角野くんのパフォーマンスのようなみごとな会場案内をみていて思った。
こんなコロナ禍で、おしゃべりを避けるなら、みんなで手話を少し学んだらいいだろうと。
政府広報CMで毎回、手話をテレビなどで流してくれたらいいのに、と。そしたら聴覚障がいの方との距離が近くなるかな、と。
さて、コロナ禍でできなかった公演もあるなか、毎年この時期の本公演は、練りに練ってのオムニバス公演AからCの3作。
わたしは、座長小倉ではなく新人に近い遊佐明日香作だという作品が1つ入ったのが気になり12日の「Bステージ」を観る。
遊佐はまだ新人でそこらにいる娘と思っていたら、役者としても舞台映えする役者になってきている。
歌も真木のうまさに魅了されたことがあったが、今回、遊佐も堂々のツイン。
「ごはんですよ」のおばあちゃん役に笑い、新作書下ろしの「音羽菊之丞一座」の座長役の気合あるドスのきいた声と自在に変化する高畑をみていると、有名無名関係なく、いいものはいい。面白いものは面白い。とつくづく思う。高畑の演劇に懸ける情熱をあらためて見た。
男優人は手堅い中、今回、澤田が目立ったBステージ。
今回は、みんなよかった、と思えるのは、舞台に立ちたいという“情熱”を感じたからか。
座長小倉の最後の口上は、いつもそこだけ真面目なのだが、今回、演劇人やステージに立つ人間を代表しているような挨拶で、舞台は面白いのだ、世界で日本が一番劇団が多いのだ、この窮状をなんとかしたい、と小倉の言葉に心が泣けた。
公演は、座長による劇団員のコンビニ以外?の外出禁止令からPCR検査等々徹底的。会場の萬劇場でも、手振り身振りで会話なし、座席は一席一席ビニールシートとそこまでやるか、を楽しく演出。
コロナ禍で、なお絆を深めただろう座員たち。
チームとしては最高だろうと、いつも小倉を私は羨ましがっている。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます