Kaitsukeyaの独り言

『Kaitsukeya.com』のWebmaster HILO DIEGOが綴る日々の雑感と独り言...。

モノづくりの国は…!?

2012年11月15日 | 豆話
弊社が運営している、Kaitsukeya.comサイトでは、タイやインドネシアでの商品仕入れ代行サービスをメインに、タイやインドネシアでの商品OEM生産代行サービス(オリジナル商品の開発・生産代行サービス)も行っております。実は最近はタイやインドネシアだけでなく、中国やベトナム、台湾などの工場にも色々とコンタクトを取り出しています。

最近はおかげさまで、日々色々な案件を頂く事が多く、その中でも先月あたりから多くお話を頂いているのが、現状中国生産を行っているが、他の国へ切り替えたい、というお話です。

これは現在とても大きな問題にまで発展してしまった尖閣諸島問題を発端とする日本と中国の対立という理由が大きいわけで、レアアースの対日輸出を中国が故意的に抑えているような事からも伺えるように、中国側からいつ商材供給ストップをされても良いように、事前に他の選択肢を見つけておくというお考えが第一にあってのことだと思われます。それ以外にもこの数十年の間に中国経済の大きな発展に伴い物価高そして人件費の上昇が顕著に表れてしまい、コスト的に中国でモノづくりをするのはもはや難しくなってきているというのもあるかと思います。特に日本は未だにデフレ傾向な経済状況の中、これ以上製品生産コストが上がってしまうのは、基本自分達の首を絞めることになりかねないわけです。ただでさえ物が売れない時代というのもあるのでしょう…。

そんな状況下で色々な案件のお話を頂きまして、先ずはそれら商材をタイ、インドネシアその他の東南アジア各国で同じ製品が作れるのか?ということを前提に調査を進めさせて頂いておりますが…、但し中国だけがインフレとなって人件費が上昇しているのではなく、それに引っ張られてか?は分かりませんが、インドネシアでもタイでも年々人件費そして物価高がおきているわけでして…、これはどの東南アジア諸国を見ても同じ事なのではないでしょうか?特にタイではこの4月に最低賃金が一気に40%も上昇するという事態も起こりました。

数年前に中国で作った製品を同じ価格で仕入れたい、というような事はもはや不可能であるわけですが、これはしかし他東南アジアでも同じ事が言えるかと思います。更に言えば、過去数十年に渡り世界の生産地となってきた中国は他アジア諸国と比較して断然設備が整っています。アパレル関連でいえばもはや中国は日本と同等の品質を生産する事ができると言われています。その中国と比較すると、商材によりけりはありますが、どうしても他アジア圏でのモノづくりは品質的にも劣ってしまうのは事実です。

ではこれら中国以外のアジアで物を作るメリットは?というと…、先に挙げた中国に偏りすぎている生産のリスク分散ではないでしょうか?またそれ以外に挙げられるのは生産ロットが比較的中国よりも小さいということにあります。但し昨今の中国は探せば小ロット生産をしてくれる工場も出てきているのもまた事実です…。

但し、商品によっては当然中国以外のアジアでも生産に適している事もまた多々あるようです。中国ではできるが他アジア諸国では難しいという商材は多々ありますが、逆に少なからずこの国でないとコスト的にも難しいというような商材もまた存在するのは事実です。

どこで、どのような商品を作るのが最適なのか?今後も弊社はこれを追求して精進していきたいと考えています。