
ニド:う~ん…まず色んな所にいかない?ギーグがいなくなってみんな平和になったからさ。
アナ:いいわね。じゃ、テレポーテーションでどこに?
ニド:PSIは使わずに電車で行こう。歩きながらお喋りしてさ…デートって言うのかな?
アナ:そ、そうね…デート…
♪~(父着信)
♪~(父着信)
♪~(父着信)
[MOTHER日記]
ニド:じゃその前に…
ニドは懐のスマホを投げ捨て、代わりにアナと手をつなぎ駅に向かって歩き出した。
二人はもうFATHERを必要とはしないのだろう。
もし何か二人の前に障害が現れたとしてもきっと二人だけで乗り越えていけるだろうから…
ヒュ~。
アナ:あ…
風が吹いて『アナ』がかぶっている帽子が雪原に落ちて『ニド』はそれを拾い再び『アナ』にかぶせようとした。
その時、『アナ』が髪に巻いている『リボン』が揺れた。
それは『マジカント』で『地面を泳ぐ猫』からもらったものである。『アナ』の強過ぎる意思を遮断する不思議なリボン。
それは曾祖母『マリア』が二人を結び付けてくれたからなのかもしれない。
二人ならばどんな困難も乗り越えて行けるだろう。
二人は歩む。母なる大地の上を…共に…
「MOTHER」 プレイ日記 by 髭人 ~ウザすぎFATHERさん~
FIN