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26日の夜、ドラマ「キッチン革命」が
放送されました。皆さんはご覧になりましたか。
第2次大戦後1955年の
日本住宅公団の設立が
キッチン空間に
大きな変化をもたらしました。
ドラマでは当時の
「寒い」「暗い」
キッチンでの身体負担を軽減するために、
ダイニングキッチンを採用する
プロセスを描いていました。
今回はドラマでは描かれなかった
当時のリアルと
その先をお伝えします。
ドラマのなかで、
従来の台所の配置と
ダイニングキッチンの配置と
同じ料理で
どちらが時短になるか、
を計測する場面がありました。
どちらも同じタイム・・・
でも
歩く歩数が、
圧倒的に違っていたのです。
ダイニングキッチンは2歩
ほぼ動かず
料理ができたという
また
ステンレスシンクを採用するにも
大変な苦労があったことが
ドラマでは描かれていました。
ここで ポイントは
動線ゼロのキッチンが
効率が良いということ
だから
キャビネットの配置、
冷蔵庫の配置、
食器や調理器具の配置が
距離だけでなく、
自分の身体に合わせた
動線上にあることが
大事になるワケです。
そして
このキッチン革命で
実は 「茶の間」の使い方が
がらりと変化していくのです。
いままで、日本は「茶の間」がありました。
この茶の間は
「食べる」場所でもあり
「団らん」の場所でもあり
「寝る」場所でもあったわけです。
寝るときは、ちゃぶ台をどかして
または
たたんで 布団を敷く
1つの空間が
自在にその役割を
多角的に果たしていました。
ダイニングキッチンの採用によって
座る → 椅子
テーブル → 書斎
布団 → 寝室
と、
今まで
使っていた「もの」が
それを担う
空間へと変化していくのです。
それが、大きく3つ
食寝分離
食事をする、団らんの場所、寝る場所の分離
就寝分離
夫婦の寝室、子供の寝室、私室の確保
家事労働の軽減
動線の短縮、椅子座の推奨、合理的な台所
そして
当時の公団住宅は 13坪
6畳+4.5畳+
ダイニングキッチン+
トイレ+浴室
であったため
1畳(910×1820)より小さい
いわゆる団地サイズ
(850×1700)という
サイズも作りだしたのも
この公団住宅が
きっかけになります。
キッチン革命は
家事負担の革命だけでなく
家の中の「茶の間」も革命し
建築の畳サイズまで
革命していきました。
このあと
高度経済成長期にあわせて
公団住宅が供給されてゆきますが
時代や環境の急速な変化によって
1999年には
住宅の供給は行うことはなくなっていきます。
核家族化、
高齢化
少子化
女性の自立、
兼業主婦の増加
ライフスタイルの変化で
「時短家事」「ながら家事」
を実現できる
合理的で機能的な
キッチンへ
暗い、寒い きつい
台所は
明るく、あたたかい、家族がいる
リビングの真ん中へ
そして、
一家の象徴として
家族の心臓部として
大事な空間へ
変わってきました。
キッチンの姿は
自分の気持ちです。
キッチンをいたわる気持ち
そしたら
家族がもっと、
いとおしくなる気持ち
笑顔で立った
キッチンでつくる
料理は
きっと
家族の心を温めます。
そんな キッチンの在り方を
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