OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

次元

2013年05月27日 | 文化・芸術
そのギャラリーがいっぱい入っているビルにいったことは何度かある。
でもエレベーターを使ったのははじめてである。

開け閉めの半分は手動である。
パリの小さなホテルに泊まったとき以来の感覚である。

さて、堀越さんの個展である。読売新聞夕刊連載の挿絵、また『俳句界』の表紙絵などを中心に、香月さんの画廊で、堀越ワールド全開である。
こどもの無邪気さと繊細な色遣い、そして今回は、その文字。

書家を中心とした上手な字、よくありがちな思わせぶりな下手うま、それっぽい魂ぎらぎら字、デザインというにはインテリアというにはあますぎる字など、私自身を含めて、認めたくなる字の存在はそうありはしない。

ただ、この堀越さんの字は、認めてしまうのである。
うまくはない。味があるとかの話ではない。
私がパンチをいれようとすると、ガードもしないでただ微笑んでいそうである。
打ちこめない。次元が違うのである。



居合わせた宮崎から訪ねてきたというカウンセリングの先生も、感覚鋭く、場を共有できたことが至福の時間だった。





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2 コメント

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マテ茶 (小熊)
2013-05-29 08:49:35
人間て、想像できるところまでは行ける可能性があると思うんです。

さて、お茶ですが、まだ、南米のマテ茶を知りませんが、グリーンの方は発酵過程が違うのかな?
 のむサラダ、なんていう人もいますが、国立のスーパーのマテ茶しか知りませんが、こちらもいいです。
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みな新茶なり (律与)
2013-05-29 00:23:55
小熊先生のような、際限なく高いところを目指している方の存在は、私達にとっても次元が違い、その存在はとても大きく感じます。
小熊先生を知ることができて、「自分は間違いじゃなかった」と、思うことができます。
先生がどこに居ても!
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