今日の一枚

 小さな幸せを
見つける名人になりたい

野間馬

2008-02-14 19:26:14 | 写真日記
 愛媛新聞『小さな命と生きる』より。
動物の存在理由や存在価値は人間側の時代背景と社会情勢に
大きく左右されてきました。
 日本オオカミは貴重な家畜を襲う害獣として、また悪の代名詞として
処分され、ついには絶滅してしまいました。
その一方で、時代が近代化するにつれ、日本オオカミを絶滅させてまで
守ってきた家畜、とりわけ農耕目的に飼われてきた家畜は
機械にその役割を奪われ、次第に姿を消していきました。
 愛媛にも人間に翻弄されながら生きてきた動物がいます。
「野間馬」です。 野間馬は日本に八種類しか存在しない日本在来種の一種と認定されている
大変貴重な馬です。が、残念ながら知名度は決して高いとは言えません。

中略

 野間馬をなんとしても絶滅させんぞと奮闘してきた当時の関係者の
熱い思いが資料を通して伝わってきました。
あの素朴で地味で小さな野間馬には、あらゆる人の手が、情熱が、
夢が詰まっていたのです。そして、父もまたそんな野間馬の存在を
全国の関係者に訴えたかった一人だったということを知りました。
 人の都合でつくられ、人の都合で消されようとしていた野間馬・・
などと使い古された陳腐な言い回しは好きではありませんが、
野間馬という動物、知れば知るほど、かなり魅力的です。
 その野間馬が上野動物園に行くことになりました。
野間馬の保護に日々努めている野間馬ハイランドの人たちの地道な
努力と今治市の街ぐるみの協力が今回の野間馬東京デビューに
つながったんだと思います。先人たちの熱い思いを受け継ぎ後世に
残すために頑張っている人たち、ほんのちっぽけなたった一種の
生きもののために熱くなれるのは、素敵なことです。
 いつの日か「今治市といえばタオルと野間馬がいる街」と
言われたいものです。(平野悦郎 イラストレーター)


 野間馬ハイランドには何度か行ったことがあります。
小さな子供たちが乗ることもできます。
孫が3歳の頃に、初めて乗せたことがあります。
横にいる私にしがみつく様に乗っていたのが、
先日は一人で乗って、お世話してくれる方が馬のくつわを取って
引いていってくれるだけで、乗っていられるようになっていました。
孫の成長に驚いたものです。

 野間馬は山間部の多い農村で、女性でも扱い易い小さな馬だったようです。
しかし戦争中は、小さな馬など必要なし・・と
この中で多くの方の情熱で、増やしてきたようです。
可愛らしいのに、四肢はたくましく見ていて飽きないです。



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